弾力性 労働経済学 弾力性 • 弾力性の定義 X / X d p / p X / X s p / p 計算問題:弾力性の計算(1) • 弾力性とは、対数の差分の比率になるので、 それを利用できる場合がある。 – 以下の式で、対数の差分(左辺)は、上昇率(右 辺)であることに注意 w1 w0 w ln w1 ln w0 w0 w0 • 以下の需要曲線の弾力性は ln L 0 1 X ln w © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 計算問題:弾力性の計算(2) • 差分をとって考える ln L1 ln L0 1 ( X1 X 0 ) (ln w1 ln w0 ) • ここで、Xはwが変化したときに変化しないと すると、 X X 0 。 • 対数の入っている項をまとめると 1 0 L / L0 ln L1 ln L0 w / w0 ln w1 ln w0 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 計算問題:弾力性の計算(3) ln L1 ln L0 L / L0 ln w1 ln w0 w / w0 • たとえば、対数を取る方法は、以下のような 需要曲線も、応用できる。 L aw © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 税の負担割合:弾力性の逆数の比 • 間接税の負担は、弾力性の逆数の比に比例 することが知られている→弾力性の低い経済 主体に課税するほうが、課税の仕方としては 効率的である。 • 弾力性の大きい経済主体は、税の負担を「避 ける」ことができる反面、それが小さい主体は 避けることができず、結果として税を負担する ことになる。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 【補足】 自然対数の微分 X • 自然対数 ln( Xの ) に関する微係数は ln( X ) 1 X X である。ただし、 X .0 このことは、自然対数は指数関数の逆関数であり、 指数関数の微係数はもとの関数そのものになること exp( X ) から理解できる( )。 X exp( X ) © Yukiko Abe 2014 All rights reserved -4 -2 0 2 4 自然対数(1) 0 1 3 2 4 5 x ln(x) line with slope=1 8 自然対数(2) • ln(x)の差は、近似的に変化率になる ln( x1 ) ln( x0 ) ln[1 ( x1 x0 ) / x0 ] x / x こ の部分を 以下で説明 ただし、 x x1 x0 • 先の公式に沿って、自然対数を微分する ln( x) 1 x x • このことは、 x 1において、微係数が1であるこ とを意味する。 9 自然対数(3) • このことは、先の図でいうと、 ln(x)の x 1 における傾きが、1であることを意味する。 ln(1)=0であるので、このことは、先の接線は y x 1 となる。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 自然対数(4) • つまり、ln(x) の (1,0)における接線は y x 1 であるので、接線がln(x)を近似していることから ln(1 x) x である。これから、以下が成り立つ: ln[1 ( X1 X 0 ) / X 0 ] X / X © Yukiko Abe 2014 All rights reserved
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