青年のエネル ギーを、日本社会を変える大きな流れに ――仲間を迎 え

日本民主青年同盟第
回全国大会決議
2012年
月
日
青年のエネルギーを、日本社会を変える大きな流れに
――仲間を迎え、学び行動する班を全国でひろげよう
1、激動の時代に輝く民青の基本的性格
(1)国民・青年のエネルギーと古い政治のぶつかりあい
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採択
すぎるのが問題ではないか」「増税するならお金持ちからにしてほしい」と、青年が不当な社会の現実
貧困や不安定雇用、就職難のなかで、切実な実態を抱え、必死に努力しながら、
「 ま と も な 仕 事 が 少な
ィアのよびかけに多くの青年学生が集まり、東日本大震災や豪雨災害からの復興に力をあわせています。
求める世論と運動は、政府やマスメディアももはや無視できないほどに発展をとげています。ボランテ
人で埋め尽くされる首相官邸前。全国にひろがる「再稼働反対」「原発いらない」の声。原発ゼロを
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万、
万とふくれあがるデモや集会、人と人とが支えあって
に目をむけ、日本のあり方について考えています。
「黙っていたら変わらない。なんとかしたい」
「自分
も 真 剣に 考え た い」と 青年 が 集ま り 、
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声が反映される政治の実現を願っています。
11
民青は、「何かしたい」「もっと知りたい」「本当はこうしたい」という願いに一つひとつこたえなが
(2)青年とともに学び、行動する民青が希望に
動の時代を迎えています。
のあり方を鋭く問う国民・青年のエネルギーと、財界・アメリカいいなりの古い政治がぶつかりあう激
一人ひとりが考え、行動し、未来をひらこうとたちあがりはじめた「3・
」後の日本社会――社会
年は「財界・アメリカいいなりを正してこそ政治は変わる」という本物の展望を探し求め、自分たちの
の背景にも、生活の大変さや競争社会のなかで「なんとか現状を変えたい」という思いがあります。青
ています。国会議員の定数削減や公務員攻撃など、〝間違った処方箋〟に漠然とした期待をよせる動き
国民の声に耳を傾けず、選挙目当ての対応ばかりに明け暮れる政治の姿に、青年は不信と不満を強め
にはいきません。
肉強食の社会をつくろうとしています。平和をふみにじり、青年の暮らしを壊す危険な政治を許すわけ
しながら、海外での武力行使や憲法改悪をたくらみ、解雇規制の撤廃や社会保障の改悪など、競争と弱
国づくりを進めようとしています。日本維新の会は、人権と民主主義を抑圧してモノが言えないように
をさらに乱暴に進める動きが台頭していることです。自民党は、侵略戦争を美化し、海外で戦争できる
という古い政治にしばられ、抜け出すことができない根本的な弱点があります。重大なのは、古い政治
く政治を強行してきました。ここには、戦後、自民党がずっと続けてきた「財界・アメリカいいなり」
社会保障改悪、オスプレイ配備、TPP(環太平洋連携協定)の推進など、青年の願いに真っ向から背
一 方 、 大 き な 国 民 的 運 動 に よ って 包 囲 さ れ な が ら 、 野 田 ・ 民 主 党 政 権 は 、 原 発再 稼 働 、 消 費 税 増 税 、
し込んでいます。
生きていこうとする社会的連帯の流れによって、日本社会を包んでいた閉塞感に、新たな希望の光が差
10
・
12
クリ スマ スパレ ー ド や 3 ・
23
キャンドル プ ロジェクトに
ら、社会のあり方を見つめ直し、政治を変える展望を学び、青年のなかで社会的連帯をひろげてきまし
た。首相官 邸前に呼応 した抗議行動、
1
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11
全国各地の同盟員がとりくみ、原発ゼロをめざす行動をひろげました。全国青年ボランティアセンター
