PowerPoint プレゼンテーション

禁煙支援に関する取組
厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室
「健康日本21」におけるたばこ対策の取組について
これまでの取組
健康日本21
知識の普及
・ホームページ、シンポジウム等
による普及啓発活動
未成年者喫煙防止
・未成年者喫煙防止対策WGの
開催
・たばこ対策緊急特別促進事業
(補助金)による都道府県での
施策の推進
受動喫煙の防止
・健康増進法第25条
・職場における喫煙対策のため
のガイドライン
・たばこ対策緊急特別促進事業
(補助金)による都道府県での
施策の推進
禁煙支援
・市町村等における禁煙指導等
・地方自治体等の担当者に対す
る講習会の実施
【今後の検討課題】
現在の状況
・喫煙率(H16年国民健康・栄養調査)
男性:43.3%
○ターゲットを絞った施策
→20、30歳代(特に女性)、
妊産婦等に対する取組
→他の先進国と比べて高い喫煙率
女性:12.0%
→喫煙率が上昇傾向(特に20歳代~
30歳代)
・全体的に減少傾向にある
(例)高3男子
H12 : 36.9% → H16 : 21.7%
・たばこ自動販売機は、現在、約60万
台が設置され、未成年者のたばこの
主な入手経路となっている。
(H16年厚生労働科学研究による調査結果)
・職場や公共施設において、対策に
取り組んでいる割合は増加。
(H17年職場における喫煙対策実施状況
調査/H16年地方自治体庁舎等における
禁煙・分煙の実施状況調査)
・飲食店や娯楽施設等における取組
が依然不十分との指摘。
・現在習慣的に喫煙している者のうち、
「たばこをやめたい」「本数を減らした
い」と回答した者の割合は全体で男
女とも約7割。
(H15年国民健康・栄養調査)
(た
たば
ばこ
こ規
対制
策枠
関組
係条
省約
庁に
連沿
絡っ
会た
議対
)策
の
強
化
○学校・家庭教育等による
情報伝達、啓発の推進
○入手経路に関する対策
○公共施設等の禁煙・分煙
化の促進
→実施状況の把握、取組
状況の報告、公表等
→民間企業等との連携
○地域における禁煙支援環
境の整備
→禁煙支援マニュアルの
普及、活用
→禁煙成功者等による禁
煙普及員の養成
喫煙率の状況について
我が国の喫煙率
諸外国の喫煙率
%
総数
男
女
60
52.7
50
50.8 49.2
47.4 45.9
46.8
43.3
43.3
40
39.3
28.7
30
27.6 26.2 27.0
24.4 24.0
27.7 26.4
24.2
国名
男性
女性
日本
(43.3)
39.3
(12.0)
11.3
ドイツ
(39.0)
37.3
(31.0)
28.0
フランス
(38.6)
30.0
(30.3)
21.2
オランダ
(37.0)
35.8
(29.0)
28.4
イタリア
(32.4)
31.3
(17.3)
17.2
イギリス
(27.0)
27.0
(26.0)
25.0
カナダ
(27.0)
22.0
(23.0)
17.0
米国
(25.7)
24.1
(21.5)
19.2
オーストラリア
(21.1)
18.6
(18.0)
16.3
スウェーデン
(19.0)
16.7
(19.0)
18.3
20
11.6 10.9 10.3 11.5 9.9
10.2
10
11.3 12.0 11.3
7年
H1
6年
H1
5年
H1
4年
H1
3年
H1
2年
H1
1年
H1
0年
H1
H9
年
0
出典:平成14年までは国民栄養調査。平成15年は国民健康・栄養調査
※国民栄養調査と国民健康・栄養調査では、喫煙の定義及び調査
方法が異なるため、その単純比較は困難である。
(%)
•
•
•
出典:WHO Tobacco ATLAS (2006)
日本の数値は平成17年国民健康・栄養調査
※ ( )書はATLAS(2002)及びH16国民栄養調査の値
禁 煙 経 験 の 有 無
ー現在習慣的に喫煙している者ー
全
国
男
女
回答
総数
20~29歳
30~39歳
40~49歳
50~59歳
60~69歳
70歳以上
ある
