17 市街地の形成 施策17 市街地の形成 〔施策体系図〕 計 画 的 な ま ち づ く り 既 魅力ある都市空間の 創造をめざして 市 街 地 の 形 成 新 成 市 市 街 街 地 地 の の 整 整 備 備 都市情報システムの整備 有効 な土地利用計画の推進 地域拠点の再整備 住環境の多面的整備 新市街地 の計画的整備 個性的都市空間の整備 総合的交通体系の整備 ま ち づ く り 推 進 の た め に 個性 ある 都市景観の形成 推進基盤 の整備 ・充実 1 施策の概要 1.1 現況と 課題 本市では懸案であった行政・文化の中心拠点である「核づくり」の整備を市のほぼ中心地点 にすすめ、市民文化会館、市庁舎などの施設が平成 7 年度(1995 年度)までに完成し、多くの市 民の方々に利用されています。 一方、急激な都市化とともに、人口急増の影響を受け、道路網や下水道など都市基盤整備が 立ち遅れたことや商業集積の未発達、また住工混在地域での住環境問題など市街地を形成する 上で多くの課題があります。 今後も魅力ある都市空間を創るためには、良好な住環境整備はもとより市民が働き、学び、 暮らしを営み、憩うことのできる複合的な都市環境整備が必要です。 そのためには、各地域の魅力等地域特性を生かした整備をすすめ、各地域間における都市機 能の有機的な連携、機能分担を図り、さらには駅周辺を中心にした地域拠点整備をすすめると ともに、地域と地域拠点間を結ぶ体系的交通網を整備する必要があります。 こうした整備の推進に当たり、事業予定地の所有権が細分化されるなど権利関係の複雑化が 大きな阻害要因となっているため、地域住民と一体となったまちづくりへの参加システムの充 実、民間活力の導入等様々な方策、事業を組み合わせ、計画手法の工夫を重ねていく必要があ ります。 187 17 市街地の形成 1.2 平成2 2 年度ま で の 目標 様々な課題が顕在化している市街地整備上の問題に対処するため、再開発、地区計画、景観 条例等地域特性にあった計画手法により、既成市街地、新市街地の整備保全をはかり、さらに、 地域拠点の形成と拠点間の連携により、魅力ある都市空間の創造をめざします。 “いさま”まちづくり指標(目標の達成度を点検する主な指標)の推移 目標 指標名 指標値の推移 22 年度 22 年度 21 年度 20 年度 19 年度 18 年度 街並みが美しいと感じる市民の 割合(%) 25.0 29.6 9 6 地区計画の策定数(箇所) 1.3 22.9 6 6 6 6 進捗に 関す る 市民意識 「自然・歴史・文化を身近に感じるまちづくりが進められてきている。」と感じる市民の割 合 そ う 思う ど ち ら か と 言え ば そ う 思う 12.2% 35.8% どちらと も 言え な い ど ち ら か と 言え ば そ う 思わ な い 17.8% 15.9% そ う 思わ な い 18.2% 「まちづくりのための市民アンケート」(H22.8 実施)による。 1.4 施策の 内容ご と の 事業費の 推移 事業費(単位:千円) 施策の内容名称 会 計 18 年度 当初予算 20 年度 21 年度 6,510 45,110 4,778 613 4,924 38,689 4,064 592 80 130 42 3,824 40 85 1 3,801 166,108 98,844 66,781 26,043 算 165,909 98,739 66,720 13,471 当初予算 1,977 1,688 1,795 1,584 1,764 1,548 1,680 都市情報システムの整備 22 年度 627 一般会計 決 有効な土地利用計画の推 19 年度 算 当初予算 4,708 一般会計 進 決 算 当初予算 地域拠点の再整備 151,056 一般会計 決 住環境の多面的整備 一般会計 決 1,407 算 188 1,384 17 市街地の形成 当初予算 新市街地の計画的整備 104 102 39 30 94 84 37 23 370 862 265 265 330 757 248 80 2,973 2,877 2,614 3,159 2,694 66,736 57,263 13,288 178,122 149,613 76,314 35,518 175,755 206,638 130,013 32,662 決 算 当初予算 個性ある都市景観の形成 265 一般会計 決 算 当初予算 推進基盤の整備・充実 2,751 一般会計 決 算 当初予算 合計 160,816 一般会計 決 2 25 一般会計 算 施策を 推進す る た め の 投入費用等 ※一般会計と 特別会計4 会計及び水道事業会計の費用等を 集計し ていま す。 