再発前立腺癌の新臨床効果判定基準による化学療法の評価

KURENAI : Kyoto University Research Information Repository
Title
再発前立腺癌の新臨床効果判定基準による化学療法の評
価
Author(s)
井坂, 茂夫; 布施, 秀樹; 赤座, 英之; 森山, 信男; 宇佐美, 道
之; 古武, 敏彦; 松村, 陽右; 今井, 強一; 山中, 英寿; 松本, 恵
一; 島崎, 淳
Citation
Issue Date
URL
泌尿器科紀要 (1987), 33(9): 1389-1395
1987-09
http://hdl.handle.net/2433/119276
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
1389
〔
縣畿 罰
再発前立腺癌 の新臨床効果判定基準 による
化学療法の評価
前立 腺 癌 臨 床 効 果 判 定 基 準研 究 グル ー プ(主 任;島 崎
井坂
茂 夫1)・ 布 施
秀 樹1)・ 赤 座
英 之2)・ 森 山
信 男2)
宇 佐 美 道 之3)・ 古 武
敏 彦3)・ 松 村
陽 右4)・ 今 井
強 一)
山中
THE
淳)
EVALUATION
OF PROSTATIC
英 寿5)・ 松 本
恵 一6)・ 島 崎
OF CHEMOTHERAPY
CANCER
WITH
NEW
淳1)
FOR
RELAPSE
RESPONSE
CRITERIA
Shigeo IsAKA, Hideki FUSE,Hideyuki AKAZA,Nobuo MORIYAMA,
Michiyuki USAMI,Toshihiko KOTAKE,Yosuke MATSUMURA,
Kyoichi IMAI,
Hidetoshi YAMANAKA,Keiichi MATSUMOTO
and Jun SHIMAZAKI
StudyGroupof Response
Criteriafor ProstaticCancerTreatment
(Director:J. Shimazaki)
Effect of chemotherapy for relapse of prostatic cancer was evaluated
with new response
criteria, in which four objective parameters
including the prostate, bone metastasis, soft
tissue metastasis and the serum acid phosphatase level estimated by radioimmunoassay
or
enzyme immunoassay were judged separately and then summarized to evaluate
the response
as complete response (CR), partial response (PR), stable and progressive
disease (PD).
Eighty-two patients were included
in the study. Rate of PR and stable were 19% and
27%, respectively,
and these two groups showed longer survival than those with PD.
Evaluation of prostate and bone showed tendency to be discrepant with total judgement.
Evaluation of soft tissues and prostatic acid phosphatase reflected the effect of chemotherapy.
Chemotherapy often improved subjective symptoms but the effect did not parallel the total
judgement
in many cases.
Factors influencing response of chemotherapy were mode of
pretreatment,
performance status, age, number of affected areas and clinical stage, but the
grade at initial treatment was not correlated
to response.
The new criteria used in this
study was valid for evaluation of response in prostatic cancer.
