脳神経外科研修コース - Hiroshima University

脳神経外科研修
脳神経外科研修コース
科研修コース
研修コース
研修コース責任者
コース責任者 : 栗栖
薫 (脳神経外科学 教授)
教授)
研修コース
研修コース副責任者
コース副責任者:
副責任者: 渋川 正顕 (脳神経外科 医局長 助教)
助教)
1.
コースの
コースの概要
広島大学脳神経外科では種々の脳腫瘍、脳血管障害に加え、頭蓋底疾患、難治性てんか
んなどの機能神経外科、脊椎・脊髄疾患などの疾患を対象とする高度で先進的な診療を行
っている。また、我々は中国四国地方を中心に関連病院が多く、こうした病院では急性期
疾患である脳卒中、頭部外傷の割合が高く、こうした症例を初療から慢性期まで非常に多
く経験できる。また、意識障害など様々な神経内科的疾患を診療する経験もできる。広島
大学脳神経外科の4年間にわたる専門医臨床研修プログラムでは、これらの資源を有効に活
用することにより、個々人の資質を生かしながらより総合的能力の高い脳神経外科医を育
成するため、広島大学および関連病院数施設における研修コースを採用している。
2.構成病院群一覧(
(広島大学病院
)
構成病院群一覧(病院名、
病院名、責任者名、
責任者名、URL)
URL)
(広島大学病院を
広島大学病院を除く。
(1) 病院名、
病院名、責任者名、
責任者名、URL
国立病院機構呉医療センター 大庭信二
http://www.kure-nh.go.jp/
国立病院機構東広島医療センター 勇木 清 http//www.hosp.go.jp/^hiro/
中国労災病院
山根冠児 http://www.chugokuh.rofuku.go.jp
広島県立広島病院 木矢克造 http://www.hph.pref.hiroshima.jp/
島根県立中央病院 井川房夫 http://www2.pref.shimane.jp/spch/
広島市立安佐市民病院 川本行彦 http://www.asa-hosp.city.hiroshima.jp
市立三次中央病院 磯部尚幸 http://www.miyoshi-central-hospital.jp/
尾道市公立みつぎ総合病院 松岡 隆 http://www.mitsugibyouin.com/
広島赤十字原爆病院 隅田昌之 http://www.hiroshima-med.jrc.or.jp
松江赤十字病院 中岡光生 http://www.matsue.jrc.or.jp/
松山赤十字病院 曽我部貴士 http://www.matsuyama.jrc.or.jp/
庄原赤十字病院 廣畑泰三 http://www.shobara.jrc.or.jp/
JA広島総合病院 田口治義 http://www.hirobyo.jp
JA 尾道総合病院 門田秀二 http://www.hirokouren.or.jp/ohindex.htm
マツダ病院 中原章徳 http://hospital.mazda.co.jp/1/1700.html
北九州総合病院 西村 茂 http://www.kitakyu-hp.or.jp/contents/kitahos_sogo.htm
102
3.研修期間
2 年間の初期臨床研修修了後、卒後 3 年次より、脳神経外科認定医受験資格となる 6 年
次終了までの 4 年間の間における脳神経外科の研修プログラムで、基本は日本脳神経外科
学会(http://jns.umin.ac.jp/index.html)が定めた臨床研修プログラムに則ったもので
ある。個人の研修希望によって柔軟に対応することも可能である。一般病院では経験が容
易でない、機能神経外科、小児神経外科、脊椎脊髄疾患、など規定の症例数は、大学を中
心に経験できる。
4.定員
10 名以内
5.入局について
入局について
広島大学脳神経外科専門医臨床研修コースでは広島大学および関連病院数施設での研修
を行うこととしており、専門医臨床研修開始には広島大学脳神経外科学教室への入局を行
うことを原則としている。ただし、特別な事情がある場合には相談に応じることとしてい
る。
6.取得できる
取得できる専門医
できる専門医、
専門医、認定医について
認定医について
日本脳神経外科学会専門医:
日本脳神経外科学会認定施設において 4 年以上の脳神経外科臨床研修の後、筆記試
験と口頭試問に合格すると認定される。専門医臨床研修開始時に日本脳神経外科学
会に入会すれば最短で受験資格が得られる。また、研修医時代にも学会入会は可能
で、研修医特別割引となる。
その他、個人の希望や専門領域により以下の専門医資格の取得が可能である。
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本救急医学会専門医
日本てんかん学会認定医(臨床専門医)
日本リハビリテーション医学会専門医
米国脳神経外科学会正会員 (AANS、CNS) 等
7.大学院について
大学院について
講座名:広島大学大学院医歯薬学総合研究科創生医科学専攻先進医療開発科学講座
脳神経外科学
原則として専門医研修プログラム修了頃、帰局時に入学する。
8.国内・
国内・国外への
国外への留学
への留学について
留学について
原則として、学位取得後にポストドクトラルフェローとして国内・国外での研究を行う。
本人の希望を最大限尊重して対応している。
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国内・
国内・国外で
国外で交流のある
交流のある研究室
のある研究室・
研究室・医療センター
医療センター
Toronto University, the Hospital for Sick Children
University of Texas M.D. Anderson Cancer Center
Phillips University, Marburg
University of Illinois at Chicago
Duke University Medical Center
Montefiore Medical Center
等
9.女性の
女性の医師への
医師への対応
への対応について
対応について
女性の特性、事情等を最大限尊重した対応を行っている。
10.