2.1 市民一人当た り の 費用( 平成2 1 年度決算額) 2.2 職員の 数 2.3 施策を 実現す る た め の 年度別費用 1,273 円 13.9 人 ※国庫支出金 … 国からの負担・補助金等 県支出金 … 県からの負担・補助金等 費用の全施策に占め 一般財源の全施策に 費 年度 用 特 定 財 源 一般財源 区分 る割合(%)及び位置 占める割合(%)及び (単位:千円) (単位:千円) (単位:千円) (多額順) 21 ( 決 算 ) 22 (予 算 ) 事業費 32,662 人件費 129,817 計 162,479 事業費 160,816 人件費 136,068 計 296,884 国 他 県 債 他 国 県 債 他 国 他 県 債 他 国 県 債 他 7,550 913 115 9,194 9,794 7,550 115 9,194 10,707 95,000 598 152 10,051 4,841 95,000 152 10,051 5,439 位置(多額順) 24,199 0.071 33 番目 0.139 22 番目 110,714 1.674 19 番目 1.866 17 番目 134,913 0.301 26 番目 0.577 25 番目 65,218 0.336 23 番目 0.364 23 番目 121,024 1.788 17 番目 2.015 17 番目 186,242 0.535 21 番目 0.779 22 番目 189 17 市街地の形成 2.4 施策を 実現す る た め の 関連事業 事業名等 事業 コード 170101 170113 170205 170207 170301 170304 170316 170404 170501 170801 170904 170906 行政経営での 位置付け 実 政 施 策 事 H21 計 施 業 決算 画 策 評 対 評 価 象 価 97 ○ ○ ○ ○ 495 3,801 ○ ○ ○ 0 453 ○ ○ ○ 12,590 ○ ○ ○ ○ 428 1,407 ○ ○ ○ 23 ○ ○ ○ 80 ○ ○ ○ 2,430 10,858 32,662 事業費(千円) 名 称 会計 都市計画基礎調査・解析事業費 都市計画基本図等修正事業費 都市マスタープラン改定事業費 まちづくり推進事業費 小田急相模原駅前西地区市街地再開発事業費 小田急相模原駅周辺地区市街地再開発事業費 市街地整備一般経費 鈴鹿長宿地区街なみ環境整備事業費 ガーデンコンプレックス計画策定事業費 景観計画事業費 都市計画一般経費 まちづくり基金積立金 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 一般会計 190 課 名 都市計画課 都市計画課 都市計画課 都市計画課 都市計画課 都市計画課 都市計画課 都市計画課 土地政策課 都市計画課 都市計画課 都市計画課 計 H22 当初予算 110 517 4,704 4 487 150,100 469 1,384 25 265 2,362 389 160,816 17 市街地の形成 3 指標、 デ ー タ か ら 見た 施策の 進ち ょ く 状況 3.1 “ い さ ま ” ま ち づ く り 指標( 目標の 達成度を 点検す る 主な 指標) 目 指 標 項 目 標 直 近 値 平成22年度 指標① 街並みが美しいと感じる市民の割合 29.6% H22 25.0% 6箇所 H22 9箇所 指標② 地区計画の策定数 指標① 街並みが 美し い と 感じ る 市民の 割合 % 割合(%) 50 40 目標値 29. 