論 文 オクルージョンを考慮した交通流計測 員 内 村 圭 一 (熊本大学) 非会員 松 島 宏 典 (熊本大学) 正 à ÌÖ Æ ÐÓÛ Å ×ÙÖ Ñ ÒØ ÓÒ× Ö Ò Ç ÐÙ× ÓÒ Í ÑÙÖ ¸ Å Ñ Ö¸ ÃÓÙ×Ù Å Ø×Ù× Ñ ¸ ÆÓÒ¹Ñ Ñ Ö ´ÃÙÑ ÑÓØÓ ÍÒ Ú Ö× Øݵ ÒØ,ØÖ Æ ÓÒ ×Ø ÓÒ Ò ÒÚ ÖÓÒÑ ÒØ Ð ÔÓÐÐÙØ ÓÒ, Ö × Ö ÓÙ× ØÖ Æ ÔÖÓ Ð Ñ,×Ù × ØÖ Æ ×Ó Ð ××Ù × Û Ø Ø Ò Ö × Ò Ú Ð ÓÛÒ Ö× Ô Ö Ø Ó. × Ñ ×ÙÖ ,ÔÖ Ø Ð ÔÔÐ Ø ÓÒ Ó ×Ý×Ø Ñ Û ÔÖÓÚ × Ö Ú Ö Û Ø Ù× ÙÐ Ò ÓÖÑ Ø ÓÒ × × Ö .ÁÒ ÓÒÒ Ø ÓÒ Û Ø ×Ù ÖÓÙÒ ,Ø ØÖ Ð Ò Û Ø ÙØÓÑ Ø ×ÙÖÚ ÐÐ Ò ×Ý×Ø Ñ Ó ØÖ Æ ×Ø Ø Ò Ò Ó ×Ø Ð Ù× Ò Ñ ÔÖÓ ×× Ò Ø ÒÓй Ó Ý × Ñ .Ì × Ö × Ö ÔÖÓÔÓ× × Ø ØÖ Æ ÓÛ Ñ ×ÙÖ Ñ ÒØ Ø Ò ÕÙ Ù× Ò Ñ × ÕÙ Ò × Ø Ò Ý Ñ Ö ÑÓÙÒØ ÓÒ Ø ÓÓØ Ö .Ï Ô Ö ÓÖÑ Ú Ð × Ø Ø ÓÒ Ù× Ò ÔØ Ú ÖÓÙÒ « Ö¹ ÓÖÑ Ð Ø ÑÔÐ Ø Ñ Ø Ò Ò ØÖ Ò Ò ÔÖÓ ×× Ò , Ò Ú Ð × ØÖ Ò Ù× Ò Ø ÓÒ ÔØ Ó Ý Ð ØÓ ÔÖÓÚ ×ÓÐÙØ ÓÒ ØÓ Ú Ð × Ó ÐÙ× ÓÒ. Ú ÒØÙ ÐÐÝ,Ø ØÖ Æ Ô Ö Ñ Ø Ö ÐÐ ØÖ Æ ÚÓÐÙÑ , ÙÖ Ý Ò Ø Æ Ò Ý Ó ×Ô , Ò ×Ô Ó ÙÔ Ò Ý × ÓÑÔÙØ .ÁÒ Ø ÜÔ Ö Ñ ÒØ Ð Ö ×ÙÐØ,Ø ÓÙÖ ÔÔÖÓ × × ÓÛÒ. キーワード:ÁÌË,交通流計測,テンプレートマッチング,追跡周期,オクルージョン ÁÒØ ÐÐ ÒØ ÌÖ Ò×ÔÓÖØ ËÝ×Ø Ñ×,ÌÖ Æ ÐÓÛ Å ×ÙÖ Ñ ÒØ,Ì ÑÔÐ Ø Å Ã ÝÛÓÖ × Ø Ò ,ÌÖ Ò Ý Ð ,Ç ÐÙ¹ × ÓÒ 生じるため,このような車両を個別に追跡し処理しなけれ ½º ま え が き ばならないという問題も生じる。 近年,自動車保有台数の増加に伴い,交通事故,渋滞,環 車両の追跡方法に関しては現在さまざまな手法が考えら 境汚染など様々な道路交通に関する問題が深刻化してきて れている。その一つに,画像上から認識した車両をあらか ¿ 次元モデルに対応させて追跡を行う方法が いる。これら諸問題の対策として,自動車交通を情報化す じめ用意した ることで,道路を走行中の運転者に対し,道路情報,交通 提案されている ´ µ 。しかし,道路上を走行するすべての車 情報,沿線情報などを提供するシステムが実用化されつつ 両に対応した詳細なモデルを持つことができないという問 あり ´½µ , 題が挙げられる。また,移動する車両の輪郭を抽出し形状 重要な項目の一つとなっている。 を推定し追跡するという方法もある ´ µ 。これは車両の形状 ÁÌË´ÁÒØ ÐÐ ÒØ ÌÖ Ò×ÔÓÖØ ËÝ×Ø Ñ×µ においても 情報収集のために利用される道路交通情報センサの中で, モデルの仮定を必要とせず,領域に基づく車両追跡と比較 一般的に使用されているものは,超音波式,ループコイル した場合,計算コストも削減できるという利点もあるが,車 式および光式である ´¾µ 。しかし,これらはもともと道路の 両同士にオクルージョンが生じている場合,輪郭を更新す 代表的な区間に設置し,局所的な情報を取得するものであ ることは困難である。さらに車両が持つ特徴に着目し追跡 るため,空間的な広がりを持った情報を取得することがで を行う方法 ´ µ もあるが,現在の車両には多くのさまざま特 きず ´¿µ ´ µ ,追跡のような高度な処理ができない。また,新 徴が存在し,また似た動きを行ない走行する車両も実際の 設や変更も容易ではない。さらに,人の手により交通量調 走行環境上では多数存在するため,同一車両として認識す 査を行なったりもするが,長時間の測定などではその精度 ることは難しい。