(第四次、第五次)には、のべ1450人が参加し、
「若い人と話ができてうれしかった」
「片付ける元
気がわいてきた」と感謝され、被災者の生の声を政府・自治体に届け、復興への歩みを支えました。I
LO(国際労働機関)に1000人の青年の実態黒書を送り、国会には2160人分の請願署名を積み
上げ、「まともな仕事と人間らしい生活を」という声を世界と日本に発信しました。一人ひとりの疑問
や模索にこたえ、新しい政治への展望を学ぶ対話型のつどいを、各地で開いてきました。
行動をはじめた青年とともに、ひたむきに要求の実現へ力をつくしてきたことが、「地元でも行動し
ている人がいてうれしかった」「自分もあきらめずに発信していこうと思った」と、青年の「なんとか
したい」との思いを励まし、国民的運動の発展を支えました。おかしい社会のおおもとと打開の展望を
学んできたことが、
「どうしたら変わるのか」
「自分にできることがあるのか」という青年の模索を、自
らの力で新しい社会をつくっていく生き方への確信に変えてきました。一人ひとりの願いや悩みにより
そい、あたたかく問いかけ、一緒に学んで考える班会が、
「今の仕事や生活が、世界では〝普通〟では
なく〝異常〟なんだと気づいた」「被災者の命や青年の暮らしを大切にするには、政治を動かさないと
いけないと思うようになった」と、社会をかえる連帯をきずいてきました。
」後の青年と社会の変化
青年の切実な要求にこたえ、その実現に力をつくすとともに、科学的社会主義と日本共産党綱領を学
び、社会の担い手として成長することをめざす民青の基本的性格は、
「3・
が進む中で新しい輝きをはなち、青年に希望をひろげています。
要求をかかげてたたかい、財界とアメリカのための政治から国民のための政治に変える展望をひろげ
れば、日本社会は大きく変わります。たくさんの仲間を迎え、地域・職場・学園に新たな班を結成し、
青年の要求があるところ、どこでも班や同盟員がいて、青年の希望となる民青をめざしましょう。大き
な民青に前進し、新しい日本社会へむかう流れを、さらに強く大きく発展させましょう。
2、青年の願い、模索にこたえ、政治を変えよう
「原発のない未来をめざす実行委員会をつくり、パレードやライブにとりくんだ」「連続教室を見始
回大会決議の2章・
めて、継続して学習できるようになった」「国会議員をよんだ一問一答のトークで、政治を変えたい思
いがわいてきた」――要求、関心にこたえる活動が新たな発展をとげています。第
3章を生かして、学習や要求運動にとりくみましょう。
(1)科学的社会主義と日本共産党綱領の魅力を語り、青年とともに学ぼう
回大会決議では、
り、政治を変える展望や、生き方の指針をつかめる科学的社会主義と綱領の学習は、多くの青年が求め
あるのか」「自分はどう生きるのか」をますます真剣に考え始めています。社会のしくみの根本がわか
がっている経済危機や貧富の格差などを目の当たりにし、青年は「ひどい政治や社会のおおもとに何が
計画の見送り、「安全」というアメリカの説明を鵜呑みにしたオスプレイ配備、世界的に抗議の声があ
時代にもまして青年の心に響くとき」であることを明らかにしました。財界の圧力に屈した原発ゼロの
青年が「なんとかしたい」という思いの先を探していること、「いま綱領と科学的社会主義が、いつの
と綱領を学ぶ努力がひろがり、学び成長する民青の魅力に磨きがかかっています。第
しくみを人民の力によって変える経験をこれからするんだと感動した」――前大会後、科学的社会主義
「生活が苦しいのは、自分のせいではなく賃金を低く抑える大企業に問題があると思えた」「社会の
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35
ている学びではないでしょうか。青年に科学的社会主義と綱領の魅力を語り、ともに学ぶ活動をひろげ
2
11
ましょう。
回大会決議にある4つの努力
学習セミナー、
「綱領・古典の連続教室」、講師を招いた学習会から、民青新聞を使った気軽な学習ま
で、多彩な形で科学的社会主義や綱領の学習がとりくまれています。第