55.2%
48.1%
53.5%
54.6%
58.8%
58.1%
59.1%
ない
44.8%
51.9%
46.5%
45.5%
41.2%
41.9%
40.9%
ある
53.5%
42.4%
50.7%
53.0%
58.5%
57.3%
60.1%
ない
46.5%
57.6%
49.3%
47.0%
41.5%
42.7%
39.9%
ある
61.1%
63.5%
62.2%
60.6%
60.2%
61.8%
54.8%
ない
38.9%
36.5%
37.8%
39.4%
39.8%
38.2%
45.2%
平成15年国民健康・栄養調査
禁煙指導受診の有無
全
国
男
女
回答
総数
20~29歳
30~39歳
40~49歳
50~59歳
60~69歳
70歳以上
ある
8.2%
5.4%
4.0%
4.0%
8.5%
11.2%
13.9%
ない
91.8%
94.6%
96.0%
96.0%
91.5%
88.8%
86.1%
ある
8.9%
5.0%
4.1%
3.5%
9.8%
11.4%
14.1%
ない
91.1%
95.0%
95.9%
96.5%
90.2%
88.6%
85.9%
ある
5.7%
5.8%
3.7%
5.7%
2.9%
9.6%
12.0%
ない
94.3%
94.2%
96.3%
94.3%
97.1%
90.4%
88.0%
平成15年国民健康・栄養調査
禁 煙 の 意 思
ー現在習慣的に喫煙している者ー
全
国
男
女
回答
総数
20~29歳
30~39歳
40~49歳
50~59歳
60~69歳
70歳以上
やめたい
26.4%
25.5%
27.0%
24.8%
24.8%
30.9%
27.3%
本数を減らしたい
39.5%
33.5%
36.4%
41.7%
43.6%
43.4%
37.1%
やめたくない
23.8%
24.8%
22.5%
25.8%
23.0%
19.6%
29.0%
わからない
10.3%
16.3%
14.1%
7.6%
8.6%
6.1%
6.5%
やめたい
24.6%
19.5%
26.1%
23.5%
22.3%
31.4%
27.5%
本数を減らしたい
40.5%
35.6%
35.8%
42.0%
45.8%
43.2%
39.0%
やめたくない
25.1%
29.5%
24.3%
27.9%
23.2%
19.2%
27.5%
わからない
9.7%
15.4%
13.8%
6.6%
8.7%
6.3%
6.0%
やめたい
32.7%
41.7%
29.9%
29.1%
36.0%
28.6%
26.7%
本数を減らしたい
35.8%
27.8%
38.1%
40.9%
34.0%
44.6%
28.9%
やめたくない
19.3%
12.0%
17.2%
19.1%
22.0%
21.4%
35.6%
わからない
12.1%
18.5%
14.9%
10.9%
8.0%
5.4%
8.9%
平成15年国民健康・栄養調査
成人の喫煙率に関する目標の設定について
- 「健康日本21」中間評価報告書 -
○健康日本21において国民全体が参加できる運動としてはより多
くの方が賛成しうる目標が望ましいことから、「喫煙をやめたい人
がやめる」という方針・考え方を目標として設定
○この目標の下、喫煙の健康への影響についての普及啓発等を
進め、健康づくりのために喫煙をやめたい人を増やすとともに、
喫煙をやめたい人に対する禁煙支援を行っていくことにより、喫
煙率を引き下げ、たばこの消費を抑制し、国民の健康に与える悪
影響を低減させていく。
<参考>
[喫煙率、禁煙希望者の割合]
男性
喫煙率
43.3%
禁煙を希望する割合
24.6%
女性
12.0%
32.7%
「禁煙支援マニュアル」の策定について
(1)背 景
平成15年の調査によると、現在習慣的に喫煙している人の割合は、男性で46.8%、
女性で11.3%となっており、このうち「たばこをやめたい」又は「本数を減らしたい」と
回答している人が、全体で男女とも約7割にも及んでいる。
(2)マニュアル策定の目的
禁煙、節煙を希望する者に対する禁煙支援については、厚生労働科学研究において、
