つまみ筋力測定によるパーキンソン病の運動機能評価

「つまみ筋力測定によるパーキンソン病の運動機能評価法の開発」
「つまみ筋力測定によるパーキンソン病の運動機能評価法の開発」
に関する研究へのご協力のお願い
に関する研究へのご協力のお願い
責任研究者
香川大学医学部神経難病講座
准教授
鎌田正紀
表記の件について、下記の通りお知らせいたします。
1. 研究の背景と目的および意義
パーキンソン病は脳内にレビー小体と呼ばれる封入体が蓄積して引き起こされる神
経変性疾患であり、現在のところ原因は不明であり、根本的治療法はなく、代表的な神
経難病の一つとされています。しかしながら、近年では治療法の研究が進み、早期に診
断することで、疾患の進行を遅らせることが可能になりつつあります。
このような状況において、パーキンソン病の運動症状、特に動作緩慢、筋疲労などを
定量的に評価する方法は、現在の所、開発されていないのが現状です。今回の研究では、
親指と人差し指を用いたつまみ筋力測定によりパーキンソン病の運動症状を定量的か
つ簡便に評価するための方法を開発することが目的です。
今回の研究により運動症状を早期に発見することで、早期に治療を開始することが可能
になります。また定量的に運動症状を評価することは、薬剤を含めたパーキンソン病の治
療法を開発にするにあたり、その治療法の効果をより客観性に評価できます。
2. 研究の方法
1)対象
香川大学医学部附属病院に、2009 年 3 月から 2014 年3月までの間に、通院したパーキン
ソン病の臨床診断基準を満たす患者と同年齢の運動症状のない患者で、つまみ筋力測定を
行った約 100 名が対象者となります。
2)研究方法
つまみ筋力測定時に記録された電子データを専用ソフトを用いて解析し、運動開始時か
ら最大筋力までの時間、筋力増加速度、最大筋力、30秒、60秒後の筋力を計測します。こ
れらのデータは、性別に分けて年齢を一致させた運動症状のない対象者と比較するととも
に、患者の年齢、発症年齢、罹病期間、国際的なパーキンソン病の定性的評価スケールで
ある、Unified Parkinson’s Disease Rating Scale (UPDRS)、との相関関係について統計
的に解析を行います。
3)研究期間
香川大学医学部倫理委員会承認日~平成28年12月31日まで
3.予測される不利益
この研究の参加者に予測される不利益はありません。
4.被験者の費用負担
この研究に参加することの費用は一切ありません。
5.研究の不参加の同意と撤回
個人の情報が研究に使用されることについて、ご同意いただけない場合は、お手数で
すが、下記の連絡先までご一報いただきますようお願い申し上げます。ご連絡をいただ
いた段階で、今回の研究対象からは除外させていただきます。尚、研究に参加しないこ
とにより、何らかの不利益をこうむることは一切ありません。
3.個人情報の保護
本研究に参加される皆様の個人情報は十分に尊重され、保護されます。今回の研究で
得られたデータは個人名がわからないようにして、解析および保管いたします。保管し
たデータは紛失や流出しないように、厳重な管理を行います。
4)研究結果の公表
研究結果をまとめて専門の学会や学術誌に発表する場合がありますが、その場合も個
人を特定できる情報が含まれることは決してありません。
この研究についてご質問等がありましたら下記までお問い合わせください。
研究代表者
鎌田正紀
香川大学医学部神経難病講座
研究分担者
Tel:
087-891-2156
Fax:
087-891-2158
峠
哲男
香川大学医学部看護学科健康科学
峠
哲男
Tel&Fax: 087-891-2238