脂肪酸のβー酸化の仕組み(1)

R- (CH2)n -COOH
脂肪酸のβー酸化の仕組み(1)
(脂肪酸)
ATP + CoA-SH
AMP + PPi
細胞質(サイトゾル)
R-(CH2)n-CO-S-CoA (アシルCoA)
外膜
CoA-SH
R-(CH2)n-CO-S-CoA
膜間腔
(アシルCoA)
カルニチン
R-(CH2)n-CO-
カルニチン
(アシルカルニチン)
内膜
カルニチン
R-(CH2)n-CO-S-CoA
(アシルCoA)
マトリックス
CoA-SH
R-(CH2)n-CO-
カルニチン
(アシルカルニチン)
脂肪酸のβー酸化の仕組み(2)
R-(CH2)n-CO-S-CoA
アセチルCoA
CH3-CO-S-CoA
2,3トランスエノイルCoA
R-(CH2)n-2-CO-S-CoA
FAD
次のサイクルへ
CoA-SH
FADH2
3-ケトアシルCoA
NADH+H+
L-3-ヒドロキシアシルCoA
NAD+
奇数炭素数の脂肪酸は?(1)
CH3-CO-S-CoA(アセチルCoA)
1
2
TCAサイクルへ
脂肪酸のβー酸化は炭素2つずつ短くなっていく。
偶数炭素数の脂肪酸であれば、余ることなく最終アセチルCoAに変換でき、TCAサイクルに取り込める。
奇数炭素数だったら・・・
奇数炭素数の脂肪酸は?(2)
奇数炭素数の脂肪酸の場合も、偶数炭素の場合と同様にして
βー酸化によりアセチルCoAを生成する。βー酸化が進むと、
最終段階で炭素数3のプロピオニルCoAが得られる。このプロ
ピオニルCoAは炭素数が奇数のため、スクシニルCoAに変換さ
れ、TCAサイクルに入る。
CH3-CH2-CO-S-CoA(プロピオニルCoA)
ビオチン
ATP+HCO3ADP+Pi
VB12
-OOC-CH -CH -CO-S-CoA(スクシニルCoA)
3
2
TCAサイクルへ
コリ回路(乳酸の再利用)
血液
グルコース
グルコース
解糖系
糖新生
乳酸
乳酸
筋肉において、嫌気的条件下でグルコースから生成された
乳酸は血液中に放出され、肝臓へと運ばれる。肝臓で乳酸
は糖新生によって再びグルコースへと変えられて血液中に
放出され、筋肉に戻る。
糖新生(1)(教p100 図11-1)
ADP Pi
乳酸
7.11
ATP CO2 H2O
ピルビン酸
ミトコンドリア
オキサロ酢酸
11. 1
8.9
リンゴ酸
NAD+
NADH+H+
7.10
11. 2
ホスホエノールピルビン酸(PEP)
7.9
2-ホスホグリセリン酸(2-PG)
細胞質
オキサロ酢酸
リンゴ酸
8.9
GDP
CO2
7.8
3-ホスホグリセリン酸(3-PG)
7.7
1、3-ビスホスホグリセリン酸(1、3-bisPG)
7.6
グリセルアルデヒド3-リン酸(GA-3P)
GTP
リンゴ酸シャトル
糖新生(2)(教p100 図11-1)
グリセルアルデヒド3-リン酸(GA-3P)
7.5
ジヒドロキシアセトリン酸(DHAP)
11.4 の反応を触媒する酵素(グルコース6-リン酸-ホ
スファターゼ)は肝臓と腎臓にしか存在しない。
7.4
D-フルクトース1、6-ビスリン酸(F-1、6bisP)
11.3
D-フルクトース6-リン酸(F-6-P)
7.2
D-グルコース6-リン酸(G-6-P)
11.4
D-グルコース(Glu)
糖新生でグルコースをつくるのは肝臓で行われ、他の
臓器ではG-6-Pまでである。
グリコーゲンの合成
D-フルクトース6-リン酸(F-6-P)
7.2
D-グルコース6-リン酸(G-6-P)
11.4
11.7
D-グルコース(Glu)
11.5
D-グルコース1-リン酸(G-1-P)
11.6
UTP
PPi
UDP-グルコース
11.7
グリコーゲン
UDP
鎖状グリコーゲン
1,4α-グルカンブラン
チング酵素
グリコーゲン
1,4α-グルカ
ンブランチング
酵素
新規の1-6結合
グリコーゲンの分解
グリコーゲン
無機リン酸
11.8
G-1-P
11.5
G-6-P
解糖系へ
グリコーゲン
11.8
グルカントランスフェ
ラーゼ
脱分枝酵素