月4日に開かれた福島青年大集会は、1000人の青年が集まり、大きく成功をおさめました。震
て運動をひろげましょう。
し、原発ゼロ、復興支援、雇用と暮らしの改善、平和と民主主義、文化・スポーツなどの要求をかかげ
で活動をひろく発信すること、「みんなで動けばかえられる」という確信を語りひろげることを大切に
化条項の留保撤回など、青年があきらめずに声をあげ続けたことで、要求が実現しました。多彩な手段
震災を口実にした雇い止めに対するソニー労組のたたかいの勝利、国際人権規約の中等・高等教育無償
思わぬところで企画や行動の知らせが伝わり、ゆるやかなつながりを生かした運動がつくられました。
と 一 緒 に と り く む 運 動 が 大 き く ひ ろ が り ま し た 。 ソ ー シャ ル メ デ ィ ア の 活 用 や 要 求 の 切 実さ を 背 景 に、
この1年、反原発デモや被災地ボランティアなど、一致する要求にもとづいて共同し、まわりの青年
■一致する要求にもとづく共同をさらに大きく
(2)要求をかかげ、ひろく発信して運動を発展させよう
とを生かして、学ぶ楽しさや分かるよろこびを、同盟員みんなにひろげましょう。
学習セミナーの講師に挑戦したり、新しく加盟した同盟員の学習をサポートするなど、自分が学んだこ
や問題意識を大切にでき、自分のペースで理解を深められ、より学ぶおもしろさがふくらんでいきます。
教室や文献を使った学習へ一歩一歩進んでいくことが大切です。「もっと詳しく知りたい」という疑問
科学的社会主義と綱領の学習では、学びの「入口」になるものから、さらに詳しく、深く学べる連続
ている」などの経験を生かし、学ぶ魅力を班活動の中で発揮していきましょう。
重視するとともに、
「班で『マルクスをかじる会』を開いた」
「月に一回は学習をメインにした班会をし
青新聞を生かす」)を大切にし、励まし合って学びましょう。班会では、何より民青新聞で学ぶことを
場を大切にする」③「生まれた疑問、『もっと知りたい』を共有し、継続する」④「学習セミナー、民
(①「一人ひとりの関心、要求、生き方と重ねる」②「学習とセットの交流、問いかけや何でも言える
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災と原発事故の被害が長期化する中、言葉にだしづらくなっている不安や葛藤、もやもやを声に出せる
場をつくりだし、福島と全国の青年の連帯をきずき、被災者支援や原発ゼロへの決断、雇用と暮らしを
守る政治の実現をうったえました。様々な分断を乗り越えて、
「国と東電の責任こそ果たさせよう」
「青
年を苦しめる政治を変えよう」と、みんなで団結して声をあげていく勇気と展望をひろげました。この
集会の成功は、福島と全国各地で避難生活を送る被災者への支援強化、原発ゼロをめざす運動の発展に
つながる大きな意義をもっています。
原発の再稼働を許さず、即時原発ゼロを政府に決断させるため、福島の被災者支援と一体で、デモや
月
日に東京・明治公園で 開かれる「全国青年大集会2013」にむけて 、地方集会
集会、ライブイベントにとりくみましょう。
2013年
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学生と対話をひろげ、5月に政府・国会議員や地方自治体への要請行動を行います。
い生活を! 全国いっせい行動期間」とし、雇用と暮らしの改善、被災者の生活再建などの要求で青年・
「学生学費キャンペーン」に力をあわせましょう。2013年3月~4月を「まともな仕事と人間らし
全国労働組合総連合青年部がよびかけた3万人青年アンケート、全日本学生自治会総連合がよびかけた
やプレ企画、実態調査にとりくみ、青年の仕事と暮らしの願いを掲げた運動を大きくひろげましょう。
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米軍基地撤去、核兵器廃絶をめざす署名や宣伝にとりくみ、8月の原水爆禁止世界大会に多くの青年
3
