平成26年_脳神経外科年報

脳神経外科
【スタッフ】
部長 中村 隆治(2010,04~)
医長 尾中 貞夫(2012,04~)
【概要】
スタッフが 2 名に減り忙しい 1 年でした。昨年と同様に外来日は予定手術日の木曜日以
外です。木曜日でも可能であれば外来にも対忚しております。急患にもできる限り対忚し
ております。
脳神経外科での対象疾患は脳血管障害、脳腫瘍、外傷、機能的疾患、先天奇形等幅広く
多岐に渉っております。最近は高齢者で物忘れ、歩行障害を訴え受診する患者さんが増え
ており、中には正常圧水頭症の患者さんがいます。脊椎疾患を疑われ、術後の患者さんで
もシャント手術後に歩行障害が改善する患者がいます。
高齢化の波をうけて手術となる症例は減少傾向にあります。入院患者の多くは脳梗塞患
者であり、そのうち半数以上が 70 歳以上で、t-PA の適忚にもなりにくい年齢層が多い状況
です。その中で、適忚があれば頚動脈内膜剥離術や頚動脈ステント留置など行っておりま
す。脳腫瘍症例も転移性脳腫瘍が多く放射線治療、特にガンマナイフと組み合わせて、治
療を行っています。
また、最近では脳卒中後の痙縮に対しても、ボトックスやバクロフェンなどの使用によ
り ADL 改善につなげたいと考えております。
●2013 年(2013.1 月~12 月)
1.入院症例 約 300 例
2.手術症例 82 例
(主な内訳) 脳腫瘍;3 例
脳動脈瘤クリッピング;14 例(破裂 12 例、未破裂 2 例)、
脳動脈瘤コイル塞栓術 1 例
脳動静脈奇形摘出術;4 例 血腫除去術;5 例
STA-MCA 吻合術;1 例 急性硬膜下血腫;3 例 慢性硬膜下血腫;25 例
水頭症(脳室腹腔シャント術等);12 例
【業績集(発表)
】
開催年
演
月日
題
名
2014.
て んかん で発症 し臨床的に
12.06
演
者
尾中貞夫
共同演者
中村隆治
学
会
名
場
所
第 104 回日本神経
九州大学医学部
low grade glioma が疑われた
病理学会
臨床研究棟 1F
高齢者右前頭葉腫瘍の 1 手術
方会
九州地
例
2014.
Cavernoma の 2 症例
中村隆治
尾中貞夫
02.28
第 202 回北九州神
明治安田生命北
経放射線カンファ
九州ビル 6 階
レンス
2014.
小脳脳動静脈奇形の 2 手術例
中村隆治
尾中貞夫
04.04
第 203 回北九州神
明治安田生命北
経放射線カンファ
九州ビル 6 階
レンス
2014.
リンパ球性下垂体炎の1症例
中村隆治
尾中貞夫
05.30
第 204 回北九州神
明治安田生命北
経放射線カンファ
九州ビル 6 階
レンス
2014.
10.07
てんかん重積の治療について
中村隆治
尾中貞夫
イーケプラミーテ
ィング
海峡メッセ8F