博物館情報横断検索 その役割と課題 安達文夫(国立歴史民俗博物館) 小町祐史(松下電送システム) 山田 篤 (京都高度技術研究所) 今門政記(インフォコム) 河合正樹(インフォコム) 海田 茂 (オープンアカウント) 画像電子学会VMA研究会 博物館・美術館DTD-SG 博物館情報横断検索のイメージ 博物館A 研究機関 どのような情報を 準備する? どのような情報を 揃えている? 博物館B 何を入力する? DB ネットワーク 教育 機関 博物館C 何を返す? 家庭 技術的課題 • サービス仕様 – 入出力情報、返送方式 • データ構成 – メタデータ • システム構成 – 集中配備/分散配備 • プロトコル – Z39.50 / OAI-PMH など 図書(書誌)情報の検索との違い 図書情報 • 利用者 – 目的が明確 – 検索語彙が確定 • 検索対象 – 名称が確定 – 対象を特定する情報が名 称以外にも多い(ex. 著者名) – 同一物が多数存在 博物館情報 • 利用者 – 目的が不確定/多様 – 検索語彙が不確定 • 検索対象 – 検索者にとって名称が不 確定 – 対象を特定する情報が少 ない – 多くの場合、唯一に存在 博物館情報検索の利用者と目的 • • • • • • • 博物館資料管理者 学芸員 研究者(館外) 教師 学生 一般の人 児童・生徒 資料の管理 資料の発見 所在の調査 資料の説明、関 連情報の取得 博物館情報検索の3つの多様性 多方面の 研究 命名法、付与 情報が個別 収蔵資料の 多様性 要求される 情報が多彩 研究分野の 多様性 (博物館の多様 性) 情報の指定 が不統一 利用者層の 多様性 観点の 不一致 検討課題 • 情報提供者毎の独自のフォーマットを前提 として • 利用者の多様な検索要求に応えられる • 情報共有の枠組みの実現が可能か? 情報共有のための枠組み[1] • 情報記述構造レベル – 情報を記述するための構造(テンプレート)の共有と相 互変換 • 情報記述内容レベル – 情報の記述内容のボキャブラリの共有と相互変換 • 情報ナビゲーションレベル – ナビゲーションのための関連情報(リンク)の共有と相 互変換 評価実験 • 目的 – 情報共有枠組みの実現性の検証 • 方法 – SGメンバ各自のコレクションを基に、独自の 博物館DBを構成 – これを対象として、プロトタイピングにより適用 度を評価 評価実験第1ステップ • 情報記述構造レベルの共有と相互変換を検証[3] 資料番号 資料名称 コレクション名 区分 数量 法量 材質 実物模造 製作年代 使用地 備考 博物館 A No. Title Author Subject Date Type Format Date Rights 資料番号 資料名称 コレクション名 数量 法量 材質 製作 入手年代 入手先 備考 博物館 B 博物館 C 資料番号 名称 尺度 質量 材質 入手地 入手年月 備考 博物館 D 画像 タイトル 製作者 産地 販売者 種別 日付 権利 キャラクタ 使用法 コメント 博物館 E No. カテゴリ シリーズ 名称 サイズ 購入日付 製造元 備考 博物館 F 今後の課題 • 情報記述構造レベル – 博物館情報向け記述構造 • 情報記述内容レベル – ボキャブラリの相互変換とその対象の検討 • 情報ナビゲーションレベル – リンクの共有に関わる実現方法の検討 • 横断検索プロトコルとシステム構成 参考文献 [1] 山田敦,他, “博物館情報の知的横断検索のためのフ レームワーク,”画像電子学会第30回年次大会予稿集, pp.75-76, (2002) [2] 今門政記,他, “博物館情報の知的横断検索の試み,”画 像電子学会第30回年次大会予稿集, pp.77-78, (2002) [1] 山田敦,他, “博物館情報横断検索のための記述情報相 互変換のプロトタイピングと評価,”画像電子学会第10回 VMA研究会予稿集, (2003)
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