一方,オクルージョンの影響を受けない に欠けるという問題点が存在する。 車両追跡手法 ´ µ についても研究されているが,車線を走行 中の車両が明らかに疎の場合を対象としている。 そのため,画像を利用した道路情報の収集が実現されれ ば,落下物や事故,避走といった様々な空間的な道路情報 本論文では,空間的情報を持った道路情景画像に対し,コ も取得することができ,利便性が高い。しかし,混雑した ンピュータビジョン技術で処理する際に生じるオクルージョ 状況下では車両同士が遮蔽(オクルージョン)する問題が ンの問題について考慮することで正確な交通情報を得るこ 電学論 ,ÜÜÜ 巻 ÜÜ 号,平成 ÜÜ 年 ½ とを目的とする。そのために,歩道橋に設置したビデオカ ¿º 車 両 検 出 メラから昼間に撮影される様々な自動車交通流の計測手法 〈¿・½〉 適応型背景差分処理 撮影された画像に対し 車両が通過する部分のみに車両検出領域を設け,背景差分 処理を適用することで通過する車両に対して抽出を行う。 この手法の利点として,車両を直接検出でき,処理が容易 であるという特徴がある。しかし,一般的な道路環境では, 日照の変化や新たに物体が加わるなどの様々な状況が存在 するために,その変化に従って背景画像を適応的に修正し なければならないという問題が残されている。図 は画像 座標 における計 フレームの明度値の変化を を提案する ´ µ 。 ¾º で本手法のシステムの概要について述べ,¿º で º で車両の追跡方法, º で交通流の計測 以下, 車両の検出方法, パラメータである交通量,車両速度,空間占有率について º では計測パラメータの結果について述べ, º で結論をまとめる。 述べる。また, 最後に ¾º システム概要 ´½ µ ½ にオクルージョンを考慮した処理システムの概要を 示す。道路情景画像は,車両が画像奥行き方向に進行する ¾ 図 ¾ ¼¼ 示した実例である。ここで,入力画像において走行してい る車両がしばしば道路表面を隠し,さらに日照の変化も受 車線に対し,その両車線の中央部分にビデオカメラを設置 けているために明度値に変化が生じているのが分かる。 することにより得られる。従来,車両抽出方法としては背 そこで,背景画像の環境への対応のために現在の環境の 景差分処理,微分処理などが用いられてきた。大きな背景 状態から予測値を用いることで推定を行うカルマンフィル 画像を持つことは処理時間の面で環境への追従を困難なも タ ´½¼µ ´½½µ により各ピクセル上で推定を行い背景の更新を のとする。よって,本論文では車両が通過する部分に対し 行う。 て検出領域を設定し,その部分のみの背景画像を保存し更 背景画像更新後の車両部分の検出は次のように行う。車 ´ µ,車両検出領域内におい ´ µ とすると,車両を含んだ車 新する背景差分処理を行って車両画像を抽出する。抽出さ 両検出領域内の背景画像を Ì れた領域に対し,影の影響を低減し車両領域を特定するた て移動物体を含む画像を Ì めにエッジ処理を適用する。また,車両追跡方法としては 両画像 Ì× Ø Ø やみかけの大きさが変化した場合対応が困難であった。こ ´ µ は ´½µ 式により抽出される。 ´ µ ´ µ ¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡ ´½µ ×´ µ その後,抽出された × ´ µ に対して,膨張,収縮を行うこ の問題に対し,本論文では車両が進行するたびに逐次的に とでノイズの除去を行う。 テンプレートを更新する変動テンプレートマッチングを行 〈¿・¾〉 水平エッジ抽出による車両領域の特定 テン プレートマッチングの精度向上を目的として車両の後方部 を抽出する。そのために車両検出領域で抽出された車両画 像 Ì× Ø の面積に着目する。まず,Ì× Ø 中において,車両 の水平エッジを抽出し車両領域を特定すると共に影の部分 の影響を低減するために次式に示す の加重マトリッ クスの縦方向部分を適用する。 従来のテンプレートマッチング方法では,テンプレートに Ì 登録した車両のみしか追跡することができず,物体の姿勢 Ø Ø Ì Ø Ì Ì い,追跡の際に生じるオクルージョンに対処するために追 跡周期の概念を組み合わせた新しい追跡手法を導入する。 