その手法の研究や参考となるデータ収集等を行ってきていたが、先般、これまでの成果を
基に、効果的な禁煙支援を推進するための「禁煙支援マニュアル」を平成18年5月に策定。
(3)禁煙マニュアルの内容等
① 保健医療の専門職だけでなく、職場の衛生管理者や地域の保健事業担当者の方々も
対象とし、「喫煙と健康」に関する健康教育を行うための必要な基礎知識や、実施方法、
留意事項等を解説。
② 附属のCD-ROM教材により、音声や動画を組み合わせ、具体的にわかりやすく学習
できるよう工夫。
③ 平成18年4月から、禁煙治療に対する保険適用が開始され、たばこをやめるための
支援体制が整ってきている状況にあることから、各地方自治体や多くの職場等で本書が
活用され、受動喫煙も含めたたばこによる健康被害の減少に役立てられることを期待。
特定健診・保健指導における禁煙対策
ー 標準的な健診・保健指導プログラム(確定版) ー
背 景
○先般の医療制度改革において、医療保険者に対して、糖尿病等の生活習慣病に関する健康診
査(特定健康診断)及び健康診査の結果により健康の保持に努める必要がある者に対する保健
指導(特定保健指導)の実施が義務づけられた。
特定健康診断の項目
○質問票(服薬歴、喫煙歴 等)
○身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)、理学的検査(身体診察)
○血液検査、尿検査 等
特定保健指導対象者の選定方法
○メタボリックシンドロームの診断基準である腹囲、血圧、脂質、血糖に加えて、喫煙歴を脳・心臓疾患
のリスクファクターとして評価
○脳・心臓疾患のリスクファクターの重複の程度に応じて、保健指導レベルを決定
特定保健指導対象者の内容
○特定保健指導の中で、運動、栄養に関する指導だけでなく、医師、薬剤師等と連携して、禁煙指導
を実施
○保健指導実施者が用いる「保健指導における学習教材集」において、禁煙支援に関する教材も提供
健康日本21中間評価(たばこ分野)
目標項目(指標の目安)
4.1
4.2
4.3
4.4
喫煙が及ぼす健康影響について
の十分な知識の普及
(知っている人の割合)
未成年者の喫煙をなくす
(喫煙している人の割合)
対象
ベースライン値
中間実績値
目標値
肺がん
84.5%
87.5%*
100%
喘息
59.9%
63.4%*
100%
気管支炎
心臓病
脳卒中
胃潰瘍
妊娠に関連した異常
65.5%
40.5%
35.1%
34.1%
79.6%
65.6%*
45.8%*
43.6%*
33.5%*
83.2%*
100%
100%
100%
100%
100%
歯周病
27.3%
35.9%*
100%
男性(中学1年)
7.5%
3.2%
0%
男性(高校3年)
36.9%
21.7%
0%
女性(中学1年)
3.8%
2.4%
0%
15.6%
9.7%
0%
89.4%
95.9%
50.7%
95.5%
40.3%
-
-
100%
100%
89.7%
100%
55.9%
77.4%
79.0%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
32.9%
39.7%
100%
女性(高校3年)
公共の場)
公共の場及び職場における分煙 都道府県
の徹底及び効果の高い分煙に関 政令市等
する知識の普及
市町村
(分煙を実施している割合)
保健所
職場)
効果の高い分煙に関する知識の 男性
普及(知っている人の割合)
女性
禁煙支援プログラムが提供さ
禁煙支援プログラムの普及
れている市町村の割合
* 策定時のベースライン値を把握した調査と中間実績値を把握した調査とが異なっている数値
たばこ対策促進事業
○ 事業概要
都道府県において、地域での連携を図り、未成年者の喫煙防止対策、受動喫煙防止
対策及び禁煙・節煙を希望する者に対する支援体制の整備を図る等、地域の実情にあ
わせた施策を実施する経費に対する国庫補助事業
○ 補助先
都道府県
○ 20~30代女性をターゲットとした禁煙対策
○ 未成年者等への喫煙防止対策及び受動喫煙防止対策
○ 「禁煙普及員(仮称)」等による普及啓発活動