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と参加しましょう。日本国憲法や人権と民主主義をかちとってきた歴史の学習を重視し、憲法改悪や教
育の統制、国会議員の比例定数削減に反対し、平和と民主主義を守るために力をつくします。
■地域、職場、学園にねざして運動をひろげよう
運動を発展させるには、一つひとつの班が、青年や同盟員の「なんとかしたい」思いをカタチにし、
地域、職場、学園にねざして運動をひろげていくことが大切です。高校生、学生、職場・地域の各分野
で生まれている全国の経験に学んで、まわりの青年との共同を発展させましょう。
高校生では、テスト前勉強会や「無料塾」、学費・授業料無償化の存続・拡充、いじめや体罰のない
学校づくりなどの要求で運動がひろがっています。しゃべり場などの意見交流や学習の場を定期的にも
ちながら、学校や街頭で、アンケートや一言メッセージにとりくみ、高校生の思いを集めています。こ
うした努力とあわせて、教員や保護者、生徒会、同盟員のサポートを得て、平和や学費を考えるゼミや
プロジェクトを結成し、友人やつながりのある高校生も運動をひろげるメンバーになってもらいましょ
う。
学生では、被災地ボランティアと報告会、就活・学費の相談会やシンポジウム、原発を考えるゼミや
サークル活動などが行われ、多くの学生が参加しています。学生の知的関心にこたえ、討論や学習を重
視して運動をひろげるとともに、学内や学生アパートでのチラシ配布、ポスターや看板の掲示、教職員
の協力を得て授業前に企画を紹介するなど、活動が学生の目に見えるように工夫しています。受験、入
学、学園祭、長期休みなどの学生生活のサイクルにあわせて宣伝や企画を行いましょう。
職場・地域では、
「原発再稼働反対」
「まともな仕事と人間らしい生活を」などの要求で、デモや宣伝
行動 、アンケートがとりくまれて います 。
「 い い 仕 事 が し た い 」 思 いを 語 り 合 い 、 労 働 者 の 権 利 を 学 ぶ
ことを大切にし、青年が職場での違法・無法を告発し、労働組合に入ってたたかうことをみんなで支え
ましょう。ダンス規制をやめさせる法改正、家賃補助制度の創設、就職支援、自然エネルギーを活用し
た街づくりなど、地域の青年の要求を集め、政府・自治体に届けましょう。文化・スポーツ、交流の願
いにこたえる豊かな活動をさらにひろげましょう。
(3)「財界・アメリカいいなり」の古い政治を転換するたたかいを
人が壊されるような働かせ方、野放しにされている貧困と格差、命の危険と隣り合わせの暮らしを強
いる米軍基地や原発――青年の願いは切実です。「こんな社会でいいのか」と国民・青年の運動が大き
く広がる中、政治や政党のあり方が厳しく問われています。
平和と民主主義、青年の暮らしを壊す逆流を許さず、アメリカと財界の利益を優先する政治を断ち切
り、「国民が主人公」の政治へと進むかどうかが大きく問われる総選挙は目前です。2013年夏には
参 議 院 選 挙 が あ り ま す 。 青 年 の 要 求 の お お も と に 何が あ る の か 、 ど う し た ら 政 治 は 変わ る の か を 学 び、
展望をひろげる民青の出番のときです。
即時原発ゼロ、被災者中心の復興、人間らしい働き方のルールなどを求めて、「みんなで命と暮らし
を守ろう」「いっしょにがんばろう」と、青年とともに要求実現へ力をあわせてきたのが日本共産党で
す。原発ゼロを求める運動や放射能測定、被災地へのボランティアや募金活動、労働・生活相談など、
草の根で国民・青年の声を受けとめ、その願いにこたえるために真剣に頑張る、本来政治がやるべきこ
とをやっている政党です。外交でも、オスプレイ配備反対や普天間基地撤去をアメリカ政府にじかに訴
えるとともに、領土問題では、事実と道理にたって日本の領有の正当性をしめし、冷静に、堂々と各国
政府にはたらきかけています。それができるのは、日本共産党が、財界、アメリカいいなりの政治を断
4