Ø Ø ´ µ ´ µ ËÓ Ð Image Sequence Change in Insolation Background Image 200 Difference Image Edge Detection Create Template Gray Value Update 250 Traffic Parameter 150 100 50 Passage of the Vehicle Template Matching 0 0 100 Tracking Cycle 300 400 500 Frame Number 図 ¾ 背景画像座標における明度値の変化 図 ½ 交通流計測ダイアグラム º ½º 200 Å ×ÙÖ Ñ ÒØ º ¾º Ö Ñ Ó ÌÖ Æ È Ö Ñ Ø Ö Ö Ý Î ÐÙ Ò Ò ÖÓÙÒ ÁÑ ¾ ̺Á Â Ô Ò¸ ÎÓк ÜÜܹ ¸ ÆÓºÜܸ ÜÜÜÜ オクルージョンを考慮した交通流計測 ´ µ Ê Ú Ø Ê ただし, Ñ Ê ´ µ Ø Ø ´ µ 車両画像 Ì× ´Ø µ´白µ ´ µ ´ µ Ø Ê Ø Ë Ø Ë Ø Ë ´ µ その囲まれた領域を車両後方部分としテンプレート ÌÑ ´ µ ,テンプレートサイズ,テ ここで, Ñ ´ µ は時刻 ¢ Ò Ì Ü Ý ´µ Ê ´ ´ µ ´ µ Ñ´ µ ËÑ ´Ø µ ËÑ ´Ø ½ µ ½ Ø Ê ´ ½ µ ¡ ´ µ Ñ ´ ½ µ ËÑ Ø Ë Ë Ø ´µ 〈 ・¾・ 〉 移動ベクトル因子 Ê Ø 車両ベクトルに より予測した移動物体候補の予測位置と実際マッチングし た位置のずれを示す移動ベクトル因子 Ê Ø も信頼指数の 要素とする。ここで,車両ベクトルとは前フレームまでの情 報から現フレームの画像上における車両の予測位置を示し たものである。具体的な Ê Ø の計算は次のように行う。 ´ µ ´ µ ´ µ ´¼ ½ ´ÄÜ Ý ´ µ ÄÎÜ ´Ý ´ µ ½ µµ Î ´ µ µ ´ µ ただし,ÄÜ Ý ´ µ は時刻 の車両位置ベクトル,ÄÜ Ý ´ ½µ は時刻 ½ の車両位置ベクトル,Î ´ µ は時刻 ½ まで Ê Ø Ø Ñ Ü Ø Ø Ø の車両位置ベクトルから予測した時刻 である。車両位置ベクトル Ê Ú Ø Ø ´µ Ú Ø 信頼指数は移動物体候補の Ì Ø Ì « Ø ¿ Ø の車両ベクトル ÄÜ Ý ´ µ とは,マッチング画像 Ø Ø ½ ÜÜ 年 Ø ´ ½µ と ´ µ のそれぞれの重心を始点,終点としたベク Î ´ µ の具体的な式を次に示す。 δ µ つの要素によっ て計算する。 ,ÜÜÜ 巻 ÜÜ 号,平成 Ø Ø トルである。車両ベクトル る。信頼指数が大きければ大きいほど,マッチングへの信 電学論 Ø Ø 特徴およびテンプレートマッチング結果を示す評価値であ 頼性が向上する。信頼指数は次式に示す Ø Ø いことを示している。 Ê Ú Ø 〈 ・¾〉 信頼指数 Ê Ø ´ µ 式は, ´ µ の値が ½ に近いほど追跡への信頼性が高 でのテンプレートマッチング結果 定数 ´ µ については次 ËÑ Ø 信頼指数てある。 ´µ Ü Ý 前フレームと現フレーム Ø ´ µ,失 Ñ´ µ ´ ¼µ とする。また, ¼ は移動物 体候補の発生時点であり, ´ µ は次に述べる移動物体の Ñ Ø 式で計算する。 ¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡ ´¿µ である。マッチングに成功すれば, 敗すれば, ´ µ サイズの画像である。 〈 ・¾・¿〉 面積因子 Ê 跡時間などから求める。具体的な式を次に示す。 ´µ Ø の面積変化率を示した車両の面積因子 Ê ¼ Ñ ÜÝ Ì Ì 位置を中心とした Ñ 滅するものとする。生命指数は,移動物体の特徴値や,追 ؼ Ñ ½Ò ½¬¬ ½ Ò ´µ Ø Ø の明度値である。ここで,マッチング画像 Ì はマッチング Ø 〈 ・½〉 生命指数 Î Ö Ø 移動物体の追跡に生命指数 ´½¾µ Î Ö Ø を適用する。生命指数とは,追跡される移動物 体の存在,消滅にかかわる重要な因子である。