LEGOを用いた倒立振子の 制御系設計に関する研究 電気工学科 5年 36番 指導教員 米田典正 河合康典 1 はじめに 本研究ではLEGOを用いて倒立振子の作 成を行う. 光センサ 本発表では, はじめに研究目的を示し, 次にLEGOで作成した倒立振子の動作の 仕組みを説明する, モータ 最後に実験結果と今後の課題について考 察する. 作成した倒立振子 2 目的 振子(ふりこ)は普通, 棒の先に取り付けた 重りが一定振幅で揺れつづけるものです. これを逆さまにして, 手のひらで棒を立てるよう な事をするのが倒立振子です. 倒立振子が倒れそうになった時に, 人の手を使わずに 自動でバランスを取って倒れないように, 振子を制御する 装置をLEGO MINDSTORMSで, プログラムを ROBOLABを用いて作成する. 3 動作の流れ Start 光センサが棒の一定以上の*傾きを 感知すると, 本体に信号を送る 本体が信号をキャッチすると, それに 応じてモータを動かしてバランスをと ろうとする *振子に取り付けられた, 光を 遮る板が, 光センサの受講部 にさしかかると, 光センサは光 量の変化により, 傾きを感知 します. 振子 光センサが棒の傾きが一定以下に なったのを感知すると今度はモータ を停止させる 光を遮る板 光センサ Startに戻る 4 制御プログラム 二列あるうちの上側は振子が右に倒れたときに動作し, 下側は左に倒れたときに動作する. 暗くなるの を待つ モータを回転 させる 回転していた モータを止める 明るくなるのを光センサ が感知するまで待つ 並列処理を させる ループさ せる 5 制御方法 振子 速度 vp 速度 v 台車 平衡状態 振り子が 右に傾く 台車が 右に動く 上図のとき, 台車の速度 v > 振子の倒れる速度 vp ならば, 傾いた振り子は再び平衡状態にもどる 台車の速度 v ≦ 振子の倒れる速度 vp だと, 振子を立て直す事ができない 6 実験結果 作成したLEGOを用いて実験した結果, 最大で約20秒, 平均で10秒程度, 振子を倒れないようにする事ができた. また, このときに工夫した点を以下に示す. • 振り子を長くした ⇒1mのアルミの棒を付け足して振子の長さは最終的に1.5m • 光センサをできるだけ高い位置に取り付ける ⇒振り子の小さな揺れを感知するため. 最終的に振り子の支点から50cm位置に取り付けました 7 今後の課題 ・角度センサを用いる ⇒より小さな振子の振れを感知し, すばやく対応できる ・モータの数を増やす ⇒台車部分が速く動けるようになれば, 振子が大きく振れ ても立て直す事ができる おわりに 本研究ではLEGOを用いて倒立振子の作成を行った. 初めに研究目的を示し, 次にLEGOで作成した倒立振子の動作の仕組みを説明し, 最後に実験結果と今後の課題について考察した. 8
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