財団法人枚方体育協会将来ビジョン −躍動ビジョン− 《コンセプト》 For All Sports of （概要）「ひらかた」 −「する」「みる」「支える」スポーツの確立− <計画> スポーツは、青少年の健全育成や自己実現、コミュニティの形成、高齢者の生きがいづくりなど、様々な社会的・教育的効果を得ている。また、心身の両面に影響を与えるスポーツは、明るく活力に満ちた社会の形成や心身の健全な発達に必要不可欠なものであり、生涯にわたってスポーツを楽しむことは極めて大きな意義を有している。しかし、少子高齢化や不況などの社会情勢の変化に伴い、学校や企業というこれまでスポーツ界を支えてきた活動の場が、廃部などの状況に追い込まれるケースをよく耳にする。こういったことから、めまぐるしく変化する社会情勢を先見し、誰もが、目的に応じて、気軽にスポーツを楽しむことができる場を提供することは、必要不可欠なことである。そこで、体育協会は、将来ビジョンを作成し、このビジョンをもとに、新たなスポーツ振興を実施する。その結果、躍動し、自立した団体に進化するものである。このビジョンは、平成１6年度から概ね10年間で実現すべき目標（target）を掲げたものであり、その実現に必要な環境整備（environment）を設定したものである。総合型地域ｽﾎﾟｰﾂｸﾗﾌﾞ加盟団体体育協会のビジョン民間企業との連携主催事業ＩＴ化への取り組み施設の管理運営総合型地域スポーツクラブの立上げ・運営枚方版総合型地域スポーツクラブ（ひらかたキングフィッシャーズスポーツクラブ）を立上げ、枚方市と協力して円滑に運営できるようにする。（１）各加盟団体の協力を得て、市民の年齢、体力、目的に応じて、気軽にスポーツを楽しめるクラブを目指し、スポーツ人口の拡大を図る。また、一生涯スポーツを楽しめる場を提供する。（２）各種補助金に頼らず、会員の運営組織をつくり、市民のクラブという帰属意識を高める。（３）世代や種目を限らず活動するため、様々な人と交流ができ、地域の活性化に寄与する。（４）スポーツを通じて、健康事業を実施し、健康なまち“ひらかた”に寄与する。市内スポーツ施設の管理運営枚方市内スポーツ施設の管理運営を一元化し、市民のニーズに合わせた柔軟性のある施設運営を行う。（１）市内スポーツ施設の一元化に向け、効率的な管理でコストを削減し、利益を意識していく。（２）総合型地域スポーツクラブの設立に伴い、新たな施設の建設や廃校などのスポーツへの利用及び既存施設へのナイター照明設置などを枚方市に要望し、より利用しやすい施設提案を行う。（３）運営する施設については、市民が気持ちよく利用できる施設を目指す。主催事業の促進スポーツ活動は「する、みる、支える」の３つの領域に分けることができるが、市民がこのどれかに参加できるように、各分野において積極的な事業を実施する。（１）市民が気軽に参加できるように様々なプログラムを用意した事業とする。（２）トップレベルのゲームや選手にふれる機会をもうけ、青少年やアスリートに夢や感動を伝える。（３）サポーターズバンク制度を確立し、指導者や支援者の養成を行う。（４）事業は受益者負担とし、協賛団体を募るなどして自主財源の確保に努める。加盟団体の役割・助成体育協会の加盟団体は、大会運営だけにとどまらず、指導者や支援者の育成を行い、育成した指導者や支援者が中心となって、スポーツ人口の拡大を目指さなければならない。体育協会では加盟団体の目的達成のため、財政及び人の両面から、助成・育成を図っていく。（１）指導者育成を積極的に行い、サポーターズバンクへの登録につながるシステムを構築する。（２）大会や講習会を開催する際は、様々なプログラムを用意し、気軽に参加できるようにする。（３）市民が様々なスポーツを楽しみやすい環境を作り上げるため、種目を超えた繋がりを強化する。 IT 化への取組み枚方市の情報化計画と整合性を図りながら、より手軽に事業への参加や、施設予約ができるように IT 化を推進する。民間企業との連携民間企業のネットワークを活用し、広報、資金、施設、人材など、それぞれの面で協力を要請する。民間企業と協力体制を取り、市民スポーツの振興を図る。本ビジョンでは体育協会の目標と目標達成のための環境整備を掲げた。本ビジョンを達成し「枚方のスポーツはすべて体育協会に」という状況をつくり、より気軽に魅力あるスポーツの場を提供することは、市民サービスにつながり、スポーツ人口の増大につながるものである。その結果、体育協会の必要性が強まり、強固で不可欠な組織に成長するものである。平成 16 年４月