10.専門医研修後
専門医研修後の
研修後の進路について
進路について
大学院入学、大学病院、当科関連病院での勤務
11.
11.大学医局に
大学医局に関する情報
する情報(
情報(研究室の
研究室の構成)
構成)
(1) 所属医師数 (2009 年 7 月 1 日現在)
日現在)
総数:
総数:
28 名
男性:
26 名
女性:
2名
教授以外の教員:
9名
医科診療医:
9(5+4)名
大学院生:
7名
研究生:
3名
(2)
(2) 各研究室の
各研究室の構成
研究室名
専門分野・研究テーマ
チーフ名(役職)
構成人数
● 脳腫瘍(悪性脳腫瘍、胚細胞性腫瘍) 杉山一彦准教授
7
● 間脳下垂体腫瘍、神経内視鏡
4
富永
篤 診療 准
教授
脳神経外科学
● 脳血管障害、血管内治療
渋川正顕助教
5
● 頭蓋底外科、小児神経外科
江口国輝講師
5
● 難治性てんかん、重症脳損傷
飯 田 幸治 学部 内
5
講師
● 中神経系の画像診断
山崎文之 助教
4
● 脊椎・脊髄疾患
山口 智助教
4
(3) 教室スタッフ
教室スタッフ
栗栖 薫(教授、S56 卒) 脳腫瘍
杉山一彦(准教授、S59 卒) 脳腫瘍、神経腫瘍学
富永 篤(診療准教授、S63 卒) 間脳下垂体腫瘍、神経内視鏡
江口国輝(講師、H1 卒) 脳腫瘍、頭蓋底腫瘍、脳血管障害、神経血管圧迫症候群
飯田幸治(学部内講師、H2 卒) 脳腫瘍、てんかん治療、重症脳損傷
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渋川正顕(助教、H4卒) 脳血管内手術、脳血管障害、頭部外傷
岐浦禎展(助教、H5卒) 脳血管障害、脳血管内手術、画像診断
山崎文之(助教、H5卒) 脳腫瘍、神経腫瘍学、画像診断
津村 龍(助教、H6卒) 脳卒中、頭部外傷(高度救命救急センターへ出向中)
山口 智(助教、H6卒) 脊椎・脊髄疾患、頭蓋底外科
医科診療医:梶原佳則、坂本繁幸、齋藤太一、迫口哲彦、西本武史、
医科診療医(専門医臨床研修医)
:石原聡士、円奈亜紀子、築家秀和、米澤公器
大学院生:武田正明、木下康之、松重俊憲、渡邊陽祐、香川幸太、高柿尚始、Aidos Doskaliyev
外国人研究生:Talgat Yermokov, Adriana Tahara, Pedro Gabriel Silva
(4) 教室の
教室の特色
広島大学脳神経外科学教室では、
「患者さん第一」
「若い人を育てる」
「何でも一所懸命
やる」
「礼節をわきまえて自分の意見を述べる」をモットーとし、日常の診療、研究にお
いて若手脳神経外科医の育成に力を注いでいる。
実際面でも栗栖教授以下和気藹々とした
雰囲気で各種診療を行っている。
診療の面では、広島大学脳神経外科では脳腫瘍、脳卒中、血管障害、てんかんなどの機
能的脳神経疾患、脊椎・脊髄疾患に対して血管内手術、神経内視鏡手術を含む外科的治療
を行っている。2008 年の年間手術数は 377 に達し、年間ほぼ 360-400 件の範囲にある。
2007 年の調査では脳腫瘍の手術数 181 件は全国 5 位で、この数年間は中国四国地方 1 位
である。また、グループとして脳血管内治療の総数は、2005 年 160 件、2006 年 190 件、
2007 年 220 件に達した。脳腫瘍と血管障害を合わせた手術数が年間 200-220 件で非常に
多くの経験ができる。
(5) 最近の
最近の教室所属者数
合 計
広大卒(男)
広大卒(女)
他大学卒(男)
他大学卒(女)
平成 16 年度
0名
0名
0名
0名
0名
平成 17 年度
0名
0名
0名
0名
