ISO18001規格

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労働安全衛生マネジメントシステム
OHSAS18001:2007
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OHSAS18001の誕生
 OHSの認証審査用規格を求める強い要請に応
えて開発
 開発メンバー:BSI,DNV,BVQI,LRQA,SGS等
 OHSAS 18001は、14001との互換性を考慮
 ISOの規格発行後OHSAS 18001は取り下げ
 ガイド規格としてOHSAS 18002
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OHSAS18001の構成
Plan
 OH&S 方針
 危険源特定
リスクアセスメント
管理策
 法的その他の要
求事項
 目標
 実施計画
Do
 資源、役割、実行
責任、説明責任
及び権限
 力量、教育訓練
及び自覚
 コミュニケーション、参
加及び協議
 文書類
 文書管理
 運用管理
 緊急事態への
準備及び対応
Check
Act
 パフォーマンスの測  マネジメントレビュー
定及び監視
 順守評価
 発生事象の調
査、不適合、是
正処置及び予
防処置
 記録の管理
 内部監査
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1.適用範囲
 労働安全衛生のリスクを管理し改善する
 どのような組織にも適用可能






A)
B)
C)
D)
E)
F)
OHSリスクの除去または低減を図る
OHSMSを実施、維持、継続的改善を図る
OHS方針との適合を図る
OHS方針との適合を外部に示す
第3者による審査、登録を求める
OHSMSの適合を自己宣言する
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2.関連出版物
OHSAS18002:2008
 OHSAS18001実施のための指針
ILO-OSH:2001
 労働安全衛生マネジメントシステムに関するガイドライン
(OSH-MS)
ISO9001:2008
ISO14001:2004
ISO19011:2002
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3.用語と定義
危険源
(hazard)
リスク
(Risk)
発生事象
(incident)
事故
(accident)
損害
(harm)
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4.OHSMSの要素






4.1
4.2
4.3
4.4
4.5
4.6
一般要求事項
OHS方針
計画
実施及び運用
点検
マネジメントレビュー
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4.1 一般要求事項
 OHSMSを“確立”し“文書化”し“実施”し“維
持”し“継続的に改善”する
 確立
 ある一定水準の永続性
 システムの全ての要素が実証的に実施される
 維持
 確立後、システムが継続して運用される
 組織の積極的な努力が必要
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4.2 OHS方針
 トップは方針を設定する
 方針は次の内容を満足する
 A) リスクの性質、規模に見合う
 B) 継続的改善をする誓約を含む
 C) 労働安全衛生関連法やその他の同意する法
規を遵守する誓約を含む
 D) OHS目標の設定・レビューの枠組みを与える
 E) 文書化、実施、維持される
 F) 全従業員が義務を自覚するよう周知する
 G) 利害関係者が入手出来る
 H) 妥当かつ適切であるよう定期的に見直す
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4.3 計画
4.3.1 危険源の特定・リスクセスメント及び管理策の決定
 リスクアセスメント手順の確立・実施・維持
 以下を含む





定常活動と非定常活動
職場に立ち入るすべての人の活動(請負者、訪問者を含む)
人間の行動、能力、その他人的要因
職場外の危険源、職場付近の危険源
職場で使用されるインフラストラクチャー、設備、原材料(他から
の提供を含む)
 マネジメントシステムの修正、プロセス・活動への影響
 法的義務
 作業領域、プロセス、施設、機械設備/機器、操作手順、勤務・
作業体制の設計
 OHS目標設定にRAの結果を考慮
 RAの文書化とアップデート
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4.3.1 危険源の特定・リスクセスメント及び管理策の決定
 リスクアセスメントの方法論は次のとおり
 事後活動でなく予防活動とする
 目標、MPにて除去、管理されるべきリスクの等
級分け、特定を規定
 運用経験および使用しているリスク管理手段の
能力と矛盾しない
 設備の要求事項の決定、訓練ニーズの特定、運
用管理の進展にインプットを提供する
 管理策の有効性、適時性を確実にするために必
要とされる活動のモニタリングを規定
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4.3.2 法的及びその他の要求事項
法令等要求事項を“特定”し“参照”する手順を
確立・維持する
常にアップデートする
関連情報を関係者に周知する
法令のみならず、組織が受け入れた親会社の規定、
業界団体の規範、労働組合との合意等を含む
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4.3.3 目標及び実施計画
文書化されたOHS目標を設定・維持する
 可能な限り定量化する
次を考慮する
 法的及びその他の要求事項
 危険源及びリスク
 技術上の選択肢
 財政
 運用上及びビジネス上の要求事項
 利害関係者の見解
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4.3.3 目標及び実施計画
OHS方針と一致させる
(2)
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4.3.3 目標及び実施計画
(3)
OHS目標達成のための実施計画を策定・維
持する
次の事項の文書化したものを含む
 明示された責任と権限
 手段と日程
定期的かつ計画した間隔で見直す
活動、製品、サービス、運用条件の変更に対
処するため、必要な場合は改訂する
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4.4 実施及び運用
4.4.1 資源、役割、実行責任、説明責任及び権限
 OHSマネジメントの要員の役割、責任、権限を
定め、文書化し、伝達する
 OHSの最終責任は経営層にある
 OHSMSの適切な実施、遂行を確実にする
ために特別な責任を持つ者を経営層のメン
バーから任命する
 経営層は必要な経営資源(人・物・金)を提
供する
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4.4.1 資源、役割、実行責任、説明責任及び権限 (2)
 経営層に任命された責任者は、次を確実に
するための役割、責任、権限を付与する
 OHSMSが確立、実施、維持される
 トップにOHSMSの実績を報告する
 全ての経営責任者はOHSパフォーマンスの
継続的改善への関与を身をもって示す
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4.4.2 力量、教育訓練及び自覚
 要員は、職場におけるOHSに影響を及ぼす可
能性のある職務を実施する“力量”を持つこと
 “力量”は教育、訓練、経験に関して明確にする
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4.4.2 力量、教育訓練及び自覚
(2)
 従業員が次を確実に自覚できる手順を確立・維
持する
 作業活動・行動によるOHS結果及び各人パフォー
マンス改善のOHS利点、
 OHSMS要求事項の適合を達成するための役割、
責任(方針、手順、緊急事態への準備・対応を含む)
 運用手順から逸脱した際の結果
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4.4.2 力量、教育訓練及び自覚
(3)
 訓練手順は次のレベルの相違を考慮する
 責任、能力、言語能力、識字力
 リスク
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4.4.3 コミュニケーション、参加及び協議
 OHS情報の従業員・利害関係者との双方向
コミュニケーションの手順を持つ
 従業員の参加と協議の結果は文書化し、関
係者に知らせる
 従業員は次による