ち切る本当の改革を行う立場をもち、新しい日本社会をつくる確かな指針と展望をもって行動している
からです。
総選挙、参議院選挙で日本共産党をのばし、政治を変え、要求の本格的実現の流れをつくるために力
をあわせましょう。日本共産党の援助を受けて、まわりの青年とともに運動にとりくみ、つどいや班会
を開いてよく学び、国民・青年のエネルギーを財界・アメリカいいなりの政治を変える連帯と行動につ
なげていきましょう。
――「原発ゼロを決断させたい」
「消費税増税は中止してほしい」
「被災者を置いてきぼりにせず、あた
たかい支援を」など、青年の願いや「政治に言いたいこと」を交流し、その実現の展望と日本共産党の
値打ちを学ぶことを重視します。一人ひとりの疑問や成長を大切にし、学習と議論を重ねて、班で「日
本共産党と一緒に政治をかえよう決議」をあげましょう。
――願いや関心と結んで政治の異常を学ぶつどいを、まわりの青年を誘ってくりかえし開きましょう。
シール投票やクイズ、一問一答の時間をとり、
「領土問題をどう見たらいいのか」
「社会主義とはどうい
うものか」「消費税増税は今から止められるのか」など、様々な疑問を率直に出し合いながら楽しく学
びましょう。
――「日本共産党と一緒に日本をかえるネット」に参加・登録し、お帰りなさい宣伝、サークル訪問や
友人との対話にとりくみ、日本共産党への支持と応援する青年の輪をひろげましょう。
回大会決定にもとづく同盟拡大の努力をさらに強め、2つの目標を掲げて組織づくりを
3、青年の身近なところに民青を――仲間を増やし、班の結成と地区再建につなげよう
(1)第
「加盟してほしい思いを言えるようになり、初めて仲間を迎えられた」「機関紙を使うようになって
班活動の幅が広がった」――前大会後、全国みんなの奮闘によって、民青の組織づくりに新しい前進の
回大会決定です。まわりの青年と一緒にとりくむ要求運
流れが生まれています。同盟拡大では、昨年、一昨年をこえる仲間を迎え、民青新聞読者数では、前大
会時を上回りました。その力になったのは第
す努力が広がりました。
前進の流れを確信に、第
回大会決定にもとづく同盟拡大の努力をさらに強めながら、新しい班の結
いく確かな力になりました。機関紙を活動の柱にすえたことで、配達・集金ルートの確立や読者を増や
真剣に、加盟をよびかけよう」と励まし合ったことが、加盟をうったえる不安やためらいを乗り越えて
声をかけるのかを具体的に相談して、仲間を増やすことにこだわって努力を強めてきました。
「気軽に、
章・5章を組織づくりの指針にし、まわりの青年の願いを「聞いてみる」ことからふみだし、誰にどう
い」で民青の基本的性格への確信を深めたことが、仲間を増やす条件を大きく広げました。大会決定4
動で結びつきがこれまでにないほど広がり、綱領や科学的社会主義の学習、要求と政治をつなぐ「つど
35
すべての都道府県・地区委員会が、月一回を基本に都道府県委員会、地区委員会を開催・成立させ、班
増やす年間目標をもって活動し、全国的には年間1500人の新しい同盟員と機関紙読者を増やす」
「②
成と地区委員会再建をめざします。そのために、次期大会にむけて、「①すべての班が同盟員と読者を
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会の定例化と新たな班の結成、地区委員会再建に特別の力を注ぐ」という2つの目標を掲げて組織づく
5
35
りにとりくみます。たくさんの仲間を迎え、青年に身近なところに存在する民青をつくるために、みん
なで力をあわせましょう。
(2)「班が主人公」の活動――新しい仲間を迎え、魅力あふれる班に
「やりたいことを出したら、みんなでできるのが魅力」
「悩みを真剣に聞いてくれる仲間ができた」
「民
青新聞で学ぶことが楽しくなった」――「何かしたい」という小さなつぶやきからでも始まる要求実現
の行動。「もっと知りたい」という自分の思いに気づき、学ぶことのおもしろさを発見できる学習や交
流。社会にも、自分にもむきあい、
「本当はどうしたいのか」
「何ができるのか」をトコトン語り合える