Key words:
Prostatic
緒
cancer,
Response
criteria,
Clinical
evaluation
of chemotherapy
性 酸 性 フ ォス フ ァタ ー ゼ(以 下PAPと
言
略 す)を
はじ
め とす る腫 瘍 マ ー カ ーや2),超 音 波 画 像(以 下USと
進 行 性 前立 腺 癌 の 治療 に お け る 当 面 の 最 大 の 課 題
は,内 分 泌療 法 後 ホ ル モ ソ不 応 性 とな り再 燃 した場 合
の治 療 で あ ろ うわ.再 燃 癌 の 治療 の主 体 は抗 癌 剤 に よ
る化 学 療 法 で あ るが,現 在 まで の と ころ特 効 的 薬 剤 は
み つ か って お らず,ま た 化 学 療法 の 評価 方 法 もmさ
れ て い な いた め,施
設 ご と に 手 探 りの 状 態 で あ る と
いえ る.一 方 診 断 面 で はRIAやEIAに
1)千 葉 大 学
,2)東
4)岡 山 大 学 ,5)群
よる前 立 腺
略 す),X線CT(以
像(以 下MRJと
下CTと
略 す)な
略 す),核
磁気共鳴画
どの 画 橡 診 断 が,最 近 数 年
間 で 著 しい進 歩 を 遂 げ て い るの で,治 療 効 果 の判 定 方
法 を 見 直す 必要 が 生 じて い る.こ の よ うな状 況 を 考 慮
し,わ れわ れ は新 しい 効 果 判 定方 法 を作 成 した3)
この 効果 判 定Y`つ い て の 新 基 準 が臨 床 的 に妥 当 で あ
るか ど うか を,各 施 設 の これ ま で に経 験 した 症 例 を再
京 大 学,3)大
阪 府 立 成 入 病 セ ソ タ ー,
評価 す る こ とに よ り検 討 した.こ れ に よ り現 時 点 で の
馬 大 学,6)国
立 が ん セ ンタ ー泌 尿 器 科
再 燃 前 立 腺 癌 に 対 す る化学 療 法 の効 果 を ま とめ た.
泌尿紀要33巻9号isa7年
1390
Table1.前
1.前
立腺
2.骨
3.軟
転 移巣
部 組織 転 移巣
4.前
立 腺性 酸 性 フ ォスフ ァター ゼ
立 腺 癌 の 薬物 療 法 にお け る臨 床 効果 判 定 基 準
5主 皇灘
。,他 覚的所。。変化を別 。、
、判定 ・総合効果判定 ・行な・.・ 撚
A.個
への効果 は別記す・・
別 効 果判 定 法
1癌
耀
驕
病変 として扱,.。 訟
逆行性尿道・影 は一方・測定舩
方 向 測 定病 変 と して別 々 に記 載 す る。
CR.:対
象 病 変の 臨 床上 完 全 な 消失 を見 た場 合 。
:二 方 向 測定 病 変 で は50%以 上縮 小一 方 向 測 定病 変 で は30%以
断・法 ・二
上縮 小 。PR"
NC廓:二
方向 測 定病 変 が50%未 満、 また は一 方 向 測定 病 変 が30%未
の増 大 。
病 変 が25%以 上 の 増大 を示 した場 合 。
PD奉
・T,・M・ 、騰
満 の縮 小 か 、 そ れ ぞれ の 病 変 の25%未
満
#効 果 の判 定 は 必ず 同 一 の測 定法 で 得 た計 測 値 の 間 で行 な う。
#複 数 の測 定法 を用 い 、複 数 の効 果 の 判 定 を得 た場 合 は、 そ のす べ て を記 載 し、病 変 が 複 数 臓 器 に わた る場
合 効 果判 定 の 際 に は、 その うち で最 良 の もの を用 い る。
#検 査 方法 は必 ず併 記 す る。
2.骨
CR
転 移 巣 の評 価 法
:破 骨 性病 変 で は、 その すべ て が再 石 灰 化 す る こ と。 造 骨 性 病変 で は、 消失 す るこ とが骨 シ ンチ グ ラ ム
PR
で も確認 され るこ と。
:破 骨 性病 変 で は1か 所 以上 の 部位 で その再 石 灰 化 が 認め られ る こ と。 造 骨性 病 変 で は病 変 箇 所 の 半数
NC
以 上 が 骨 シ ンチ グ ラム 上uptakeの 減 少 を示 す こ と。
