家電リサイクル法

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家電リサイクル法
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家電リサイクル法制定の背景
 一般家庭から排出される家電製品は年間約60万tに
も及び、約8 割は小売業者によって、約2 割は直接
市町村によって回収され、その後は、おおよそその半
分は直接埋め立てされるほか、残りは、破砕処理さ
れるが、一部金属分の回収が行われている場合があ
るものの、そのほとんどは廃棄されていました。廃家
電製品には、鉄、アルミ、ガラスなどの有用な資源が
多く含まれ、また、我が国の廃棄物最終処分場の残
余容量がひっ迫しており、廃棄物の減量化は喫緊の
課題となり、廃棄物の減量とリサイクルが必要となっ
てきました。
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家電リサイクル法とは
 このような状況を踏まえ、廃棄物の減量と再
生資源の十分な利用等を通じて廃棄物の適
正な処理と資源の有効な利用を図り、循環型
社会を実現していくため、使用済み廃家電製
品の製造業者等及び小売業者に新たに義務
を課すことを基本とする新しい再商品化の仕
組みを定めた家電リサイクル法(特定家庭用
機器再商品化法)が平成10年6月に制定され、
平成13年4月から施行されました。
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家電リサイクル法とは
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対象となる家電製品
 エアコン
 冷蔵庫・冷凍庫
 テレビ(ブラウン管式の
ものに限る)
 洗濯機
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再商品化等
 廃棄された対象製品から、部品と材料を分離して、新たな製
品の部品または原材料として自ら再利用したり、部品または
原材料として再利用する者に有償または無償で譲渡しうる状
態にすることを「再商品化」といいます。「再商品化等」とは、
燃料として利用する熱回収を含みますが、現在は部品または
原材料として再利用する「再商品化」のみで決められた割合
(再商品化率)を達成しなければなりません。
再商品化率
エアコン 60%以上
冷蔵庫・冷凍庫 50%以上
テレビ 55%以上
洗濯機 50%以上
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関係者の責務
 製造業者及び輸入業者
 自らが過去に製造・輸入した対象製品の小売業
者からの引取り
 引取った対象製品の再商品化等
 再商品化等にかかる費用の公表
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関係者の責務
 小売業者
 自らが過去に販売した対象製品の排出者からの
引取り
 買い替えの際に引取りを求められた対象製品の
引取り
 家電リサイクル券を製造業者等、指定法人へ交付、
写しを排出者へ交付
 収集運搬料金を店頭掲示等の方法により公表
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関係者の責務
 消費者
 対象製品の小売業者等への適正な引渡し
 収集・運搬、再商品化等にかかる費用の支払い
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関係者の責務
 指定法人(財団法人家電製品協会)
 製造業者等が不明及び特定製造業者(直前3年
間の総国内出荷台数がエアコン90万台、テレビ9
0万台、冷蔵庫45万台、洗濯機45万台未満の製
造業者等)から委託を受けた場合に再商品化等
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関係者の責務
 市町村
 収集した対象製品の製造業者等、指定法人への
引渡しと自ら再商品化等をすることもできる。
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リサイクルの流れ
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管理票(マニフェスト)制度
 管理票とは家電リサイクル法では「特定家庭
用機器廃棄物管理票」のことです。これは、排
出された特定家庭用機器廃棄物が小売業者
から製造業者等に適切に引き渡されることを
確実にするためのものです。
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管理票(マニフェスト)制度
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家電リサイクル券システムとは
 財団法人家電製品協会は、特定家庭用機器
廃棄物管理票(マニフェスト)の機能を備え、再
商品化等料金の払込・回収に便利な家電リサ
イクル券を創設して、協会内部に家電リサイク
ル券センター(RKC)を設置し、家電リサイクル
券システムを運営しています。このシステムに
は「料金販売店回収方式」と「料金郵便振込方
式」があります。
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家電リサイクル券システムとは
 家電リサイクル券は管理票としての役割をも
つだけではなく、小売業者の業務の管理・運
用を効率的に支援します。
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管理票としての機能
 特定家庭用機器廃棄物管理票の必要事項
(下記5項目)を記載しています。
 管理票の交付年月日(西暦)
 排出者の氏名又は名称及び電話番号
 小売業者の氏名又は名称及び引き取る本店又は
支店の所在地
 引き取る特定家庭用機器(家電4品目)廃棄物
 再商品化等実施者の氏名又は名称
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家電リサイクル券の特徴
 家電リサイクル券は、小売業者の管理業務を効率化できるよう記
載しやすい様式となっています。家電リサイクル券は5枚複写式で
す。
 料金販売店回収方式の家電リサイクル券には小売業者の店名
等が、あらかじめ印字されています。
 品目・主要な製造業者等名などが印刷されています。
 収集・運搬業者記入欄があり、小売業者が収集を委託される場
合便利です。
 「排出者控」片には受領印欄があり、領収書の代りにすることが
できます。
 お問合せ管理票番号が券毎に記載されており、これを用いること
で排出者からのお問合せにも迅速に対応することができます。
 製造業者等から回付された「小売業者回付」片が3年間の保存義
務がある管理票です。
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リサイクルの現状
 家庭などから排出される使用済み家電製品の
うち、家電リサイクル法の対象であるエアコン、
テレビ、冷蔵庫、洗濯機は、年間1800万台程
度が排出されていると推定されています。
 平成15年度の再商品化の実績については、
家電リサイクルプラントに搬入された廃家電4
品目は合計1051万台となっており、その再商
品化率は品目により65~81%といずれも家
電リサイクル法の基準値を達成しています。
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出典
 経済産業省
 財団法人家電製品協会