二分脊椎症の リハビリテーション

二分脊椎症の
リハビリテーション
首都大学東京 OT学科 3年
澤田 有希
はじめに
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二分脊椎症とは?
 胎生初期の形成異常により脊髄が障害され、運動知覚
障害・直腸膀胱障害を呈する疾患である。
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どんな症状・合併症があるのか
リハビリテーションではどんな点を評価するのか
どんなリハビリテーションを行うのか
症状
上肢
脊髄レベルが高くなればなるほ
ど、機能の消失は大きくなる
下肢
排尿
排便
対麻痺、知覚障害
L1・2
S2・3・4
排尿・排便障害
合併症
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アーノルドキアリ奇形
 頭蓋底(頭の骨の底)で脊髄との移行する部分の脳(後
脳)の先天異常
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水頭症
 髄液の流れや産生、吸収のどこかに異常が起こることで、
髄液が脳室内に貯留して脳を圧迫し、脳の機能に障害が
生じるもの
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知能低下
上肢の巧緻性低下
評価
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麻痺の高位 ―Sharrardによる、麻痺レベルの分類
下肢の変形
移動能力 ―Hofferらによる移動能力の分類
 L3以下で、歩行可能
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ADL
環境
上肢機能
知的レベル
水頭症の場合
リハビリテーション①
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移動の自立
 座位・立位・歩行
 装具療法
 変形・拘縮の予防と矯正
車椅子
装具使用で歩行
歩行可能
第1群
障害部位
第2群
第3群
第4群
第5群
残存部位
第6群
神経(根) Th12 L1 L2 L3 L4 L5 S1 S2 S3
リハビリテーション②
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排泄処理の自立
 移乗の自立
 福祉用具の使用
 環境の整備
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社会的自立
 ADL
 就学・就職
まとめ
リハビリテーションでは、患者をトータルに評
価し、個々にあわせたリハビリテーションを行
う
 QOLの向上
 リハビリテーションだけでは一面しか見えない。
チーム医療が必要
 小児から成人まで総合的なケアが必要
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