:破 骨 性病 変で は 明 らか な病 変 の 進行 を示 さ な い こ と。造 骨 性病 変 で は骨 シ ン チ グ ラム上 病 変 の 増 悪 を
PD
見 ない こ と。
:X-Pま
た は骨 シ ンチ グラ ム上 明 らか な新病 変 の 出 現 か また は25%以
上 の病 変 の 増 大 を 謬 めた 場 合 。
#検 査方 法 は 必 ず併 記 す る。
3.軟
CR
PR
NC
部 組織 転 移 巣 の評 価 法
:対 象病 変 の 臨床 上 完 全な 消 失。
;二 方 向測 定 病 変で50%以 上縮 小 、 一 方 向測 定病 変で30%以 上 縮 小 。
:二 方 向測 病 変 が50%未 満 また は一 方 向 測定 病 変 が30%未 満の 縮 小 か 、 それ ぞ れ の病 変 の25%未
満の 増
大。
:病 変 が25%以 上 の増 大 を示 す か 、新 病 変の 出 現 を見 た場 合。
PD
4.前 立腺 性酸 性 フ ォス フ ァ ターゼ(PAP*')の
CR:異
常 前値 が 正 常 に復 した場 合 。
PR:異
NC:異
PD:異
評価法
常 前値 が50%以 上 の 改善 を呈 す るが 正 常値 に まで は復 さな か っ た場 合 。
常 前値 が50%未 満 の 改 善か 、25%未 満 の増 悪 を呈 した場 合 。
常前 値 が25%以 上 増 加 す るか 、 正 常前値 が異 常 値 に な った 場 合。
B,総 合効 果 判 定 法
原 発巣 、骨 転 移 巣 、軟 部組 織 転 移 巣 な らび に腫瘍 マ ー カ ーの計4評
価 中 、評 価 可 能 な もの の み で下 記 の 要 領 に
よっ て総 合判 定 をす る。
CR:す
べ てCR。
PR:す
NC:す
べ てPRま た はCR+PR>=NC
べ てNCま た はCR+PR<NC
PD;PDが
一 つ で もあ る場 合。
期 間 にっ い て は以 下 の年 月 日を記 載 し、CR,PR、NCの
期 間 を算 定 し記 載 す る。
・治 療 開 始年 月 日
・初 め て明 らか な腫 癌 縮 小効 果 を認 め た年 月 日。
。50%以 上 の縮 小 に達 した と思 わ れ る年 月 日。
・完 全消 失 と認 め た年 月 日。
・一度 縮 小 した病 変 が初 め て 明 らか な増 大 を示 すか 、 新病 変 が 出 現 した年 月 ・
日.
〈Stablediseaseに
つ いて 〉
治 療 開 始 前 ま で 進 行 し つ つ あ る 病 勢 に 対 し て 、 治 療 に よ りNCの
して登 録 す る。
#)CR:CompleteResponsePR:PartialResponseNC:NoChange
PD:ProgressiveDisease
**)PAPはRIAかEIAに
よ る もの の み とす る 。
状 態 が12逼
間 以 上 持 統 し た 場 合 をStableと
1391
井 坂 ・ほ か:前 立腺 癌 ・化 学 療 法
対
Table2.総
象
合評 価 と臓 器 別 効 果(%)
CRPRStablePD
最 近10年 以 内に 施 行 した再 燃 前 立 腺 癌 に 対す る初 回
総合 評価
(a2>
19
27
化学 療 法例82例 を 対 象 と して検 討 した.臨 床病 期 分 類
前立腺
(79)
24
70
s
お よび 組織 学 的 分 類 は 前立 腺 癌 取 り扱 い 規 約4)に 準 拠
骨転移
(65)
9
65
26
した.そ の背 景 因 子 は,年 齢 は48∼87歳,平
例,PS2:27例,PS3:20例,PS4:4例,前
治療 と
して は,内 分 泌 療 法 の み57例,内
分 泌療 法 にそ の他 の
治療 法 を加 えた 併 用療 法25例 であ った.化 学 療 法 施 行
時 の臨床 病 期 は,stageC:5例,stageDI:1例,
stageD2:76例,初
回治 療 時 の 組 織学 的分 化 度 は,
高分 化 ほ1例,中
・不 明:7例
分 化:23例,低
分 化=41例,そ
の他
で あ った .