生物の生命 力と同様に,生命指数が大きければ大きいほど,その移動 物体が追跡される可能性は大きくなる。また,生命指数は テンプレートに与え,値が になった時点で移動物体は消 ´ µ Ø ´ µ を次式で計算する。 Ì Ñ º 車両追跡 Ö Ø Ø ´ ´ µµ Ü Ý ´ Ñ ´ µµ はそ れぞれ,マッチング画像 の画素 ´ µ の明度値および ¢ サイズの大きさのテンプレート画像 Ñ の画素 ´ µ ´ µ もそれぞれの検出処理において保 存する。車両検出の一連の様子を図 ¿ に示す。 Î Ø ここで,時刻 Ø において, ËÑ Ø ´ µ Ø ¬ ¬ ´Ì ´Ø µµ Ü Ý ´ÌÑ ´Ø µµ¬ ¬ Ü Ý ½ ¬ ¬ ËÑ ´Ø µ Ü ¼ Ý ¼ ¬ ¬ Ü Ý ´ÌÑ ´Ø µµ ÊÑ ´Ø µ 平エッジをすべて含むような最小の矩形を設定することで, ンプレート面積 Ë Ø マッチング因子 ÊÑ 次に,得られたエッジに対して補間処理を行ったのち,水 Á Ø プレートマッチングにおける精度を評価したテンプレート Ø ÓÒ ´ ½ ½µ · ¾ ´ ½µ · ´ · ½ ½µ ´ ½ · ½µ ¾ ´ · ½µ ´ · ½ · ½µ ¡ ¡¡¡ ¡ ´¾µ とする。また,テンプレート Ø Ê 図 ¿ 車両検出 Ø Ø Ë ´ µ テンプレート画像 ÌÑ ´Ø µ´白µ Ð Ø Ø Ë Î ´ µµ ´ µ Ê ´ µ 能となる。 ´ µ は次式で表すことができる。 ´ µ ½ È ´ µ Ñ´ µ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ´ µ ¿´ ´ µ Ñ ´ µµ ただし, ´ µ は時刻 における車両の水平エッジの面積 であり, Ñ ´ µ は時刻 でのテンプレート面積を表す。 〈 ・¾・¾〉 テンプレートマッチング因子 Ñ ´ µ テン Ê º ¿º Ø ´ µ については以下に説明する。 テンプレート因子 ´ µ テンプレート因 Ê Ê ´ µ エッジ検出 ´白µ ´ µ· Ê は各項の係数を示している。また, ´ µ ÊÑ Ø ´ µ· Ñ ÊÑ Ø 〈 ・¾・½〉 Ê Ø Ø は,テンプレート画像 ÌÑ の信頼性を評価するた めの因子であり,他のすべての信頼指数の要素に関わるも のである。Ê Ø により,正確な追跡処理を行うことが可 子Ê ´ µ 車両検出領域 ´黒枠内µ ´ µ¡´ Ø ¡ ´ÄÜ Ý ´ µ ÄÜ Ý ´ ½µµ ´ µ Ø Ø ここで,« は履歴に対する重みであり, きそれぞれ ¼º ¸¼º¿¸¼º¾¸¼º½ ½¾¿ のと とする。 〈 ・¿〉 変動テンプレートマッチング 従来のテンプ レートマッチングの手法では,テンプレートとして登録し ている物体しか追跡することができず,物体の姿勢や見か けの大きさが変化した場合,対応が困難となる。そこで,次 のような方法を提案する。 物体が検出されテンプレートに生命指数が存在する場合 は,テンプレート画像 ÌÑ を数ピクセル膨張した車両存在 領域を利用してテンプレートマッチングを行う。次に,そ の領域に対して閾値処理を行った後,座標,幅,面積の特 徴抽出を行うことで下影領域を特定し,テンプレートの幅・ 高さを更新する。なお,得られた領域に補間処理を行なっ ても下影部分と判断できない場合は,車両ベクトルを利用 推定領域内に含まれて誤マッチングが生じることが考えら れる。その対処として次のような処理を行う。移動ベクトル 因子 Ê ´ µ の値及びテンプレートマッチング因子 Ø ´ µ ÊÑ Ø の値を順次閾値処理し,マッチング精度が悪いものである ´ µ 式のうち,車両位置ベクトル ÄÜ Ý ´ µ を修正す ならば, Ø る。そこで修正された車両ベクトルを利用することで,誤 マッチングを減らし追跡のロバスト性を向上する。 º 交通流計測パラメータ 〈 ・½〉 交 通 量 交通量は,道路の一断面を単位時 間に通過する車両の台数で示すことができ,道路の利用 状況を示す量的指標の代表的なものである ´½¿µ 。ここでは, ¿・¾ で述べたテンプレート作成時を車両通過と判断 し,交通量の計測を行う。すなわち,道路の一断面である ´ µ ´½µ 式で して次フレームでの車両存在領域を予測することにし,テ 車両検出領域を車両が通過した中で 図 ンプレートの更新は行わない。 