やまなしの教育振興プラン 山梨県教育委員会 1 計画策定にあたって □計画の位置づけ 教育基本法第17条第2項に基づく、 本県教育振興の基本計画 □計画の性格 ・本県教育を推進するための基本指針となるもの ・県民・市町村などの方々に理解と協力を求めるもの □計画の期間 平成21年度から平成25年度までの5年間 2 策定の背景: 教育を取り巻く社会の変化 ①質的な充実を求める社会への移行 ②雇用形態の多様化 ③少子化・高齢化・核家族化の進行 ④知識基盤社会の到来と高度情報化の進展 ⑤国際化の進展 ⑥地球温暖化等の環境問題への取組 3 策定の背景: 子どもたちの現状 ①人間関係形成能力等の不足 ②国語力等の不足と学習習慣の欠如 ③読書・体験活動の不足と文化部活動の多様化 ④いじめ・不登校の存在と問題行動の増加 ⑤規範意識や倫理観の不足 ⑥体力・運動能力の低下と生活習慣の変化 4 やまなしの教育振興プランの構成 基本理念:「ふるさとを愛し、世界に通じる人づくり」 基本目標: 個性を生かし、生きる力をはぐくむ「やまなし」人づくり 豊かで潤いがあり、明るく活力に満ちた「やまなし」社会づくり 基本的な施策の柱: 1 学校教育の充実 2 家庭・地域・学校の連携 3 生涯学習の推進 4 スポーツの振興 5 文化の振興 施策の体系: 重点施策: 1「体系的なキャリア教育の推進」 2「地域全体で取り組む教育の推進」 3「確かな学力の育成」 4「豊かな心の育成] 5「健やかな体の育成」 施策の具体的方向: 6「文化の振興」 5 重点施策 ( 「縦」の接続と「横」の連携) 1 夢をはぐくみ、自立して生きていく力を培う 「体系的なキャリア教育の推進」 2 みんなで、子どもを見守りはぐくむ 「地域全体で取り組む教育の推進」 3 考え抜く力とやる気をはぐくむ 「確かな学力の育成」 4 自他への思いやりや情操をはぐくむ 「豊かな心の育成」 5 健康でたくましく生きる基盤を培う 「健やかな体の育成」 6 豊かで生きがいのある生活を支える 「文化の振興」 6 学校教育の充実 □体系的なキャリア教育の推進 子どもたちが、夢や希望を抱き、自立して生きていくため に、体系的なキャリア教育を推進していくことが必要です。 ○体系的学習プログラムの開発と実践 ○幼小中高連携による一貫した進路指導の推進 ○職業教育・ものづくり教育の推進 ○キャリア教育に関する指導力の向上 ○キャリア教育の理解と実践 ○企業や関係機関との連携 7 キャリア教育のイメージ キャリア教育 生き方を展望する 組織的・系統的な キャリア教育の推進 上級学校、社会 確かな学力 の育成 自己を見つめ、社会の中での 役割・職業を考える中で、自 分らしい生き方を探す 高等学校 家庭・地域との連携 豊かな心 の育成 生き 方を実現 す る能 力を身に付ける ○人間関係形成能力 ○情報活用能力 ○将来設計能力 ○意思決定能力 中学校 地域の教育力 小学校 家庭の教育力 健やかな体 の育成 「 生 き る 力 」 を は ぐ く む 就学前 8 家庭・地域・学校の連携 □地域全体で取り組む教育の推進 家庭・地域・学校が連携し、地域全体で子どもをはぐくむ環 境づくりに取り組むことが必要です。 ○地域住民による学校支援体制の整備 ○体験活動推進体制の整備 ○地域活動への子どもの参加促進 ○地域のボランティア等との連携による学校内外の安全確保 ○子どもの読書活動支援 ○放課後や週末の子どもたちの体験・交流活動等の場づくり ○開かれた学校づくりの推進 9 地域全体で取り組む教育の イメージ(やまなし地域塾) 県 市町村 地 域 ○きずなを深め、生きがい・ やりがいのある地域 社会参加・社会貢献 高齢者・ 地域の 先輩 コーディネーターの活用 地域ぐるみ 企業 団体 NPO 公民館 図書館 科学館等 ○地域の活性化 ○地域の教育力の向上 個性を生かし、 生きる力をはぐくむ 「やまなし」人づくり 学 校 ○地域ぐるみの支援により 生きる力をはぐくむ学校 家 庭 ○地域ぐるみの支援により 不安・悩みがなく子育て できる家庭 10 学校教育の充実 □確かな学力の育成 「生きる力」を知の側面から支える要素として、「確かな学 力」を育成していくことが必要です。 ○各学校段階に応じた学習指導の充実 ○基礎的・基本的な知識や技能の定着 ○思考力・判断力・表現力等の育成 ○国語力等の向上 ○個性を生かす教育の充実 ○学ぶ意欲を引き出す学習評価の確立 ○学習習慣の確立 ○総合的な学習の時間の充実 ○校種間連携の推進 11 確かな学力のイメージ 判 断 力 思考力 課題発見能力 学び方 表現力 基礎・基本 問題解決能力 学ぶ意欲 知 識 ・ 技 能 12 学校教育の充実 □豊かな心の育成 自他を尊重し、思いやりと情操を培うために、「生きる力」 の要素である「豊かな心」の育成が必要です。 ○道徳教育の推進 ○豊かな体験活動の推進 ○伝統文化・文化芸術に関する教育や 文化部活動の充実 ○読書活動の推進と拡充 ○いじめ問題への取組の充実 ○不登校問題への取組の充実 ○問題行動への取組の充実 13 豊かな心のイメージ 美しいものや自然に感動する心等の 柔らかな感性 規範意識や正義感、公正さを重んじ る心 生命を大切にし、人権を尊重する心 等の基本的な倫理観 自他を尊重し、他人を思いやる心や 社会貢献の精神 自立心、自己抑制力、責任感 他者との共生や異質なものへの寛 容等 ふるさとに対する愛着と誇り 14 学校教育の充実 □健やかな体の育成 健康で豊かな生活を送るために、「生きる力」の要素であ る「健やかな体」の育成が必要です。 ○学校体育・スポーツの充実 ○健康・安全教育の推進 ○食育の推進 15 健やかな体のイメージ 体力 健康の保持・ 増進のための 実践力 運動に親しむ 習慣や意欲・ 能力 16 文化の振興 □文化芸術に親しむ機会の充実 魅力ある文化の創造を推進し、豊かで生きがいのある生 活を送ることができるよう、文化芸術に親しむ機会の充実 を図ることが必要です。 □文化活動への支援 文化芸術により心に豊かさをもたらし、創造性と人間性 溢れる人材をはぐくむために文化活動への支援が必要で す。 □文化財の保存と継承 本県の歴史や文化を理解し、特色ある地域文化を形成 するために文化財の保存と継承が必要です。 17 ご理解とご協力をお願いいたします 基本理念:「ふるさとを愛し、世界に通じる人づくり」 基本目標: 個性を生かし、生きる力をはぐくむ「やまなし」人づくり 豊かで潤いがあり、明るく活力に満ちた「やまなし」社会づくり 基本的な施策の柱: 1 学校教育の充実 2 家庭・地域・学校の連携 3 生涯学習の推進 4 スポーツの振興 5 文化の振興 施策の体系: 重点施策: 1「体系的なキャリア教育の推進」 2「地域全体で取り組む教育の推進」 3「確かな学力の育成」 4「豊かな心の育成] 5「健やかな体の育成」 施策の具体的方向: 6「文化の振興」 18
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