方
軟部組織
(zo)io
20
35
35
酸性 フ ォス ファターゼ
(ss>zs
9
1S
51
均69歳,
perfor皿ancestatus(PSNまPSO:11例,PSI=20
法
():症
CTを
例数
用 い た2方 向測 定 が14例(18%),1方
病 変 で は尿 道 造 影 が16例(20%),直
(62%)で
果判 定 方 法
別 表 の ご と く作 成 した(Table1)3).こ
療 開 始 後3ヵ
れ に 基 づ い
月 の 時 点 で 効 果 判 定 を 行 な っ た.
3ヵ 月 以 上NCの
持 続 し た も の は,治
療 効 果 あ りと
判 断 し,stabledisease(stablc)と
表 現 し,有
効率
の 算 定 に 加 え た.
2)化
骨 転 移 巣 は,評
価 対 象65例
く,薬
あ った.
骨転 移 巣 の 評 価 方 法 は,レ
ン トゲ ン写真20例(31%),
骨 シ ソチ32例(49%),レ
ソ トゲ ン写真 と骨 シ ンチの
あ った.
で 施 行 した 化学
規 準 に よ って再 評 価 す る とい う目的 で
学 療 法 の 内 容 は ま っ た くm性
がな
剤 あ るい は投 与 法 に よる治 療 効 果 の 比 較検 討 は
行 な わ な か っ た.使 用 さ れ た 薬 剤 は,頻
度 順 に,peplo-
mycin,ifosfamide,vincristin,cyclophosphamide,
(35%),PD7例(35%)で
例,リ
あ った,転 移 部 位 は 肺9
ンパ 節8例,皮
PAPは
虜2例,肝1例
で あ った 。
評 価 対 象 とな った の は65例 で あ り,CRI6
例(25%),PR.6例(9%),NC10例(15%),PD
あ った.
合 評 価 と個 別 評価 の 相関
総 合 評 価 と個 別 評 価 の一 致 率 をTable3に
前 立 腺 は,個
別に はPRま
た はNCで
PDと
な る こ とが 多 く,過 大 に 評 価 され る こ と が 多
い,骨
転 移 も同様 の ことが い え る が,さ
NCで
も他 の臓 器 でPRと
らP`骨 転 移
な る ものがio%あ
り,骨
る.軟 部 組 織 転 移 は 評価 対 象 例 が 少 な い が,そ の評 価
estracyt,futraful,THP-adriamycin,ACNU,
は総 合 評 価 とよ く一 致 す る.PAPは
DTIC,carbazilquinone,VP16,bleomycin,me-
評価 対 象例 も多
く,総 合評 価 と の 一致 率 も良 好 で あ り,総 合評 価 は
あ っ た.
結
示 した.
も他 の臓 器 で
転 移 の評 価 は 改善 悪 化 と もに 鋭敏 さ に 欠 け る とい え
adriamycin,cis-platin,mitomycinG,5-FU,UFT,
thotrexate,neocarcinostatinで
であ
り,CR2例GO%),PR4例(20%),NC7例
b)総
今 回 の 集 計 は 各 施 設 が 独 自 の 考x方
行 な っ た の で,化
の うち,PR6例(9
%),NC42例(65%),PDl7例(26%)で
33例(51%)で
学 療 法 の 内容
療 法 症 例 を,新
腸 内指 診 が49例
軟 部 組 織 転 移 は,評 価 対 象 とな った の は20例
前立 腺 癌 の 薬物 療 法 に 対 す る 臨床 効 果 判 定 基 準 を
て,治
向測 定
あ った.
併 用13例(20%)で
1)効
54
PAPの
果
変 動 に よ り影 響 を 受 け る こ と が多 い とい え る.