得られる差分画像の最大面積を保存する。そして,最大面 また,車両ベクトルを フレームで評価しているために 車両ベクトルが形成される以前に下影の領域取得に失敗す るとテンプレートの更新が行えなかったり,車両ベクトル で車両位置を予測できないため生命指数が ¼ となり追跡が 積と車両画像の面積との差がある閾値以上になった場合を 車両通過と判断する。 〈 ・¾〉 車両速度 追跡している車両から得られる画 像上の位置情報をもとに速度を算出する。まず,テンプレー ´ µ 終了する問題が考えられる。この対策として,車両存在領域 ト ÌÑ の重心画像データ の 投影変換する 図 Ý 軸への投影画像に対する判別分析法によりテンプレー 参照 , ´ トの下端を予測し,以下の式を用いてテンプレートの拡大・ ÜÒ ÝÒ µ を ¿ 次元座標へ次式で逆 参照 。 縮小率を計算し,テンプレートの更新を行う。 ´ µ ¡ Vehicle Detection Line ´ ½ µ ¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ´½¼µ ÌÑ ´ µ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ´½½µ ÌÑ ´ ½ µ ÏÌÑ Ø ÏÌÑ Ø Ø Ø ただし,ÏÌÑ ´ µ は時刻 Ø Ø におけるテンプレート幅, は テンプレートの拡大・縮小率, ´ µ は時刻 ÌÑ Ø Ø における テンプレート重心から下端までの距離である。 〈 ・ 〉 オクルージョンに対する処理 実際の追跡の CCD Camera Passing Vehicle 場合,車両の車線変更や追い抜きなど何らかの要因が影響 し,オクルージョンが起こりうることが予想される。そこ 図 で,本論文では追跡対象車両の重なりの情報を得るため,次 º º 式を利用する。 ¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡ ´½¾µ ここで, ´ µ は ´ µ 式で示した面積因子であり, Ú は車 両速度に依存した値とする。 ´ µ の値は ´ µ 式でも分か Ê ´ µ Ø Ê 交通量計測俯瞰図 ÌÓÔ Î Û Ó ÌÖ Æ Ú ÎÓÐÙÑ Å ×ÙÖ Ñ ÒØ Y Ø Ê (x ,y ) n n y Ø るように,車両が画像奥行き方向に進行する場合,時間に 対してほぼ一定であることが分かる。よって,Ê ´ µが Ø Ú より小さくなる時をオクルージョン発生とする。この場合, Hx X 車両ベクトルにより車両存在領域の推定を行う。これらの Z f 処理を行うことで,車両が一度オクルージョンし再び現れ たとしても生命指数が存在する限り再び追跡を行うことが (X ,Y ,Z ) n n n できる。 〈 ・ 〉 追跡のロバスト性の向上 追跡を行う際,特 図 に車両が画像奥行き部分に存在する場合,マッチング精度 により車両ベクトルが影響を受け,追跡すべき車両以外が º º ÓÖ Ò Ø ÁÑ 画像座標系と車両座標系 ÓÓÖ Ò Ø ËÝ×Ø Ñ Ò Î Ð Ó¹ ËÝ×Ø Ñ ÌºÁ Â Ô Ò¸ ÎÓк ÜÜܹ ¸ ÆÓºÜܸ ÜÜÜÜ オクルージョンを考慮した交通流計測 À Ò À Ò À Ò ´ ただし, Ò ÜÒ Ó× × Ò ÝÒ ここで,Ë は計測区間長であり,Ð は車両 の車長を表す Ó× · Ò × Ò ¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ´½¿µ Ò Ó× × Ò Ò Ò µ は ¿ 次元空間の座標であり, はカ Ý Ý メラの焦点距離, はカメラの俯角,À は道路平面からカ メラレンズの中心までの高さとする。ここで得られた ¾ ¿次 ´図 µ 参照 。 計測区間長 Ë ,すなわち車両追跡範囲は ½¼¼Ñ に設定し た。車長 Ð は車幅情報から次のように決定する。テンプレー ト幅を形成する両端点の座標を逆投影変換することにより 実距離を求める。これを車幅とみなす。実際には,車幅と テンプレート幅が一致したものになるとは限らないので, フレームまでの追跡を行なった後,結果を累積平均する 元座標を利用して, フレーム間での移動距離を求めるこ ことで車幅を決定する。