学校だより 4月号 鹿児島市立中山小学校 平成27年4月20日(月) 児童数 1,297人 TEL 099-268-2052 FAX099-268-2137 今年度は,新1年生237人(8学級)全校児童数 1,297人でスタートしました。学校教育目標は, 「『大きな自分』をめざす,心豊かでたくましい中山小 の子どもの育成」。大きな自分とは,今の自分に負けず, 眠っている真の力を見つけられる自分です。職員80 人が目標達成に向けて,子どもを我が子と思い,いか なる時も誠実に向き合うことを誓い,船出しました。 『若竹の伸びや日の恩土の恩』(吉川英治)。 若竹はすくすく伸びます。子どもの「自立」には, 親や教師の支援が必須です。「子育て4訓」では, ①乳児は肌を離すな。②幼児は肌を離せ,手を離すな。 ③少年は手を離せ,目を離すな。④青年は,目を離せ, 心を離すな。と教えています。子離れは,子どもを自 立させるための重要なステップです。 『時の記念日』 ~チャイム始業で授業がしまる~ 子どもは,学校生活に慣れる一方,時間にルーズに なるなど生活面にゆるみが出始めます。学校では1分 1秒たりとも授業を無駄にしないために,チャイムと 同時に授業を始めることを徹底します。家庭でも「時 間を大切にする」ことを機会あるごとに話題にして, 習慣化できれば素晴らしいことです。 マザーテレサ『アフリカが滅びるとしたら貧困が原 因でしょうが,日本は心が原因で滅びるでしょう。』 学年が変わり,学級も変わり,学習も生活も一つのま とめの時です。人間関係で悩む子どもに心を寄せ,問 い直す機会です。地球上に70億人がいるなかで,奇 跡に近い確率で私たちは出会っています。未来に生き る子どもの心の育成は,大人に課せられた責任です。 学校を取り巻く地域では,さまざまな行事があります。 子どもの参加は,地域を知り,愛着をもつ絶好の機 会です。地域で子どもを育てる意識をもちたいものです。 夏休みは,自己成長への意欲を喚起させる貴重な機会 です。一区切りとなる8月は,通知表などを見ながら, これまでの子どもの努力や成長を確かめ,『自己肯定感』 が実感できる言葉かけに努めましょう。 『小さな自分より,大きな自分と握手しよう』 脳の中で使われない神経細胞は一日数万個が死に絶え ます。繰り返し頻繁に使われる細胞は,増えて多くな ります。古代人も,好きなことを夢中でやると上手に なれることを知っていました。夢中になれることを見 つめ,目標にすることによって,心豊かな生活になる ことを伝えていきたいものです。 『一つの言葉』 ~言葉が人をつくる~ 一つの言葉でけんかして 一つの言葉で仲直り 一つの言葉で頭がさがり 一つの言葉で笑い合い 一つの言葉で泣かされる 一つの言葉はそれぞれに 一つの心をもっている きれいな言葉はきれいな心 優しい言葉は優しい心 一つの言葉を大切に 一つの言葉を美しく 「地域が育む『かごしまの教育』県民週間」 1日~7日まで,未来の鹿児島の教育を地域のみんな で考える有意義な一週間です。この期間は,県民が, いつでも,だれでも,どこの学校へでも訪問でき,身 近に学校を感じて,新しい発見ができる「黄金の週間」 とも呼ばれています。子どもの姿を通して,学校教育 と家庭教育の役割を確かめ合うことができます。 歌舞伎に,『形を持つ人が形を破るのが型破り。形が 無いのに破れば形無し』という言葉があります。若い 頃は古典をしっかり学ぶこと,未熟な時に新しいこと をやっては形無しという教えです。基礎基本を無視し た「一足飛び」ではなく,焦らず基礎基本を身に付け ることが型破りに繋がるという意味です。飛躍するには, 繰り返し学習し,基礎基本を身に付けることが大切です。 中山小学校創立130周年 ~真の教え~ 2016年(平成28年)が幕を開けます。正月の風 物詩は凧揚げ。凧の糸は誰かがしっかり握っています。 気球に積んである砂袋のように「心のおもり」がなけ れば,人間は大空の彼方に飛び去ってしまいます。こ んな時,親の教えは子どもの人生訓となり「心のおも り」となり,子どもの生き方の大切な道標となります。 『冬来たりなば春遠からじ』 冬の厳しさに耐えて凛と咲いている寒椿に感動を覚 える日がやってきます。便利な世の中で快適に過ごし ている人間には,厳しい環境も必要です。厳しい環境 の中で学習することで,自分の中に眠っている潜在能 力(耐える力,頑張る意欲)を引き出すことができます。 まさに「小さな自分より大きな自分と握手しよう」です。 春がまためぐってきます。子どもには,「失敗の数 だけ成功に近づく。歩み続けた一歩一歩の積み重ねが 失敗してもくじけない心をつくる。さあ出発だ」と呼 びかけ,一年間で成長したことを誉め称えたいもので す。保護者も教師も誠実に生き,誠実に子どもと向き 合うことを誓う時です。そして,卒業生の中学校への 旅立ちを心からお祝いする時です。
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