仲間との出会い。班活動は同盟員のよりどころであり、「社会をかえる主人公」として前向きに生きて
いく支えになっています。青年にとって、民青に加盟し、班活動に加わることは、本音を語り合い、ひ
どい社会の現実にあきらめず、人間らしく希望をもって生きていく一歩になります。新しい仲間を迎え、
魅力あふれる班に成長するために、次のような努力を進めます。
第一に、班会の開催・定例化をはかることです。「また参加したい」と思える魅力ある班活動をつく
るため、班員がお互いに集まる努力を継続し、
「みんしんタイム」、フィールドワーク、食べ物企画など、
学びと人間的交流の両方を大事にして班活動を進めます。班の魅力を光らせるとともに、大会決定・中
央方針で民青が社会の中で果たしているかけがえのない役割を学び、
「疲れていても、忙しくても、班
会を開くことがなぜ大切なのか」
「集まってどんな活動をしたいか」を話し合うことが大切です。
「月一
回の開催から隔週・毎週にしたことで、
『3スピ』だけでなく学習や企画もできるようになった」など、
条件を探って班会の頻度を高めることで、より充実した班活動になっています。連絡網の確立や班ニュ
ースの作成、出張班会など、協力しあって班員にあたたかく声をかけ、班会を定例化しましょう。
第二に、大会決定や中央方針、
「班活動アドバイス」にもとづいて活動することです。とりくんでき
た活動の意義や、今後班で進めたいとりくみ、乗り越えたいポイントが見えてきて、生き生きした班活
動をつくる力になります。
「アンケートで班員の思いを聞いたら、決定にある民青の役割が実感できた」
「とりくんだことをふりかえって決定に照らして考えると、班活動を発展させるカギが見えてきた」な
ど、自分たちの班にひきつけて交流することが大切です。また、
「 班 活 動 アド バ イ ス 」 や 「 財 政 ・ 機 関
紙活動のしおり」を学び、班総会の開催、班ノートの活用、班長・財政係・機関紙係などの役割分担を
はかり、
「班が主人公」の財政・機関紙活動の努力を進めます。
第三に、まわりの青年の願いに目をむけ、ひろく青年によびかけて一緒に活動し、仲間を迎えていく
ことです。結びつきのある青年がもっている「不満」「不安」「関心」「疑問」をよく聞き、それを班活
動プランに生かし、学習・交流企画のテーマなどにとりいれることが大切です。まわりの青年の願いが
見 え る と 、 班 活 動 の や り が いや 、 仲 間 を 迎 え た い 思 い も ふ く ら み ま す 。 聞 い た 願 い や 実 態 を ふ ま え て 、
民青が大きくなる意味と目標を話し合い、誰にどう声をかけていくのかを具体的に相談しましょう。加
盟をよびかけることに失敗はありません。よびかけることで、民青をより深く知ってもらう機会にもな
ります。相手の願いや関心を聞き、加盟への不安や疑問にもよりそいながら、
「いっしょに活動したい」
思いを伝えて加盟をよびかけましょう。
(3)新たな班をつくって、地区委員会再建へ
■新しい班の結成に力をつくそう
地域・職場・学園に班が生まれ、青年に身近なところに存在する民青になることが、青年の要求や悩
みにこたえ、新しい日本社会をきりひらく何よりの力になります。県・地区委員会、日本共産党と一緒
6
に力をあわせて仲間を増やし、学園・学部ごとの班、職場ごとの班、自治体・行政区ごとの班をつくる
ために力をあわせましょう。そのために、次の努力を進めます。
第一に、一人、二人の同盟員からでも、県・地区委員と協力して、要求・関心にねざした魅力的な活
動をつくりましょう。同盟員が点在している地域・職場・学園でも、準備班として班会を開き、学びと
交流をねばりづよく進めたことで、
「友だちもここに誘ってみたい」
「仲間を増やしてもっと班活動を発
展させたい」と意欲が生まれ、仲間が増えています。新たに加盟した同盟員とすみやかに基礎講座や学
習セミナー、
「班活動アドバイス」の学習を行い、新鮮な思いを生かした活動を進めることも大切です。
第二に、要求運動やつどいのとりくみで、班がない地域・職場・学園でも積極的に、定期的に宣伝を