算出された車幅に対し,閾値を設 とで随時速度を求める。 定することで大型車,小型車の判別を行う。判別結果によ 〈 ・¿〉 空間占有率 道路の混雑状態を示す代表的な 指標に,ある瞬間における道路の単位区間上に存在する車 両の台数を表す交通密度がある。交通密度は実際に計測す るのは困難である ´½¿µ 。したがって,ここでは空間占有率 Ç× を計測する。空間占有率とは,ある瞬間に一定長の道路 区間上に存在する車両の長さの総和がその区間長に占める 割合の百分率のことであり,次式によって与えられる。 ½ Ç× Ë Ð ¢ ½¼¼ ¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡ ¡¡¡ ¡¡ ¡¡ ´½ µ り Ð を大型車の場合は ½¼Ñ,小型車の場合は Ñ と設定し た ´½µ 。なお,閾値は図 のように大型車,小型車の数台に 対し,車幅を算出した結果により º 実験結果 ½½ ½ ¼¼ ½ ¿¼ ¾¼¼½ ¿ ¾ ½ ¼ ½ ¾¼ ¾ ÑÑ È ¾½ ¾ Vehicle Length li ¾¼¼¼ 〈 ・½〉 実験環境 天気が晴れの場合として, 年 月 日 ∼ の国道 号線・世安歩道橋でのデー タ,晴れと曇りが交互に現れ日照の変化が起きている場合 として, 年 月 日 ∼ の前者と同じ場所 でのデータの 通りの場合において実験を行なった。地面 からカメラまでの高さは前者 ,後者 であり, カメラの焦点距離は である。評価実験には の汎用 を用いた。 〈 ・¾〉 車両追跡 車両が比較的疎な状態の時と密な 状態の時の二つの場合に分けて計測を行った。疎な状態及 び密な状態のときのオクルージョンが発生している場合の 車両追跡結果の様子をそれぞれ図 及び図 に示す。 図 の第 フレームから第 フレームまでの間, 台の 車両 , がそれぞれ追跡されている様子を白枠で示して ½ ÀÞ Measurement Range Length S ¾º¿Ñ とした。 º ¿Ñ º Ñ ¾¾¼¿ Ø ÐÓÒ ¾ いる。以降のフレームでは互いの車両がそれぞれ車線変更 を行なっている。第 図 º º ÓÒ ていた車両 空間占有率概念図 ÔØÙ Ð ÙÖ Ó ËÔ Ç ¾¾¾ フレームでは,左車線を走行し が,右車線を走行中の車両 の前方部分を通 ÙÔ Ò Ý Large Vehicle 3.0 Threshold Vehicle Width(m) 2.5 2.0 ´ µ 第 ¾½ ¾ フレーム ´ µ 第 ¾¾¼¿ フレーム ´ µ 第 ¾¾¾ フレーム ´ µ 第 ¾¾ 1.5 1.0 Small Vehicle 0.5 0.0 0 10 20 30 40 50 60 Frame Number 図 複数車両におけるフレーム数と車幅の関係 º º Ø ÔÐ 電学論 Î Ê Ð Ø ÓÒ Ð × Ï ØÛ Ò Ö Ñ Ø ,ÜÜÜ 巻 ÜÜ 号,平成 ÆÙÑ Ö Ò º º Î ÜÜ 年 ´ µ 図 ÅÙй フレーム オクルージョンにおける車両追跡 疎 Î Ð ×µ Ð × ÌÖ Ò ÒÇ ÐÙ× ÓÒ Ë Ò ´Ê Ö Ø ÓÒ ½¾½¼ フレーム以降から ¾ 台の車両にオクルージョン るが, が発生したため,今まで増加していた生命指数の一方が減 少している。しかし,生命指数が存在する限り追跡処理は ½¾ ¼ フレーム以降はオクルージョンが解消され 行なわれ, 再びマッチングに成功した結果,生命指数が増加を続けて いる。このように,対象としている車両の生命指数が ´ µ 第 ½¿ フレーム ´ µ 第 ¿ フレーム ¼と なるまで,追跡が継続される様子が分かる。 〈 ・¿〉 交 通 量 車両の検出結果,すなわち交通量 の計測結果を表 に示す。また 年 月 日の実験時 に示す。表 間内における車両累積台数の計測結果を図 における交通量と通過台数との差は,車両画像の面積に対 するエッジ検出が適切ではなかったのが要因の一つである ½ ´ µ 第 ¼ フレーム ½ フレーム ´ µ 図 オクルージョンにおける車両追跡 密 º º Î ´ µ 第 Î Ð × ÌÖ Ò ÒÇ ÐÙ× ÓÒ Ë Ò ´ と考えられる。