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社会福祉調査論
第10講
検定/相関
12月21日
検定の例
p102Column
• 紅茶にミルクを入れるかミルクに紅茶を入れるか
違いが分かるのか
分かるか確かめるにはどうするか
(キリンビールとサッポロビールの違いが分かるか)
①完全に違いが分かる
• 二つ並べて判定させる
• 正しい判定をする
・・・・・・
• 何度繰り返せば認めるか
• 分からなくても連続して当たる確率
十分低くなれば認める
• 確率
p^r
分からないと仮定して
当たる確率を求める
この仮定が
どの程度で崩れるか
→仮説を棄却
P値
連続成
功回数
1
2
3
4
5
生起
確率
0.5
0.25
0.125
0.0625
0.03125
②ある程度違いが分かる
• 二つ並べての判定を何回かさせる
・・・・・・
• 何回以上当たれば認めるか
• 分からなくても何回以上当たる確率
十分低くなれば認める
二項分布
•
•
•
•
順列 nPr n!/(n-r)!
組合せ nCr nPr/r!=n!/((n-r)!*r!)
確率 p^r*(1-p)^(n-r)
二項分布の確率 nCr*p^r*(1-p)^(n-r)
分からないと仮定して当たる確率を求める
この仮定がどの程度で崩れるか
10回
50回
① 対立仮説
当初の仮説(肯定的表現)、H1と表現される。
② 帰無仮説
当初の仮説を否定する仮設(否定的表現)、H0
と表現される。
当初の仮説を直接検定することは困難なことが
多い。
このため、帰無仮説を無に帰すことによって当
初の仮説を受け入れという検定をおこなう。
③ 第1種の過誤の危険域
帰無仮説を誤って否定する危険範囲。一定の危
険水準を設定する。
有意水準 p値
p101
④ 帰無仮説の棄却
帰無仮説を取りやめて、対立仮説(当初の仮説)
を肯定する。
⑤ 第2種の過誤
対立仮説を誤って否定する。
(裁判 真犯人を無罪とする)
⑥ ネイマン・ピアソンの基準
第1種の過誤の確率を一定にして、第2種
の過誤の確率ができるだけ低くなるよう検定方
法を選択する。
相関
• P915 2変量の関係を表す記述統計量
変数のクロスと相関係数
身体障害 非身体障
計
者
害者
死亡
33
1071
1104
生存
18
1086
1104
計
51
2157
2208
p106-
オッズ比(後述)
• それぞれの死亡率の比率
(比率の比率)
(33/1071)/(18/1086)=1.86
差がない場合の期待度数
Χ2検定
• CHITEST(実測度数,期待度数)
自由度
• 合計が一定で自由に決定できるセルの数
例えば、1行3列で合計が決まっていれば
2つの値が決まれば残りは決まってしまう。
p93-
相関行列による関係性の検討
ケンドールの順位相関
同順位のない場合 τ
p96多数の標本の全ての組合わせについて、
(ペア 総数N)
2者による評価(優劣付け)を行い、
意見の一致したペア(P)、
一致しないペア(Q)を数え
τ=(P-Q)/N
ケンドールの順位相関
同順位のある場合 τb
N1、N2 各標本で異なるペアの数として
意見の一致したペア(P)、
一致しないペア(Q)を数え
τb=(P-Q)/(N1*N2)^0.5
Vs. スピアマンの順位相関係数
相関係数の比較
• ケンドールの順位相関
分布形を想定しない(ノンパラメトリック)
• ピアソンの積率相関
正規分布が前提
コーエンのκ係数
2者によるケース判定でその類似性を判定
p100一致する判定数n、総ケース数N
各者のケース配分から
確率的な偶然一致期待数m
κ=(n-m)/(N-m)
(周辺度数分布から求められる各セルの確率的な
値を基礎に検討する点でクラメールの独立係数に
類似している)
コーホート研究
• 調査対象者を予め決め一定期間での事象を
調査する。
原因と結果の関係性
コーホート研究でのオッズ比
コーホートグループについてオッズ比を計算
相対比(リスク)-1=過剰リスク
時間的経緯があり因果関係があるという蓋然性が
高い
オッズ比
想定原因群での発生比率P
非原因群での発生比率Q
オッズ比=P/Q
参考;検定
ケース・コントロール研究
• 特定時点で事象が起こっている標本に対して、
起こっていない標本を選び比較する。
• ケース群
• コントロール群(対照群)
ケース・コントロール研究
• 結果としてのオッズ比を求める
• 因果関係の保証はない
Vs. χ2検定