金沢市行政評価の取組について 金沢市 導入の背景について 持続的発展が可能な個性あるまちづくりのために 【分権型社会の実現に向けて】 地方分権の進展 ガバメントからガバナンスへ 公私の良好なパートナーシップ による協働が必要 【厳しい行財政事情への対応】 景気低迷・デフレ経済 三位一体の改革 徹底した行財政改革が必要 金沢市行政評価の目的 【市政の透明性の確保、 市民参加の促進と説明責任の向上】 行政評価を通じて市政の内容を明らかにし、透明性の確保を図ります。 また、市政への市民参加を促進し、説明責任(アカウンタビリティ)の向上を目指し ます。 【多様化する行政ニーズに応える効率的・効果的な 行政運営の実現】 事務事業の内容をチェックし、必要性や優先性等の高い事業を推進し、多様化する 行政ニーズに応える効率的・効果的な行政運営の実現を目指します。 【事業効果の点検と見直しなどの改善】 事務事業の事業効果を点検し、見直しなどの改善を図りま す。 【これらを通じた職員の意識改革】 これまでの導入経過 12年度 行政評価システムの基礎調査 各自治体での取り組み手法等について整理 13年度 庁内プロジェクトチームを編成 先進事例の研究を行い、施策体系や計画や予算との対応など の問題点の整理等 14年度 9プラン・計画を対象に試行実施 数値目標を持つものや目標の明確な9プラン・計画を対象と して試行を実施 15年度 22の個別プラン・計画を対象とした事務事業評価を試行実施 行政評価の作業を省力化し、評価作業および予算編成との連動 に重点を置いた行政評価支援システムを開発 金沢市行政評価の体系 行政体系 政策 施策 世界都市構想 新基本計画 個別計画・プラン 評価 事務事業 事務事業 ・個別計画・プラン関連 の事務事業について試 行評価 ・事務事業評価に基づ いた予算編成の実施 試行結果 (H15) ・22計画、プランで試行評価実施 ・新財務会計システムと連携した行政 評価支援システム開発 (評価の視点を取り入れた予算編成 実施と評価作業の省力化) インターネットにより市民に公表 行政改革推進委員会に報告 22計画・プランを対象に試行実施 (978事務事業・事後評価) 【評価の方法】 第1次評価 ・数値目標の達成度測定 ・事務事業の進捗状況把握、成果測定 第2次評価 ・第1次評価結果を審査 【評価結果】 廃止 24件 見直し 117件 事務事業評価結果を活用 行政評価に基づく予算編成 各課予算要求 金沢市行政評価の特徴 【行政改革の推進を目指したシステム】 事務事業の目的、目標、成果を市民に提示 など 【予算編成と直結したシステム】 社会・経済状況の急激な変化にフレキシブルに対応するため 評価の単位を予算事業に合わ せ、 活動・成果指標等の達成度を測定する実績評価と 実績評価および最新の社会経済状況を踏まえた、必要性、 有効性、効率性、優先性、公平性の5つの視点より、次年 度以降の方向性を示し、 その方向性に基づいた予算編成を実施 評価フロー 事務事業計画立案 事業目的及び各種指標の設定 投入指標(インプット) 予算、(人件費、間接的な経費) 活動指標(アウトプット) 実際に行政が実施する事業量 成果指標(アウトカム) 事業活動により得られた成果・効果量 各指標の達成度 事務事業評価 有効性 効率性 必要性 優先性 公平性 ・実績評価による課題・改善点の洗い出し 見直し:統合、縮小、民間委託、重点化など 廃止 :効果の低下 ・実績と最新の社会情勢を加味し、次年度以降の方向性を評価 見直し:受益者負担・水準・対象の適正化(公平性) 計画年次の見直し(優先性) 廃止 :目的達成、市民ニーズの低下、市関与の低下など(必要性) 最新の社会情勢 評価の方向性に基づき予算要求 評価体制 1次評価 事業担当課 担当部局長まで評価を共有 事業の進捗度・効果を測定 次年度の方向性について自己評価 2次評価 庁内横断のワーキングチーム 全庁的な視点で総合的に事業を再評価 1次評価の客観性・精度の向上を目指す 公表・意見募集 審議会・議会に報告 広く市民に公表、意見の募集 平成16年度以降本格実施内容 ・全予算事務事業で本格実施 (義務的経費等を除く) ・新財務会計システムと連携した行政評価支援システムの稼働 行政評価と一体となった新たな予算編成過程の創出 ・評価作業の効率性・効果の度合いなどのサンプリング ・結果を公表し、有識者や市民等からの意見のサンプリング 課題抽出・評価システムの改善 次年度の評価作業へ 現状の評価システムの課題 【評価対象事務事業や評価体系について】 ・行政評価が効果的な事務事業の範囲設定や施策目標を念頭に体系の整理を する必要がある。 【事務事業における的確で客観的な目標(評価の基準)の設定】 ・事務事業の正確な成果測定を行い評価の客観性を高めるためには、 数値等の明確で客観的な目標をあらかじめ事務事業に設定しておく必要 がある。 【評価の精度向上に向けた取り組みの強化】 ・5つの視点から事務事業の具体的な見直しを実現するため、研修等を通じ て評価の精度向上を図っていく必要がある。 【わかりやすい評価結果の公表】 ・市民参加を促すためにも、評価結果の公表については、できるだけ市民に わかりやすいものとなるよう創意工夫を凝らしていく必要がある。
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