人、
人と次々青年 ・学生とつなが りがで き 、 仲間が増え
行い、青年との結びつきをひろげていくことです。「無料塾」の開催や被災地ボランティアの募集など
を 機 に 、 お も い き って 宣 伝 し た こ と で 、
20
国で開かれたリーダー講座には約
人が参加し、リーダーとして生き生きと活動する大きな力になって
定と「班活動アドバイス」を学び、役員の成長を支えましょう。前大会後、北陸信越、東北、九州、四
ちを話せた」と思える内容にする努力をはらいましょう。綱領や科学的社会主義、目的と規約、大会決
会議では必ず役員自身のための交流と学習の時間をとり、毎回、
「学べたことがあった」
「自分の気持
いくことには苦労や困難もあります。
同時に、役員自身の仕事の多忙化、居住地の広域化などによって、県・地区委員会の活動を確立して
くる力も大きくなります。
議が開かれ、充実したものになってこそ、「班が主人公」の活動を支えることができ、民青の組織をつ
芽を見いだし、次にどんな活動を強化・発展させていくのかを考える、とても大切な会議です。この会
府県委員会、地区委員会では、それまで努力したことをふりかえり、決定にもとづいて到達点や前進の
かえし立ち返って、その実行に知恵と力をあわせることが何よりも大切です。月一回を基本に開く都道
頭にたつ役割をもっています(規約第4条)。大会決定や中央委員会決定、各県・各地区の決定にくり
中央委員・都道府県委員・地区委員などの役員は、「みんなで決定した方針をみんなで実行する」先
けるのが民青の役員です。
がいがつまっています。楽しいことも、しんどいことも、みんなで分かち合い、乗り越え、成長してい
――要求実現や学習・交流にとりくみ、班活動を援助する県・地区委員会の役員の活動は、喜びややり
「仲間も自分も、成長できた実感があってうれしい」「青年の悩みによりそう民青に誇りがもてた」
(4)役員の役割と県・地区委員会活動の確立
よく交流し、地区再建の時期やそこにむかう活動プランをつくって、再建の努力をはかります。
建の原動力です。地域協議会で「どんな要求を実現したいのか」「民青をどんな組織にしたいのか」を
協議会を継続的に開きましょう。
「民青を大きくしたい」
「班活動を発展させたい」という思いが地区再
されている地域では、班長・班委員や係を決め、リーダーが学習・交流でき、班活動を支えあえる地域
仲間を増やし、新しい班をつくって、地区委員会再建への展望をきりひらきましょう。班が複数結成
■地区委員会再建への展望をひらこう
班、職場班の建設に力をあわせましょう。
しょにとりくみます 。
「職場班交流会報告集」
「全国高校生集会報告集」に学び、とくに高校生班、学生
る経験が生まれています。日本共産党の支部や議員団のつながりも重視し、つどいやトーク企画にいっ
10
います。中央委員会は引き続きリーダー講座を開催します。
7
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1年間を見越した目標と活動方針を、役員の思いや同盟員の声をよく交流して練り上げ、力をあわせ
て活動することが大事です。めざしたい目標や節目を明確にし、学習、要求実現、機関紙、財政など、
一人ひとりが役割をもち、分担して活動します。実務活動も、新しい役員が経験のある同盟員と一緒に
とりくみ、着実に引き継ぎましょう。
周年を迎えます。
「戦争反対」
「国民主権」を公然とうったえることすら許されなかった時代
全国の同盟員のみなさん。2013年4月5日には、民青の前身である日本共産青年同盟(共青)の
創立から
か ら 、 先 輩 たち は 、
「社会は変わるし、変えられる」という確かな展望をもち、青年の利益と社会進歩
のためにたたかいぬいてきました。先輩たちの数々のたたかいと志を受け継ぎ、大きな民青をつくり、
新しい日本社会への扉をひらくため、みんなで力をあわせましょう。
以 上
8
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