6 ~達成度~ 30 20 21.7 22.9 16 20 (順 調) 240% 10 0 22 年度 指標及び 目標値に 関す る 説明 市は、「 座間市都市マスタープラン」で人口の過密集中の制御、良好な市街地形成を目 指し、道路等の都市基盤整備(活力)を図るとともに、本市の保有する自然環境及び文 化環境(やすらぎ)を生かしたまちづくりを進めることとし、その実現に向けて努めて います。この指標は、本市の市街地を美しいと思っている市民の皆さんの割合です。 平成 22 年に実施した「まちづくりのための市民アンケート調査」によると、座間市の まちなみについて「美しい」と答えた方が 6.0%、「どちらかといえば美しい」が 23.6%、 「どちらでもない」が 35.1%、「どちらかといえば美しくない」が 21.5%、「美しくない」 が 13.8%という状況でした。美しいとした方の 29.6%に対し美しくないとした方が 43.4%と 13.8 ポイント上回っています。 今後、地域特性を生かした整備、都市機能の有機的連携、地域拠点の整備、体系的 交通網の整備などを推進し、指標値の向上を目指します。 現状に 関す る 説明 鈴鹿長宿街なみ環境整備事業などにより、整備された旧市街地の景観を、地域の街づ くり協定委員会と協働で、維持、保全に努めています。平成 20 年度に条例制定し、10 月 191 17 市街地の形成 1 日より景観計画に基づく指導を実施し、景観の保全に向けた取り組みを開始しました。 指標② 地区計画の 策定数 10 箇 所 地区計画数 目標値 8 6 目指した 方向 6 4 6 6 6 ~達成度~ 6 (停 滞) 0% 2 0 18 19 20 21 22 年度 指標及び 目標値に 関す る 説明 地区計画は、市街地の良好な環境の形成、維持を目指し、地区の特性に応じ、公園、 街路など地区施設の配置、建築物の用途、敷地、形態等の制限などを土地の所有者等の 意見を聞きながら市町村が都市計画の一つとして決定するものです。この指標は、本市 の地区計画の延べ策定数を示しています。 ここ数年地区計画の延べ策定数は増えていませんが、都市計画基礎調査等をもとにモ デル地区として 3 地区(相模が丘・小松原・ひばりが丘)を選定しています。 平成 22 年度までには新たに 3 地区を計画決定することを目標とするものです。 現状に 関す る 説明 ①「相模が丘地区」において、まち歩き点検に基づく課題に沿って事例研究を行い、地 域の意見集約に向けた話し合いを進めています。 ②「小松原」「 ひばりが丘」両地区の工業系事業者への意識調査結果に基づき、地区毎の 話し合いを行う。 以上、地域に対するまちづくりの意識の向上が図られるよう努めています。 3.2 関連デ ー タ 【データ1】地区計画の策定状況 地区計画名称 座間東原ハイテクパーク地区地区計画 決定年月日 平成元年4月1日 位置 東原5丁目 面積 約9.0ha 緑ヶ丘第一住宅地区地区計画 平成元年4月1日 平成4年6月1日 平成5年4月1日 緑ヶ丘二丁目地内 緑ヶ丘一 ・二丁目 東原4丁目 約5.5ha 約14.2ha 約2.0ha 平成5年6月25日 平成5年11月9日 相模が丘一丁目 約0.2ha 約1.0ha 緑ヶ丘地区地区計画 東原四丁目東原住宅地区地区計画 相模台通り地区地区計画 小田急相模原駅北口周辺地区地区計画 192 相模が丘一丁目 17 市街地の形成 4 施策に 対す る 評価と 点検 4.1 外部の 専門家に よ る 評価( 外部評価) 4.1.1 【 評価・ 提言】 市の 施策に つ い て 評価・ 提言( 平成1 9 年5 月) 1 まちづくりのための市民アンケート結果によれば、当該施策に対する満足度は極 めて低く、地域づくりへのニーズは非常に高い。景観法に基づく景観計画の策定と 景観条例制定を契機に、座間らしい景観づくりを踏まえて、充実した地区計画の策 定に向けて努力すべきである。 2 鈴鹿長宿地区のまちづくりについては、ハードだけではなくソフト面を含めて、 地元協議会と一体となって今後のまちづくりのあり方を検討すべきである。 4.1.2 【 点検】 外部の 専門家に よ る 評価に 対す る 市の 対応 外部の専門家による評価 1 への対応 景観条例を平成20年4月1日に制定し、10月1日より施行し、鈴鹿長宿特定景観計画 地区を指定しました。 