0名
平成 18 年度
2名
1名
0名
1名
0名
平成 19 年度
4名
3名
0名
1名
0名
平成 20 年度
1名
1名
0名
0名
0名
平成 21 年度
4名
0名
0名
3名
1名
(6) 大学院への
大学院への最近
への最近の
最近の進学状況
平成 17 年度
平成 18 年度
5名
平成 19 年度
2名
0名
(7) 大学院在学中の
大学院在学中の収入(
収入(年収)
年収)
おおよそ 900 万円 以上
(8) 大学院生の
大学院生の卒後の
卒後の進路について
進路について
大学勤務、関連病院勤務、国内・外留学等
105
平成 20 年度
2名
平成 21 年度
2名
(9) 教室の
教室の今後の
今後の展望
臨床面ではこれまでに培ってきた間脳下垂体腫瘍を含めた種々の脳腫瘍に対する集学的治
療を推し進める。神経腫瘍医 Neuro-oncologist の育成と後療法の臨床研究を発展させる。
脳卒中、脳血管障害の顕微鏡下手術、血管内手術を積極的に進める。神経内視鏡手術と
ともにてんかんなどの機能的脳神経外科手術、更に脊椎・脊髄外科も実績を上げてきてい
る。関連施設での定位的放射線外科(ガンマナイフ治療)とも組合せ、地域の脳神経外科
診断と治療の中枢施設としての発展を進める。
研究面では悪性脳腫瘍、神経再生、中枢神経画像診断、てんかんに対する基礎的研究を
行っていく。
(10) 教授の
教授のプロフィール
生年月日
昭和 30 年 (1955 年) 4 月 22 日
最終学歴
昭和 56 年(1981) 3 月 25 日
広島大学 医学部 医学科 卒業
職
昭和 56 年(1981) 6 月 1 日
医員(研修医) 広島大学 医学部附属病院
昭和 57 年(1982) 4 月 1 日
国立呉病院(脳神経外科) 臨床研修医
昭和 58 年(1983) 5 月 1 日
厚生技官 国立呉病院 (脳神経外科)医師
昭和 60 年(1985) 1 月 1 日
医員 広島大学 医学部附属病院
昭和 62 年(1987) 9 月 11 日
文部教官助手
平成元年(1989) 10 月 30 日
医学博士(広島大学)
歴
広島大学 医学部附属病院
平成 3 年(1991) 11 月 1 日
文部教官講師
平成 6 年(1994) 9 月 1 日
文部教官助教授 広島大学 医学部
平成 7 年(1995) 4 月 1 日
文部教官教授
平成 11 年(1999) 7 月 1 日
文部省在外研究員としてドイツ、カナダ、
〜平成 11 年(1999) 12 月 31 日
平成 14 年(2002) 4 月 1 日
広島大学 医学部附属病院
広島大学 医学部
アメリカ合衆国に留学
広島大学大学院医歯薬学総合研究科
創生医科学専攻先進医療開発科学講座脳神経外科学に配置換え
専門医・認定医等
昭和 62 年(1987) 7 月 31 日
日本脳神経外科学会専門医、第 2173 号
昭和 63 年(1988) 1 月 1 日
日本救急医学会専門医、第 811 号
平成 2 年(1990) 4 月 21 日
日本リハビリテーション医学会臨床認定医、第 3146 号
平成 15 年(2003) 3 月 12 日
日本脳卒中学会専門医、第 20030395 号
主な研究領域
脳腫瘍、悪性脳腫瘍の放射線化学療法、頭蓋底外科、中枢神経の画像診断、
中枢神経再生、生体磁気計測による機能解析 など
会長、役員、世話人など
WFNS 世界脳神経外科学会 Skull Base Surgery Committee Member(2005-2009)
(社)日本脳神経外科学会(理事 2005-、評議員 1987-、生涯教育委員会副委員長