Table3.総
合 評 価 と臓 器 別 効果 の一 致 率(%)
1)治
療 効 果 と生 存 期 間
過少
一致
過大
a)総
合 評 価 と個 別 効 果(Table2)
前立 腺
z
49
49
82例 中 総 合 評 価 で はPR16例(19%),staUle22例
骨 転移
io
55
35
軟部組織
O
85
15
酸性 フ ォス ファターゼ
O
78
22
(27%),PD44例(54%)で
あ り,PRとstableを
あ わ せ た 有 効 率 は46%で
は3∼50ヵ
月,平
は3∼53カ
月,平
均13ヵ
均10ヵ
個 別 効 果 判 定 で は,前
あ っ た.PRの
効果持続期間
月,stableの
効果持続期間
あ っ た.前
(CRとPRは
立 腺 原 発 巣 は 評 価 対 象79例
立 腺 の 評 価 方 法 は,USま
器別効果く総合 評価
過 大:〃
月 で あ った ・
〉
〃
同 一 群 と して 評 価)
の
c)生
うち,PRl9例(24%),NC55例(70%),PD5例
(6%),で
過 少:臓
たは
存 期 間 との 関係
総 合 評 価 お よび個 別 評価 の平 均 生 存 期 間 をTable4
泌尿紀要33巻9号1987年
1392
Table4.
治療 効 果 と平 均 生 存 期 間(Mean±SD;Mo)
CR
PRStablePD
2111619f151119
総合評価
L,LP<<0 ,01一
竺l
臓器別評価
前立腺
l欝1諜
骨転移
軟 部 組 織18±6
酸 性 フ ォ ス フ ァタ ー ゼ19土15
搬
偲
翻:翻
。
P<0.05」
騨器L
に示 した.総 合 評価 でPRとstableは,PDに
対し
疹 痛 お よび 排 尿 困V'つ
い て,治 療 前 後 の変 化 を検討
て有 意 に 長 期 の 生存 期 間 を 得 て い る.個 別 評 価 で は,
した(Table5).全
前 立 腺,骨 転移,軟 部 組 織 は 各群 間 で有 意 差 は得 られ
観 的 評 価 と して の 総 合 評 価 がPD54%で
なか った が,PAPはCRはPR,NCお
照 的 で あ った.自 覚 症 状 の変 化 と総 合評 価 との相 関 を
よびPD
に対 して 有 意 に長 期 の生 存 期 間 を示 した,PAPに
関
体 に 悪 化 した 割 合 が 少 な く,客
検 討 してみ た と ころ,PRま
た はNCで
して は,異 常値 か らの正 常 化 が予 後 と相 関 す る と考x
化 した のは 少 数 例 で あ った が,PDで
られ た.
を 示 した 例 が 多 数 あ った.
2)治
療 効 果 に 影 響 した要 因
Table5.自
あ る の と対
自覚 症 の悪
も 自覚 症 の 改善
覚症 状 の変 化
前 治 療 の 内容 では,内 分 泌 療 法 単 独 の場 合 はPR+
stableの 有 効 率 が51%で
あ ったが,各
種 併 用療 法 の
施 行 され て いた 症 例 で は 有効 率36%と,内
分泌療法
単 独 と比 ぺ低 値 を 示 した.PSはPSOの11例
(63%)がPRま
た はstableで
中7例
あ り,他 のPSと
べ 有 効 率 が 高 か った が,そ れ 以 外 のPSIか
改善
PS18(22)
癌 性 痔 痛22(37)
26(44)11(19)
排 尿 困難17(61)
8(29)3(11)
比
():%
らPS4
考
まで は 有効 率 に 差 を認 め なか った.
年 齢 は70歳 未 満 の37例 中19例(51%)がPRま
はstableで
(42%)がPRま
た
あ る のに 対 して70歳 以上 では45例 中19例
た はstableで
あ った.年
齢の若い
察
進 行前 立 腺 癌 の治 療 は,1941年Huggins5)に
より
提 唱 され た 内分 泌 療 法 が 主体 とさ れ て きた が,そ の心
血 管系 副 作 用 の問 題 が,TheVeteransAdministrationCoQperativeUrologicalResearchGroup6》
群 に有 効 例 を 多 く認 め た.
