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外部委託業者の募集
References: IO/15/CFN/11662/JPK
“Experimental Validation of the Divertor Plasma Facing Units of Vertical Targets”
(ダイバータ垂直ターゲットプラズマ対向ユニットの実験検証の委託業務)
IO 締め切り 2015 年 5 月 15 日(金)、国内締め切り 2015 年 5 月 15 日(金)
○ 概要
ITER 機構(IO)は、ダイバータ垂直ターゲットのプラズマ対向ユニットの実験検証(タングステン小
型ダイバータ試験体の熱負荷試験と機械試験)をして頂く専門の委託業者を外部の企業・機関から募集
します。このため、適切と思われる企業・機関の推薦を参加極に求めます。各極から推薦された企業・
機関を ITER 機構が審査し、外部委託契約を結ぶ候補企業・機関を選定して入札を行い、契約する企業・
機関を選定します。
○ 目的
本契約の目的は、「タングステンモノブロック型」に基づくダイバータ垂直ターゲットのプラズマ対
向ユニットの実験検証の実行へ支援をいただくことです。
○ 背景
ITER 装置の中で最も技術的に難問である機器の一つはダイバータです。ダイバータの主要機能は、
プラズマ純度を維持しながら中性子から周囲を守り、プラズマ出力を抽出することです。ダイバータは、
プラズマ対向表面(210 ㎡)の下部に位置し、加圧した水流によって 204 MW の熱出力を除去しなけれ
ばなりません。設計には、54 個のダイバータカセットが含まれます。各設計にカセットボディ(CB)と
3 つのプラズマ対向機器(PFCs)
、すなわち内側垂直ターゲット(IVT)、外側垂直ターゲット(OVT)
及びドームが含まれます(英語版技術仕様書の図 1 を参照)。IVT と OVT は、特殊ステンレス製支持構
造体の上に取り付けられるプラズマ対向ユニット(PFUs)で構成されます。PFU は、プラズマに直接対
向するポロイダル要素です(英語版技術仕様書、図 2)
。
PFU の形状は、中央部にドリルであけた穴をもつアーマブロックで構成されている、いわゆる「モ
ノブロック型」に基づきます。これらの穴に銅合金(CuCrZr-IG)の冷却管が挿入され、タイルに密接さ
れます。冷却水の熱除去能力を向上させるために、各 PFU の下方直線部にタービュレンスプロモーター
(乱流熱伝達の促進に使用されるねじりテープ)が挿入されます。
最近では、IVT と OVT の直線部を含め、プラズマに対向するダイバータのあらゆる面にタングステ
ン(W)をプラズマ対向材(アーマ)として使用することが決定されました。
これらの機器はクォリフィケーション(評価)プログラムの第 1 段階を成功裏にパスし、設計要件に
耐える(時に超える)ことができました。しかし、W モノブロック小型モックアップの 20MW/㎡での高
熱流束(HHF)試験後、CuCrZr 管の金属組織解析により、所々に亀裂や塑性歪み発見されました。
並行して実施した支援解析の結果は、設計荷重組み合わせ下では、W モノブロックの間のギャップに
ある CuCrZr 管に高せん断応力と曲げ応力が発生することを示しました。
上記の 2 点から、本契約の実験検証プログラムの目的である VT プラズマ対向ユニット(PFUs)の
実験検証が必要となったものです。
○ 業務範囲
IO 支給品として、異なるメーカーのモックアップ(10 個以下)が提供されます。標準的なモック
アップの写真とその形状は、英語版技術仕様書の図 3 に表示されています。
図 3 のように:
1) 銅の中間層
2) タングステンモノブロック
3) CuCrZr 管
4) ねじりテープ(タービュレンスプロモーター)
5) 冷却水回路へのスウェージロックコネクター
英語版技術仕様書の表 1 のプログラムは、各支給されたモックアップに実行されます。記述された
16 ステップによって構成されます。検査・試験は 1 つのステップ内で、表 1 に示された順番に従って
実行されます。
※曲げ試験と高熱流束試験の詳細は、英語版技術仕様書の 5~6 ページをご覧ください。
○ 契約期間
契約期間は、2015 年 7 月から 2 年です。
○ 経験条件
受注者とその人員は、以下の分野で十分な経験を有することが求められます:

高熱流束試験に関する経験と技術・エンジニアリング能力

必要である非破壊試験に関する経験と技術・エンジニアリング能力

機械試験に関する経験と技術・エンジニアリング能力

金属機器の破壊試験に関する経験と技術・エンジニアリング能力

英語に精通していること
○ 入札スケジュール (推定)
暫定スケジュールは以下の通りです。
調達スケジュール
暫定スケジュール
国内機関の推薦の〆切
2015 年 5 月 15 日
入札
2015 年 5 月
入札審査
2015 年 7 月
契約締結
2015 年 7 月
業務終了時期
2017 年 7 月
【※ 詳しくは ITER 公式ウェブ http://www.iter.org/org/team/adm/proc/overview をご参照ください。
】
「核融合研究開発部門」の HP http://www.naka.jaea.go.jp/ITER/index.php
では ITER 機構からの各募集(IO 職員募集、IO 外部委託、IO エキスパート募集)を逐次更新してい
ます。ぜひご確認ください。