また,図 Ð ×µ ½½ Occlusion Part 140 120 100 ½¾ 〈 ・ 〉 車両速度 図 は車両の速度推移を示してい る。図中 , はそれぞれ約 ,約 で一 定走行したときの結果である。両結果とも,車両が一定走 行するように目視での車両制御を行った割には妥当であろ うと思われる。図 は複数車両の速度推移を示している。 対象としたフレームにおいて,複数車両が つの群として 現れて走行しており,個々の車両の詳細な速度推移が得ら れている。 〈 ・ 〉 空間占有率 表 は車両の追跡結果であり,図 は 年 月 日のデータから フレームを使用 ´µ ´µ ½ A 80 ½ ½½ のように,車両通過台数の時間 Ñ» ¼ Ñ» ½¿ 160 ¾ 的変動は,道路計画等の立案に重要な指標となり得ること が予想される。 Ò× 180 Vitality Index ¾¼¼½ ¾¼¼½ ¿ ¾ ¾ ½¼¼¼ 60 40 表 ½ 交通量の計測結果 B 20 Ì 0 1150 1200 1250 1300 Ð ½º Å ÜÔ Ö Ñ ÒØ Ð Ý ×ÙÖ Ñ ÒØ Ê ×ÙÐØ Ó ÌÖ Æ ÌÖ Æ ÚÓÐÙÑ Frame ID ¿¼¼¼ ¾¼¼¼» »½½ 図 ½¼ フレーム º ½¼º Á Î Ø Ð ØÝ ÁÒ における生命指数の変化 Ü Ò Ò Ö Ñ ¿ ¼¼ Á ÎÓÐÙÑ Ð ÓÙÒØ ´Î ×Ù Ð Ó × ÖÚ Ø ÓÒµ ¿ Ö Ñ ¾ ¼¼ Ö ½¼ ¼¼ Ö ¾¼¼½» »¾ Î Ñ ½½¾ Ñ Ö Ñ 過し車線変更を行なっており,そこでオクルージョンが生 100 が生じている間は生命指数が存在する限り推定が行なわれ, 第 ¾¾ フレーム以降では,推定された領域内で再び車両 がテンプレートマッチングに成功した様子が白枠で示され ている。図 では,車両が密な状態になり,車両が画像奥 行き方向に進行するにつれてオクルージョンが発生したた めに,黒枠で車両存在領域の推定を行っている。このよう にカメラから遠い位置で複数車両が走行し,オクルージョ ンが発生したとしても,車両が疎の場合と同様に追跡処理 を行なっているのが確認できる。また,図 追跡時のフレーム Á 80 60 40 20 0 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 Frame ID の車両 における生命指数の変化を示したも ½½ のである。ここでは, ½¼ は図 Vehicle Cumulative Count じ黒枠で車両存在領域が推定されている。オクルージョン フレームまでに ¾ 台の車両の生 命指数が発生しており,追跡されている様子がわかる。そ の後も,互いに追跡処理が行なわれ生命指数は増加してい 図 ½½ 車両累積台数の時刻変化 º ½½º ÌÑ Ò Ò Î Ð × ÙÑÙÐ Ø Ú ÌºÁ Â Ô Ò¸ ÎÓк ÜÜܹ ¸ ÆÓºÜܸ ÜÜÜÜ ÓÙÒØ オクルージョンを考慮した交通流計測 30 60 )b* 25 Space Occupancy(%) Vehicle Speed(km/h) 50 40 30 )c* 20 10 0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 15 10 5 0 0 200 400 Frame Number Î Ð 600 800 1000 Frame ID 図 ½¾ 速度の推移 º ½¾º Actual Measurement Value True Value 20 図½ ËÔ Ò º½ º 空間占有率 ËÔ Ç ÙÔ Ò Ý º む す び 60 歩道橋に設置したビデオカメラから撮影された画像を用 Vehicle Speed(km/h) 50 い,背景差分処理と水平エッジ処理による車両検出及びテ 40 ンプレートマッチングと追跡周期による車両追跡を利用し 30 た交通計測手法を提案した。本論文で提案した手法により, 車両速度,交通量,空間占有率からなる交通流計測パラメー 20 Vehicle Existence タの測定を行い,本手法の有効性を示すことができた。今 10 後の課題として,追跡の安定性に対する検証及び交通流計 0 0 200 400 600 800 1000 1200 測パラメータの精度向上の検討,薄暮や夜間についての検 討を挙げる。 