評 価 病 変 の数 は,1例
不変
悪化
as(ss)is(zz)
あ た り平 均2.8で
多 か った のは 前 立 腺+骨 転 移+PAPの
あ り,最 も
よ り指 摘 され,局
所 限 局 型 に 対 して は,放
に
射線7》,手
パ ターンであ
術8)な どの局 所 治 療 も取 り入 れ られ て き た.本 邦 に お
った.評 価 病 変 の数 が1個 また は2個 と少 な い場 合 は
い て は 内分 泌 療 法 の 心 血 管 系 副作 用 は あ ま り問 題 に な
有 効率 は65%と 高 く,3個
また は4個 と多 くな る と有
らな い頻 度 で あ るが9),内 分 泌療 法 後 の 癌 の再 燃 が 前
効 率 は38%と 低 くな った.こ れ は病 変 部 位 の 数 が 多 い
立 腺 癌 治療 の 当面 の 最 大 の課 題 で あ る.内 分 泌 療 法 施
ほ ど有 効 性 が 低下 す る こ とを 意 味 した.
行 後平 均2∼3年
臨床 病 期 と 治 療 効果 で は,stageCま
骨 盤 内に 病 変 が 限 局 し て い る 場 合,6例
%)が
有 効 とな り,stageD2の
で ホ ルモ ソ不 応 とな って再 燃 を きた
た はD1の
し,再 燃 して か らの 生 存 期 間 は平 均i年 足 らず とい わ
中5例(83
れ て い る1。).前立 腺 癌 の な か で も低 分化 腺 癌 は,ホ ル
有 効 率(44%)よ
り
高 値 を 示 した.病 変 が 限 局 して お り,評 価 対 象 とな る
モ ソ不 応 例 と,短 期 間 で の再 燃 例 が 多 く,初 期 治 療 か
らの集 学 的 療 法 の 必要 性 が検 討 され てい るil).
病 変 の 数 が 少 な い も のほ ど良 好 な治 療 効 果 が 望 め る と
こ の よ うに 前 立 腺 癌 治療 に おけ る化 学 療 法 の重 要 性
思わ れ る.組 織学 的 分 化 度 と治療 効 果 の間 に は 相 関 は
が高 ま りつ つ あ る情 勢 に お い て,統 一 され た 臨 床 効 果
認 め られ なか った.
判 定 基 準 の作 成 が 急 務 とされ て い る.化 学 療 法 だ け で
3)自
覚症 状 の変 化
自覚 症 状 に つ い て は,PSと,頻
な く内分 泌 療 法 に も新 治療 法 が 開 発 さ れ つ つ あ り,
度 の高 か った 癌性
LH-RHanalogな
どの 新 薬 のphase2studyに
お
井 坂 ・ほ か:前 立 腺 癌 ・化学 療 法
1393
いて も,共 通 の場 で 比較 検 討 で き る効 果 判 定 法 が必 要
測 定 が 望 ま しい が,今 回集 計 した の は過 去 の症 例 の再
とされ てい る12).
