腰椎分離症の診断と治療 【腰椎分離症とは?】 「腰椎椎弓の関節突起間部における疲労骨折」と考 えられており、小・中・高校生年代に好発する成長期障 害です。 成長期に発生する腰痛の約30%に腰椎分離症を認め たとの報告もあり、その診断と治療は重要です。 【分離症のCT像】 【腰椎分離症の診断】 当院では診察に加え、CTとMRI検査にて確定診断を行っています。 また、経過観察として1か月ごとのCT検査と、経過に応じたMRI検査にて競技 復帰の許可を行います。 ※MRI、CT検査は予約制の為、同日に行えないこともございます。 【当院における骨折治癒率】 <参考> ※国内の他研究データでは 92.3% 75.0% 初期分離 94% 進行期分離 27~64% 【腰椎分離症が進行すると】 分離症が治癒(骨癒合)しなかった場合、分離すべり症と いう腰の骨がずれて神経を圧迫する疾患に移行しやすいと されています。 腰痛に加え、足の痺れといった症状を引き起こすため、で きる限り腰椎分離症を治癒させることが重要です。 また、骨癒合しなかったとしても、しっかりとリハビリテーショ ンを受けた患者様の方が結果がよいと言われています。 【リハビリテーション】 腰椎分離症の治療において、リハビリテーションはとても 重要です。 柔軟性が低かったり、筋力が弱いままだと、再発すること があります。 そのため、当院では以下の項目を重点的に行います。 ①硬性装具による固定(約1~6ヵ月 ※病期により異なり ます) ②柔軟性の改善 <着用のポイント> ③体幹筋力の改善 ①指が入らないくらい締める。 ④競技動作の改善 ②入浴以外は着用する。 許可が下りるまでは・・・ 部活、運動、体育に加えて、重い荷物を持つことや自転車も禁止させて頂いております。 <ストレッチの一例> ※腰を反らない、捻らないようにしましょう! 詳しくはスタッフまでお問い合わせください。 医師 西古亨太 リハビリテーション 田渕俊紀
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