資料4 自治体の動き - 九州ヘルスケア産業推進協議会(HAMIQ)

九州におけるヘルスケアビジネス創出に向けた自治体の動き
資料4
○九州では、地域におけるヘルスケアビジネス創出を目的とした研究会設置や、地域版「次世代ヘルスケア産
業協議会」設置等の動きが活発化。今後、地域におけるヘルスケアビジネス創出に向けた議論や環境整備
の加速化が期待される。
①長崎県
○「長崎県の介護周辺・健康サービスを
考える会」を平成26年度設置
○平成27年度は、ビジネス立ち上げ支
援のための補助金創設、ビジネスモ
デル検証等を予定
長崎県大村市
○平成26年9月に発足したプロバス
ケットボールチームを核に、スポー
ツを通したヘルスケアビジネスの創
出を検討
③鹿児島県薩摩川内市
○「地域成長戦略ビジネス研究会」を平
成26年度設置
○糖尿病予防と重傷化予防に重点を置
いたビジネスの創出を検討
大分県
○協会けんぽと連携し、従業員の
健康増進に積極的に取り組む
事業所を認定する「健康経営事
業所」認定制度を平成26年9月
創設
宮崎県延岡市
○生活習慣病等の重要化予防に
関するヘルスケアビジネス創出
に向け研究会を設置予定
②鹿児島県鹿児島市
○「新産業創出研究会」を平成23
年度設置
○研究会の下に設置した「健康部
会」においてアクティブエイジン
グビジネスの創出を検討
鹿児島県指宿市
○食、観光等の地域資源を活用したヘ
ルスケアビジネスの創出を検討
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①「長崎県の介護周辺・健康サービスを考える会」全体イメージ
【設立趣旨】
○高齢化社会の進展を背景に増大・多様化するニーズに対応していくためには、公的保険サービス等の既存サービスと協
調しながら不足部分を補うもののほか、新しいサービスが保険適用外で生まれ、提供されていくことが重要であり、政
府の成長戦略「日本再興戦略」においても、その育成の必要性がうたわれている。
○長崎県では、こうした介護周辺・健康サービス業の振興を、サービス産業振興の柱である「新サービスの創出」の一つ
として掲げて取り組んでいくものとし、この取組に賛同した産学官医福金により「長崎県の介護周辺・健康サービスを
考える会」(委員長:立石 憲彦 長崎県立大学シーボルト校看護栄養学部教授)を発足(H26年9月)させ、検討を進
めている。
①旅行サービス
②食のサービス
③運動サービス
健 康
サービス
同時進行で、要支援者等の
発生を抑止していく施策、健
康な高齢者等を対象にした、
新たなサービスが必要。
事業者間の連携、
サービスの認知度向上、
及び事業化を支援
新サービス創出
介護周辺
サービス
現時点で要支援・要介護状
態である方にとっては、その
状態に合わせての介護周辺
サービスの構築が必要。(介
護保険等に密接したサービ
ス)
県民所得向上・高齢者のQOL向上
今後需要が見込まれるサービス
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②「鹿児島市
アクティブエイジング産業創出モデル」全体イメージ
・鹿児島市の強み(観光、歴史、食、自然)と厚みのある医療・福祉産業を生かした健康関連産業創出の方向性として、「抗加齢」(健康増
進)をテーマに、新産業創出研究会の健康部会会員による「健康×観光(回遊性)」に着目した県外観光客や市民向け健康メニューの開発
を促進する。
・各事業者が取組む健康増進関連事業を、【参加する・集う】 → 【食す・学ぶ・感じる・癒す・支える】 → 【効果を測る】の一連のサイ
クルで有機的に結合することで総合的な「抗加齢」サービスの構築と消費者にとって魅力のある多様なサービスメニューの提供を目指す。
・また、このサイクルに医療機関の参加を促し、体験前後の効果を実証することで、利用者の継続性を高め持続的な健康増進モデルとする。
アクティブエイジングツーリズム
抗加齢に関心のある層(県外)をターゲット
とした旅行メニューや滞在型の体験メ
ニューを提供し、健康産業都市としての鹿
児島のブランド化を図る
「呼ぶ・参加する」
・旅行メニューの提供
・プロモーションの強化
体験
(観光)
魅力的なメニューを提供することで健康
に関心のある観光客の増加及び域内
での消費増加を期待
市民向け健康アクティビティープログラム
「感じる」
・体験メニューの提供
(ツーリズム・アウトドアイベント)
「癒す」
・美容メニューの提供
(温泉・エステ・アロマテラピー)
「食す」
・抗加齢に効果のある食の提供
(健康メニューや宅配サービス)
高齢者を主なターゲットに、回遊性を持たせた
健康サービスネットワークを構築することで、
積極的な外出とコミュニティの形成を促進し、
心身とも「健康」を体感
「学ぶ」、「測る」
・抗加齢や健康増進の仕組みを学ぶ、
効果を測る(講座や検査等)
「支える」
・健康を切り口にした製品・サービスの開発
健康部会会員の入会及び関連商品・サービス開発の促進
体験
(回遊)
「集う」
・屋外で集まり行動する
(商店街やコンビニ等の活用)
健康寿命の延伸や、参加者相互のコミュニティ
形成とともに、地域における回遊性のあるプログ
ラムを提供することで、消費増による経済効果を
期待
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③薩摩川内市におけるヘルスケアビジネスへの取り組み全体イメージ
H24.11
地域成長戦略の策定
●「企業誘致型」+「内発型」産業振興による
産業構造の転換
●産業振興体制の構築
●戦略4分野
「食品」、「次世代エネルギー」、
「医療・介護周辺」、「観光」
【背景】
●地方交付税の合併特例縮減
●財政のスリム化
●選択と集中
○検証フィールドとして活用
○データベース蓄積と評価
指標の構築
H26.11
<STEP2>
・全体の制度設計、プレーヤ
の役割、産学の支援検討
・実証事業へ向けた支援
H27~
<STEP3>
・実証事業の効果の検証
・ビジネス振興における行政
の支援体制の検討
・人材育成方法の検討
H28~
市民の健康増進による
社会保障費の削減
糖尿病予防と重症化予防に
重点を置いたビジネスモデル
分科会
ヘルシー食分科会
運動プログラム分科会
<STEP2>
・ 具体的なサービス、プレーヤーの検討
・ 事業化へ向けた連携
・ 実証事業へ向けた準備
実証スキームの構築
<STEP3>
・ 実証事業の実施
(運動指導・栄養指導一体の健康増進拠
点形成、生活習慣改善効果の検証、収益
性や課題の検証)
薩摩川内モデルの
構築
検証結果・仮説の再構築
実証結果
多様なサービスへの波及
ヘルスツーリズム、商店街との連携、
農林水産資源の活用、食品加工技術、
買い物支援、給食・宅配 etc
ネットワークの拡大に
よる産業集積
健康状態改善効果の見える化
健康への意識、健康ニーズの喚起
H25.12
地域成長戦略ビジネス研究会(座長:亀岡孝治三重大学教授)
<STEP1>
・事業化モデルの検討
大学・研究機関
産業全体を支える
プラットホームの構築 4