評 価 であ るた め,触 診 に よ り判 定 され た例 が 大 半 で あ
悪 性腫 瘍 一 般Y'対 す る薬 物 療 法 の臨 床 効果 判 定基 準
は,Karnofsky73)に
始 ま り,WHOのHandbook
forreportingresultsofcancertreatment14),本
った.こ のた め 前 立 腺 はNCが
多 く,総 合 評 価 との
一 致 率 も十 分 で なか
った.骨 転移 は骨 シ ンチを 主 体 と
邦
して 評価 した が,や は り病 勢 を 鋭敏 に 反 映 す る こ とは
の小 山 ・斉 藤 班 に よる 固型 癌 化 学 療 法 直 接 効果 判定 基
不 可 能 で あ り,総 合 評 価 との 一致 率が 悪 か った.骨 転
準15)などが 提 唱 され て い るが,前 立 腺 癌 で は進 行 が遅
移 の 評価 の ため の臨 床 検 査 方法 の 改善 工 夫 が 是 非 と も
い 癌 で あ り造 骨性 病 変 の改 善 の 判 定 が む ずか しい な ど
必 要 で あ る.軟 部 組 織 で は 一般 的 方 法 で 計 測 可 能 で あ
の 特殊 性 が あ る の で,一 般 的 基 準 を 適 用 して前 立 腺 癌
り,こ の方 法 に よ る効果 判 定 で は化 学 療 法 が有 効 な こ
の 治療 効 果 を 判定 す る こ とを 困 難 に して い る.前 立 腺
とが 多 い こ とが 判 明 した が,軟 部 組 織 に 対す る有 効 性
癌 の 治療 効果 を判 定 す るた め の基 準 として,NPCP16),
と生存 期 間が か な らず し も結 び 付 か ず,予 後 を反 映 し
EORTC17),本
な い とい う問 題 が 残 った.PAPは
邦 に お け る志 田 ら18)の判定 基 準 な どが
測定 法 の 改善 と と
あ るが,近 年 の診 断 法 の 進 歩 と りわ け画 像 診 断 と腫 瘍
もに病 勢 を 反 映 す る す ぐれ た腫 瘍 マ ー カ ー と して評 価
マ ー カー の分 野 の 進 歩 は 著 し く,こ れ を 取 り入 れ た 新
され てお り20),PAPで
しい判 定基 準 が必 要 とな って きた.こ れ らの 事 情 を 考
関す るの で,PAPを
慮 して,わ れ わ れ は 前 立腺 癌 の薬 物 療 法 に お け る臨床
とは妥 当 と考 え られ る.た だ しPAPの
の 評 価 と生存 期 間 とは よ く相
独 立 した 項 目 と して判 定 す る こ
部分 的 な 改 善
効 果 判 定基 準 を 作 成 した3).こ の 基 準 作 成 の 理 論 的根
で は生 存 期 間 の延 長 は認 め られ ず,異 常 値 か ら正 常 化
拠 の 検討 は 前 報 に 述 べ た が,1,WHOの
判定基準を
す る こ とが 予 後 を 改善 す る条 件 と思わ れ た.前 立 腺 に
立 腺 局所
特 異 性 の あ る他 の腫 瘍 マ ー カ ー(ガ ソマ セ ミ ノプ ロテ
基 本 とし,総
合 評 価方 式 と した こと,2.前
はな る べ く二 方 向 測 定方 法 を用 い る よ うに した こ と,
イ ン21),prostaticantigenzz))も
3,転 移 巣 を 骨 と軟部 組 織 に わ け て それ ぞれ の 評 価 方
で,今 後 これ らも含 め た 総 合 的 な腫 瘍 マ ー カ ーの 評価
法 を採 用 した こ と,4.PAPを
が 必 要 とな る時 期 が 遠 か らず来 る で あ ろ う.
用 した こ と,5.有
独 立 した 項 目 と して採
効 期 間 は 別 記 す る こと と し,NC
が12週 以上 持 続 した 場 合 はstablediscaseと
極 的に 評価 した こ と,6.自
今 回 の 臨床 デ ー タ ーか ら も裏 付 け られ た よ うに,効
して積
覚症 の 変化 は 効果 判 定 基
今 回 の 臨床 例 で の検 討 結 果 か ら,新 判 定 基 準 の妥 当
軟部 組 織 転移,PAP)を
果 判 定 に あ た って,前 立 腺 局所 と骨 転 移 の 評価 が 最 も
大 きな 問 題 で あ る.前
MRIな
準か らは 除外 した こ とな どを 特 徴 とす る.