リスク管理の方針・手順の策定、見直しに参加
職場のOHSに変更が生じた際の協議
OHS問題に代表を出させる
従業員OHS代表及び経営層の責任者を知らさ
れる
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4.4.4 文書類
 次の情報を紙面、電子形式などにより確立・
維持する
マネジメントシステムの核となる要素とそれらの相
互関係を記述
関連する文書のつながりを示す
文書化は、効果及び効率上、必要最小限とすること
が重要
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4.4.5 文書管理
 次の確実にするために、この規格で要求される
文書を管理するための手順を確立・維持する
 文書の所在がわかる(配布管理)
 定期的に見直され、必要時に改訂され、承認される
 必要な場所で関連文書の最新版が利用できる
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4.4.5 文書管理
(2)
 次の確実にするために、この規格で要求され
る文書を管理するための手順を確立・維持す
る
 廃止文書の撤去(撤去不可なら誤用の防止)
 法律上、情報保存のために保管する文書の適切
な識別
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4.4.6 運用管理
 管理策の必要性が特定されたリスクを伴う作業・活動
を特定する
 メンテナンスを含む上記活動が、次により決められた
条件下で確実に実施するよう計画する
 組織及び活動に適用可能な運用管理策
 購入品、機器及びサービスに関連した管理策
 請負者・来訪者に関連した管理策
 手順書(方針・目的から逸脱する恐れがある場合)
 運用基準(方針・目的から逸脱する恐れがある場
合)
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4.4.7 緊急事態への準備及び対応
 次のための計画と手順を確立・実施・維持する
 緊急事態の可能性を特定する
 緊急事態への対応を特定する
 緊急事態の発生後は準備対応の計画・手順書
を見直す
 可能な場合はその手順を定期的にテストする
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4.5 点検
4.5.1 パフォーマンスの測定及び監視
 OHSパフォーマンスを定期的に監視・測定するため
の手順を確立・維持する
 手順は次を規定する




必要に応じた定性的・定量的指標
OHS目標の達成度合いの監視
管理策の有効性の監視
実施計画、管理策、運用基準の適合を監視する
予防的実績指標
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4.5.1 パフォーマンスの測定及び監視
(2)
 手順は次を規定する(続き)
 パフォーマンスの事後的指標として疾病、発生事象
(事故、ニアミス含む)、その他の欠陥の証拠を監
視
 是正・予防処置の分析のための監視及び測定
データ、結果の記録
 監視機器を使用する場合は、その校正・保
守の手順を確立・維持する
 校正・保守の活動と結果の記録を保持する
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4.5.2 順守評価
 法的要求事項の順守を定期的に評価し、結果
の記録を残す。
 その他の要求事項の順守を定期的に評価し、
結果の記録を残す。
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4.5.3 発生事象の調査,不適合,並びに是正
処置及び予防処置
 次の責任・権限を定める手順を確立・維持する




発生事象の記録・調査
発生事象の結果を緩和する処置
是正・予防処置の着手と完了
是正・予防処置の有効性の確認
 手順には是正・予防処置の実施前にリスクアセスメ
ントによりレビューすることを要求する
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4.5.3 発生事象の調査,不適合,是正処置及
び予防処置 (2)
 是正・予防処置は問題の大きさに適し、
OHSリスクにふさわしいものとする
 是正・予防処置に伴う手順書の変更を実行
し、記録する
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4.5.4 記録の管理
 OHS記録の特定、維持、廃棄の手順を確
立・維持する
 内部監査、マネジメントレビューは必須
 読みやすく、識別可能、追跡可能
 適切に保管、維持
 保管期限の確立と記録
 OHSAS要求事項への適合を証明するため
に維持する
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4.5.5 内部監査
 次のための定期的なOHS監査の監査プログ
ラムと手順を確立・維持する
 OHSMSが
 OHSAS要求事項を含めて計画した取決めへ
の合致
 適切な実施・維持
 方針・目的の達成に効果的であるか
 前回監査結果のレビュー
 監査結果情報のトップへの報告
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4.5.5 内部監査
(2)
 監査プログラムはリスクアセスメント結果及び前回監
査の結果に基づく
 監査手順は、責任、要求事項、範囲、頻度、
方法、能力を含む
 監査対象と独立した要員により実施
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4.6 マネジメントレビュー
 トップマネジメントは、適切性、妥当性、有効性
を確実にするため定めた間隔でOHSMSをレ
ビューする
 レビューのプロセスでは、評価のための必要
な情報を収集する
 レビューは文書化する
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4.6 マネジメントレビュー
(2)
 レビューは、次の観点から方針、目標、システム
の要素の変更の必要性に言及する
 監査の結果
 状況の変化
 継続的改善の誓約