2004-、国際委員会委員 2005-、国際委員会国際教育小委員会委員長 2006-、専門医認
定委員会委員 2005-、機関誌査読委員 1998-、機関誌編集委員 2009-)
、
日本脳神経外科コングレス(役員候補者選出委員会委員 2006-2010、運営委員会委員
106
2003-2006、脳神経外科ジャーナル編集委員 2003-2006、査読委員 2002-2006)
、
日独合同脳神経外科会議日本側連絡委員 2005-2007、
ドイツ脳神経外科学会 DGNC corresponding member 2008-、
「脳と免疫」研究会(世話人、第 12 回会長、1999 年)
、
日本脳腫瘍病理学会(世話人、第 20 回会長、2002 年)
、
日本脳神経外科救急学会(常任理事、第 9 回会長、2004 年)
、
日本てんかん外科学会(理事、第 28 回会長、2005 年)
、
日本老年脳神経外科学会(理事、第 22 回会長、2009 年)
、
日本脳神経外科術中画像研究会(世話人、第 10 回会長、2010 年)
日本定位・機能神経外科学会(理事、第 50 回会長、2011 年)
、
日本脳神経超音波学会(評議員、機関誌査読委員)
、
日本脳神経 CI 学会(世話人、機関誌査読委員)
、
日本脳腫瘍の外科学会(理事)
、
日本脳腫瘍学会(世話人)
、
日本神経外傷学会(理事)
、
脳神経外科手術と機器学会(運営委員)
、など。
Acta Neurochirurgica 査読委員、Neurosurgical Review 査読委員、Journal of
Neuro-Oncology 査読委員、など
学内・院内委員など(教育・研修・病院管理関係のみ記載)
平成 9 年-11 年 医学部入試委員会委員長
平成 9 年-16 年 臨床実習検討小委員会委員長(OSCE 担当)
平成 12 年
臨床研修指導医養成講習会修了
平成 14 年-16 年 臨床研修委員会委員長
平成 15 年-現在 全国自治体病院主催臨床研修指導医養成講習会TF
平成 16 年-現在 共用試験 OSCE 評価委員会神経系部門担当
平成 16 年-18 年 医学部長補佐教務担当(教務委員長)
平成 18 年-19 年 病院長補佐(地域連携室長)
平成 21 年-
病院長補佐(患者支援センター長)
私からみなさんへ一言
からみなさんへ一言
「教育とは、
学習者に変容を及ぼす行為である。
」
の言葉を大切にして、
研修医の皆さんに、
一歩ずつ、昨日の自分よりは今日の自分、明日の自分へと進んで頂きたい、と願っていま
す。
色々な研修環境がありますが、大切なことは、1)積極的に行うこと、2)少しでも回り
とコミュニケートすること、3)正直であること、4)患者さんに対して危害を与えないこ
と、5)自分の体調を管理すること、です。
のびのびとまた堂々と専門医研修を進めて下さい。応援します。
107
コース全体図
コース全体図
大学卒業
国家試験合格
前期臨床研修(2年)
広島大学脳神経外科入局
専門医臨床研修 (
4年)
大学病院にて研修(6ヶ月程度)
関連病院で研修(3-4年程度)
大学院(4年)
大学
各関連病院
国内・外外留学
連絡先:
連絡先:
連絡責任者:渋川正顕(医局長)
連絡先
Tel:257-5227 E-mail: [email protected]
Fax:257-5229 URL: http://home.hiroshima-u.ac.jp/nouge/
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