一般口演 No.15 眼鏡フレーム素材の変遷とフィッティング技術について 近江時計眼鏡宝飾専門学校 藤原義久 Ohmi Vocational College of Horology Optical Technology and Gemmology YoshihisaFujihara 1.はじめに として、素材によっては、修正や修理できない 最近の眼鏡フレームは、若い世代を中心に、 ものがある。 軽量の樹脂フレームや弾力性のある素材を用い た金属製のフレームが多くなってきている。 今回の研究では、眼鏡フレームの変化と変遷 とともに、フレームとフィティング技術につい ての関係性を検討した。 2.メガネフレームの変遷について 図4、樹脂製のフレーム 図5、弾力性のあるフレーム 初期の眼鏡は、図1のようにレンズの形状が丸型が また、フィッティングに関してフレームのサ 主流であり、ひも等を用いて耳にかけて使用する老眼 イズ展開が少なく、フレームの弾力性を利用し 鏡として主に使用されていた。主に丸型の眼鏡が多 て位置を保持するものが多いため、フィッティ いのは、当時の加工技術では、丸型のレンズを作るこ ングに適しないフレームもある。芯の入ってい としかできなかったのが、大きな原因だと思われる。 ない樹脂のタイプのフレームも同様に調整が困 難である。金属フレームに関しては、これまで のフレームと同様に調整ができ、装用感がよく フィティングにも適しているものがある。 将来的には、3Dプリンターなどで顔の形に あったメガネの製作も可能になると思われる。 図1、江戸時代の眼鏡 図2、金属の眼鏡 時代が進み明治、大正、昭和になると、眼鏡レンズ の加工機の進化とともに、フレームのデザインも変化 し、いろいろな形のものが作られるようになった。 [謝辞] 研究をおこなうに当たり、実験及び研究、資 料の調査についてのアドバイスをいただいた、 日本眼鏡技術専門学校、近江時計眼鏡宝飾専門 学校の方々には、たくさんの協力をいただきま して大変ありがとうございます。 [参考文献] 図3、横長のフレーム 現在では、図4のような樹脂を使った軽量フレーム や弾力性のある金属部品を使用したフレームが登場 している。 3.まとめ メリットして、軽くて柔らかく、弾力性があ り装用感がいいフレームが多いが、デメリット ・近代眼鏡学読本.昭和 42 年 3 月.高田孝. 近代光学出版 ・藤原 義久:眼鏡フレームの多様化による、レンズ にかかる負荷.2009.眼鏡学ジャーナル [資料提供・協力] 日本眼鏡技術専門学校 近江時計眼鏡宝飾専門学校
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