『アジャイル教材製作スタジオの構築』

タ イ ト ル : 『アジャイル教材製作スタジオの構築』
著
者
: 中鉢 欣秀(産業技術大学院大学)
ブレンデッドラーニングや反転学習,アクティブラーニングなど,従来の講義形式の
授業ではない,より高い教育効果が見込まれる教育手法が注目されている。
情報技術教育においては,大学が実施している座学での講義で得られる知識の多
くは,公開のe-Learning教材やスクリーンキャストを用いた動画教材などで学習できる
ようになった。
特に,MOOCはインターネットで誰もが無料で受講できる大規模な講義として,アメリ
カを中心に多くの大学が参加し,教育を展開している。
このような状況において,大学の教員が動画による教材を製作する機会が多くなり
つつある。
学生は,インターネットで公開されている動画コンテンツやテレビの教育番組等に
親しんでおり,クオリティに対する要求は高い.しかしながら,高品質のビデオ教材を
作成するためには,収録や編集の方法にも高度なレベルが 要求され,教材製作の
コストも高くなる。
本研究では,高品質のビデオ教材をできるだけ低いコストで製作できる「アジャイル
教材製作スタジオ」を提案する。
アジャイルとは,「迅速に」という意味であり,ソフトウエア開発方法論であるアジャイル
開発にヒントを得ている.学習者が求めるビデオ教材を短期間に開発できるために
必要なビデオ収録システムとビデオの 編集 作業に関して最適化を 行い ,従来よりも
迅速にビデオ教材を制作できるシステムの構築を目指す。