■Step 3 〈思考の出発点〉 情報メディア経験とは? ・情報メディア社会のツボ 〜変わる景観と変わらない景観〜 (1)情報メディア事業の3類型 (2)コミュニケーション 2015/9/30 1 ●情報メディア事業の3類型 情報化やメディア事業の事例話は、、 たいてい3つの類型に分けられる。 (1)データベース的世界の話 データ・記号の巨大なプールができる ▼ いつでも・どこでも、好きな情報を利用できる→便利 例:長い間の人類の夢:アレキサンダー大王の図書館 アレキサンドリア図書館(エジプト) 2 ●データベース・イメージの変容 一極管理型データベース(監視社会モデル) 誰かがせっせと情報を入力して、インフォメーション利用サービス を提供する。→利用されない! 意味情報は、当事者有意の原則があ る。ただ、「名簿産業」としては、今も、ますますネガティブに機 能している。 ▼ インターネット社会 分散・散逸型のデータベース(のようなもの) ‖ 誰もが情報提供事業者となる 3 ●コミュニケーション 〈メディアに媒介されたコミュニケーション〉 の”人類史的な意味をもつ発明” パソコン通信(1985→) インターネット(1995→1999〜2003) 電話(1972業務・家庭逆転/1970〜80) ケータイ(1996〜2002) 旧:メディアコミュニケーション=対マスコミ 今:メディアコミュニケーション=人対人 4 ●トランザクション 情報・モノ・カネが連動して動く ▼ この段階で「産業」として成立する。 受発注システム・予約システム ・例:オンライン・ショッピング ・例:オンライン・バンキング ・例:トラベル予約・・・ex「旅の窓」 ※この3つを区分して出来事を理解する。 5 ●映像資料:メディアの変貌 1988年 NHK「コンピュータの時代」シリーズ 坂村 健(TRON開発者)の解説 『電脳都市』1987.11/キーワード:コンピュータ・ネットワーク ※ 2002「人間講座:ユビキタス社会」 第6回 メディアの変貌 ※実に古い機器が出てきます。でも坂村先生が語っていること は、そのまま、今に通用する??? 6 ●パソコン・コミュニケーション の衝撃 〜情報社会への発想の大転換だった〜 ・会津泉 『パソコン・ネットワーク革命』(1986) ネットワークデザイン研究所(1985〜) ・人間関係が形成されるプロセス ・コミュニケーション型ネットワーク ・参加共有型のコミュニケーション ・情報縁 →BBS、電子会議、チャット、メール 7 ●ネットワーク社会論 「ネットワーク」という概念(コンセプト)が 時代のキーワードになってきた。 ▼ 電子ネットワーク論の文脈ではなく、産業組織を研究す る人たちから出てきた。 今井賢一・金子郁容→公文俊平 今井『情報ネットワーク社会』(1984) 今井・金子『ネットワーク組織論』(1988) 公文『ネットワーク社会』(1988) 「つながりをつけるプロセス」「動的情報」 8 ●電話風俗と モバイルコミュニケーション とかく情報社会=高尚な社会、ハイテクで進んだ遊び ▼ 宮台真司『まぼろしの郊外』 電話風俗は、 本質的な意味でインターネット化 「知らない異性」・「偶発的出会い」 ‖ 成熟する都市型社会のコミュニケーション 〈家庭・地域・学校〉から、第四空間への離脱 9 ●まとめ: 〜人間と社会の中にメディア行為がある。〜 ・技術主義/教養主義/啓蒙主義/道徳主義ダメ ▼ メディア社会学、ソシオメディア論 生身の人間のメディア利用の実践に焦点を当てる。背徳 的な世界にも目を向け、人々の意識な意味の世界を理解 していく姿勢が大切 それが、社会学的な問い! 社会学をするということ。 「なぜ、人は、こんなにも・・・?」と考える! 10
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