現在、開発指導に伴い特定景観計画地区の指定方針に沿って事業者を指導してお り、今回、都市マスタープラン改定にあたり、地域特性を生かした座間らしい景観づ くりを進めるための都市計画手法の活用(高度地区等指定)の方針を位置づけました。 外部の専門家による評価 2 への対応 平成22年度は、鈴鹿・長宿地域を新たな観光資源として、観光協会と協力し、鈴 鹿・長宿区域を七福神巡りのコースに取入れ、さらに付加価値を高めるために竹灯り などによるライトアップを企画し、自治会、ボランティア団体、大学等と連携し開催 を目指します。 193 17 市街地の形成 4.2 行政内部に よ る 評価 4.2.1 施策に 対す る 点数評価( 平成2 2 年8 月) 必要性 区分 ランク 評価点 必要性 B 11 効率性 B 11 15 12 有効性 B 11 公平性 B 12 優先性 B 12 総 合 B 11 9 6 優先性 効率性 3 0 公平性 4.2.2 170101 有効性 事業別施策評価の 内容( 平成2 2 年8 月) 都市計画基礎調査・解析事業 総合 12 点 必要性 12 点 効率性 11 点 有効性 12 点 公平性 12 点 優先性 12 点 コメント 都市計画上、その用途地区の変更や線引きの変更などにおいて都市計画基礎調査は必要であり、ま た調査データの十分な解析を行なうことが必要である 170205 都市マ ス ター プ ラ ン改定事業 総合 13 点 必要性 11 点 効率性 14 点 有効性 11 点 公平性 15 点 優先性 15 点 コメント 都市の将来像を明らかにし、市民と協働したプランづくりは必要であり、まちづくりには欠かせない。 170207 地区ま ちづ くり 推進事業 総合 10 点 必要性 10 点 効率性 9 点 有効性 9 点 公平性 13 点 優先性 9 点 コメント 住民と行政が協働でのまちづくりを実践するためには有効な手段であり、他の計画と歩調を合わせ推 進するとともに、制度のPRを積極的に展開する必要がある。また、”いさま”まちづくり指標にある目標の 実現に向けて推進を図るべきである。 170209 都市再生整備計画推進事業 総合 12 点 必要性 12 点 効率性 対象外 有効性 13 点 公平性 対象外 優先性 12 点 コメント 本市のまちづくりに効果的に活用するため、当整備計画を策定する必要があり、課題等を整理し2次計 画の策定を効果的に進めるとともに、今後は座間西部地区についての計画策定を進める必要がある。 170301 小田急相模原駅前西地区市街地再開発事業 総合 10 点 必要性 9 点 効率性 11 点 有効性 7 点 公平性 10 点 優先性 10 点 コメント 都市計画決定からかなりの年数が経過しており、街路事業と併せ計画の再調整をする必要がある。 170304 小田急相模原駅周辺地区市街地再開発事業 総合 11 点 必要性 10 点 効率性 12 点 有効性 11 点 公平性 11 点 優先性 12 点 コメント 再開発事業は時間のかかる事業であるが、良好な環境を形成し、防災性能の向上を図るうえで、当該 事業で進める共同化は有効である。 194 17 市街地の形成 170404 鈴鹿長宿地区街なみ 環境整備事業 総合 12 点 必要性 11 点 効率性 10 点 有効性 15 点 公平性 15 点 優先性 10 点 コメント 当該事業において整備した地域については、今後地元の意を尊重し、美しい街並みの保全に努める 必要がある。 170801 景観形成推進事業 総合 12 点 必要性 12 点 効率性 12 点 有効性 11 点 公平性 12 点 優先性 13 点 コメント 住民、事業者、国、地方自治体の良好な景観の形成に関する責任を示した「景観法」が施行され、優 れた自然、歴史的、文化的景観をかけがえのない財産として守り育てるとともに、次世代へ継承していく ために景観をコントロールしていく必要があり、当該事業の優先性は高く、また必要性も高い。今後、座 間市景観条例の目的、基本理念に基づいた事業展開を推進していく必要がある。 195
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