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基礎から学ぶ麻酔科学ノート
15)Fong JJ, Sylvia L, Ruthazer R, et al.:Predictors
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今
日 も
ほ ろ
酔 い
ちょっとオシャレにポルトガル
近畿大学医学部麻酔科学講座 主任教授
中尾 慎一
普段家では缶ビール 1 缶ぐらいしか飲まないし、酒の種類、銘柄や値段にもあまりこだわらないの
で、酒が好きというよりは皆で飲む雰囲気が好きなのかもしれない。日本酒や焼酎も好みであるが、
最近気に入っているのがポルトガルワイン、特にマデイラワインとポルトワインである。両者は
世界 3 大酒精強化ワインの 2 つであり、甘ったるいが独特の風味とまろやかさがある。ポルトガルは
実はワイン王国であり、ヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)
という微発砲ワインも爽やかで美味しい。
ポルトガル料理はスペイン料理に似ているが脂っこくなく、肉だけでなく魚介類をふんだんに使ってい
るのが特徴である。ワインを飲みながら、イベリコ豚のサラミチョリソーをかじり、タコめしを食
べて最後にデザートのナタ(ポルトガル風エッグタルト)で締めるのがお決まりのコースである。
何故か大阪にはポルトガルレストランがかなりあり、居酒屋風のリシュボア・タシュカ・ポ
ルトゲーザ・本町と本格的(といっても値段は庶民的)レストランのポルトガリアが私のお気
に入りである。リシュボアは、若い夫婦(奥さんが日本人で旦那さんがポルトガル人)がやっ
ている店で、10人も座れば満席になる小ぢんまりとした店である。明るい奥さんと寡黙なイケ
メンの旦那さんのコンビは素晴らしく、その誠実な対応と家庭的料理の評判を聞きつけて千客
万来といった観がある。ただ残念なのは、客の多くが30歳前後の女性であり、私のような中高
年男性は、居心地が悪いだけでなく下心があると勘違いされないかと心配で、一人ではなかな
か行き難いことである。ポルトガリアは元ポルトガル大使館料理長が開いた店とのことである
が、週末は予約しないと入れないほど混んでいる。遠来の親しい客が来ると誘うことにしてい
るが、珍しさもあって
かなり喜ばれている。
ストレスだらけの毎日
で、ポルトガルのゆっ
たりとした時の流れを
思い出させてくれる店々
ポルトワインとマデイラワイン イベリコ豚のサラミチョリソーと
タコめし
である。
生ハム
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