Frame Number (平成 図 ½¿ 複数車両の速度推移 º ½¿º ¾ ÅÙÐØ ÔÐ Î Ð × ËÔ Ò 文 し, 車線のうち右車線を対象とした車両の空間占有率で ある。図 ½ では ½ ±が最大占有率となり,使用した全て のフレームにおいて実測値は真値に近い軌跡を得ることが できた。また,空間占有率において,真値と実測値との間 で差が生じている部分がある。この原因として,表 ¾ にも 関連しているが,追跡対象の車両が追跡を開始してすぐに 大型車との間でオクルージョンが発生したために,生命指 数が ¼ となり追跡が終了したためである。表 ¾ に関しては, 車両検出精度の向上やシステムに応じた信頼指数の設定が, さらなる車両追跡結果の向上につながるものと考えられる。 表¾ Ì Ð ¾º 車両追跡結果 Î ÜÔ Ö Ñ ÒØ Ð Ð × ÌÖ Ý Î Ð Ò Ê ×ÙÐØ ØÖ Ò 電学論 ,ÜÜÜ 巻 ÜÜ 号,平成 Ö ×ÙÐØ ÜÜ 年 献 Ø ÌÖ Ò Ò ÅÓÒÓ ÙÐ Ö ÁÑ Ë ÕÙ Ò Ó ÊÓ ÌÖ Æ Ë Ò ×” ,Á Î,½¼,¾ ¹¾ ½(½ ¿) ( ) ÆºÈ Ø Ö Ö ÙÒ : “ ÊÓ Ù×Ø ØÖ Ò Ó ÔÓ× Ø ÓÒ Ò Ú ÐÓ ØÝ Û Ø Ã ÐÑ Ò ×Ò ×” ,Á ÌÖ Ò×.È ÅÁ,¾½, , ¹ (½ ) ( ) ºŠР,˺ÊÙ×× ÐÐ :“ Å Ò Î × ÓÒ × ËÙÖÚ ÐÐ Ò ËÝ×Ø Ñ ÓÖ Ð ÓÖÒ ÊÓ × ” ,È ÌÀ ÈÖÓ Ø ÅÇ͹ ¿ Ò Ð Ê ÔÓÖØ,ÍÒ Ú. Ð ÓÖÒ , Ö Ð Ý(½ ) ( ) ÓÙÒ ¹Ã ÂÙÒ Ò Ó¹ËÙÒ ÀÓ: “ ÌÖ Æ È Ö Ñ Ø Ö Ü¹ ØÖ Ø ÓÒ Ù× Ò Î Ó¹ × Î Ð ÌÖ Ò ”,ÈÖÓ .Á ÁÌË ÓÒ ³ , ¹ (½ ) ( ) 松島 宏典,内村 圭一: 「複雑道路状況下における交通計測」,電 学研資,ÊÌ ¹¼½¹¿¿(¾¼¼½) (½¼) 片山 徹:応用カルマンフィルタ,朝倉書店(½ ¿) Ñ ÚÓÒ Ö Ò Ø: “ÅÓÚ Ò Ó Ø (½½) ÃÐ Ù×¹È Ø Ö Ã ÖÑ ÒÒ Ò Ö Ó Ò Ø ÓÒ Ù× Ò Ò ÔØ Ú ÖÓÙÒ Ñ ÑÓÖÝ ”,Ì Ñ ¹ ÁÑ ÈÖÓ ×× Ò Ò ÅÓÚ Ò Ç Ø Ê Ó Ò Ø ÓÒ¸ ( ½ ¼) (½¾) 胡 振程,内村圭一: 「変動背景における複数移動物体の検出及び 同時追跡」,電学論 ,½¾¼¹ ,½¼,½½¿ ¹½½ ¾(¾¼¼¼) (½¿) 河上 省吾,松井 寛:交通工学,森北出版株式会社(½ ) ¾ ¿ 日受付,同年月日再受付) ( ½ ) 道路交通における状況理解調査専門委員会編: 「道路交通における 状況理解」,電学技法, (¾¼¼¼) 「都市交通と映像情報メディア」,映像情報メディア学会 ( ¾ ) 金山憲司: 誌, ¿,½(½ ) ( ¿ ) 風間 久,武田信之,小野口一則: 「交通監視システムの開発∼正規 ) 化相関に基づく車両追跡∼」,信学技報,ÈÊÅÍ ¹½¼½(½ ( ) 久保山英生,小沢慎治: 「連続画像からのトンネル内における重交通 ) 流計測」,信学技報,ÈÊÅÍ ¹½¼¼(½ ( ) ºÃÓÐÐ Ö,ÂºÏ Ö, Ò Àº¹Àº Æ Ð :“ ÅÓ Ð¹ × Ç ¹ Î ÖÝ Ò ¾¼¼¼» »½½ ¾¼¼½» »¾ ½¿ 年 ½ 月 ¾ ¹¾ 内村 圭一 (正員) ½ 年熊本大学大学院工学研究科修了。現在, 熊本大学工学部数理情報システム工学科教授。平 ∼ マクマスタ ´カナダµ 客員研究員。工博。高 度道路交通システム,地理情報処理,画像認識,環 境電磁工学に関する研究に従事。電気学会,電子 情報通信学会,情報処理学会各会員 松島 宏典 (非会員) ¾¼¼¼ 年熊本大学大学工学部数理情報システ ム工学科卒業。現在,熊本大学大学院自然科学研 究科博士前期課程在学中。ÁÌË,画像処理,コン ピュータビジョンに関する研究に従事。電子情報 通信学会会員 ̺Á Â Ô Ò¸ ÎÓк ÜÜܹ ¸ ÆÓºÜܸ ÜÜÜÜ
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