横浜国大における自立 GNSS/RNSS および A

横浜国大における自立 GNSS/RNSS および
A-GNSS 受信連続モニタリング測定
The Monitoring System to observe Stand-alone and Assisted GNSS/RNSS of YNU
高橋冨士信 衣笠菜月 足立武彦
Fujinobu Takahashi Natsuki Kinugasa Takehiko Adachi
横浜国立大学
Yokohama National University
1.まえがき
爆発的な普及をみせているスマートフォンやタブレッ
トは高感度・高精度の A-GNSS 測位受信機を内蔵してい
る。これらを利用したナビ機能は歩行・ランニング・カ
ーナビなど多彩な活用がなされている。このスマートフ
ォンやタブレットは 2014 年後半から CPU チップセット
が 32bit 系から 64bit 系へと性能向上のための移行を開
始していている。2G バイト以上の大容量のメモリ空間
が急速に必須事項となってきたためである。特にアンド
ロ イ ド 系 で は 代 表 的 32bitCPU チ ッ プ セ ッ ト で あ る
Qualcomm 社の SnapDragon 系から 64bit 系のチップセッ
トである NVIDEA の Tegra K1 などの CPU 系への移行が進
展するなかで、レガシーな GPS や Glonass そして新興の
Beidou が受信可能となる中で、わが国の準天頂衛星 QZS
は A-GNSS リストからはずれていることが、横浜国大で
の自立 GNSS/RNSS と A-GNSS 連続モニタリング測定から
判明してきている。64bit 型 iPhone 系については内部情
報が完全にクローズドであるため、現在 A-GNSS 関係に
ついて解明を試みている。
図 自立型受信
2.GNSS/RNSS 実時間モニタリングシステム
横浜国立大学の常盤台キャンパス-YRP ベンチャー棟
-三井ビル15階の三者間を結合する高速ネットワーク
を利用してポスト GPS 時代の GNSS/RNSS モニタリング
を 24 時間連続・実時間で実施している。
図
図2は u-blox M8 型受信機を U-center で表示したも
ので横浜上空での GPS, Beidou, QZS の飛翔状況である。
受信機側の制限で同時に Glonass を受信出ていないが条
件を変更すれば受信できていることは確認できている。
しかし図3のような A-GNSS 型においてわが国の QZS
受信は 32bit 機でも 2015 年以降では確認できていない。
講演では測定システムおよび各 GNSS 群の受信状況と
今後の技術的課題について報告する。
図1
常盤台 YRP 三井ビル間結合の高速ネットワーク