性を 検 討 して みた い.4つ
登 場 しつ つ あ る の
の 項 目(前 立 腺,骨 転 移,
そ れ ぞ れ 判 定 した うえ で総 合
立腺 に つ い て は,US,CT,
ど の画 像 診 断 に よ り評 価 す れ ば ,現 状 よ りは
さ らに精 密 な評 価 が 可能 とな ろ うが い ず れ の方 法 で も
前立 腺 内 の癌 組 織 の 大 き さ を評 価 す る こ とは現 時 点 で
は 困難 で あ り,こ の こ とが 前 立腺 局 所 につ い てCR
評価 を 行 な った が,こ れ に よる 混 乱 は なか った.判 定
と評 価 す る こ とが 困 難 な原 因 とな って い る,ま た 骨 転
され た 結果,PRとstableの
移 に つ い て はX-P,骨
群 はPDと
比 べ 生存 期
シ ンチで は 化 学療 法 に よる変 化
間が 有意 に 延 長 され て お り,短 期 的 な総 合 評価 が長 期
を 評 価 す る こ とは甚 だ 困難 であ り,こ れ に代 わ る方 法
予 後 と も相 関 し,妥 当 で あ る こ とを 支 持 して い る.特
が 工 夫 され る必要 が あ る,
に,12週 以 上NCが
は,PRに
Performancestatusお
続 い た 場 合 のstablediscasc
近 い生 存 期 間 を 示 して お り,NPCPで
提 唱 され て い る よ うに19),stablediseaseと
よび 自覚症 状 の変 化 は 主 観
も
的 な 要 素 が 多 くな るた め 効 果 判 定 の要 素 に 加 え な か っ
して 有 効
た.今 回 の臨 床 例 の集 計 で も,総 合 評 価 との ズ レが 大
例 に 含 め て考 え られ る.ま た 今 回 の検 討 か ら,PRと
きい こ とが 示 され た.し か し化 学 療 法 が 自覚 症 の 改善
stableは 効果 持続 が それ ぞ れ13と10ヵ
に役 立 って い る こ とは 確認 され た.
期 間 は そ れ ぞ れ21と19ヵ
月 で あ った.し
月,平 均 生 存
た が って 効
果 持続 が な くな って か らの 生存 期 間 は8∼9ヵ
月であ
再 燃 前 立 腺 癌 に 対 す る 化 学療 法 の 系統 的 な 研 究 は
1973年NPCPに
よ り開始 され23・24),その 後数 多 くの
る。従 来 再 燃 癌 の 生存 は約10ヵ 月 で あ った の で10),こ
報 告 が な され て お り,自 覚 症 の改 善,生 存 期間 の延 長
の効果 持 続 は 生 存 期 間 の延 長 で あ り,そ の後 は 従 来 の
な ど化 学 療 法 が 有用 で あ る とす る報 告 が 多 い25ヤ27).今
再 燃 癌 と同 じ期 間 の 生 存 と 推 測 され,PRとstable
回は 薬 剤 の種 類 に よる検 討 を せ ず,ど の薬 剤に おい て
の効 果 が 示 され た.
各 臓 器 別 の 効 果 判定 につ い ては,前 立腺 局所 はUS,
CT,MRIな
どの 画 像診 断 に よ りbidimensionalな
も得 られ た 効果 は 同 じと考 えて 分 析 した.従 来 の文 献
的 比 較 か ら も,同 じ効 果 を 示 した もの の予 後は ほ ぼ 同
一 で あ るの で
,こ の こ とは 妥 当 で あ ろ う.今 後 は これ
泌尿紀要33巻9号1987年
1394
らを基礎に有効率が高 く持続期間 の長い薬剤の開発や
博=前
8)松
維持療法への工夫が望 まれ る.
代三
結
立 腺 癌 の 放 射 線 療 法.日
泌尿会誌
投稿中
本 恵 一 ・垣 添 忠 生 ・西 尾 恭 規 ・大 谷 幹 伸 。岸 紀
語
・手 嶋 伸 一:前
立 腺 癌 の 根 治 的 膀 胱 前 立腺
全 摘 除 術 の 病 理 組 織 学 的 検 討.日
泌 尿 会 誌77:
1429^1437,1986
L再
燃 前 立 腺 癌82例Y`対 す る化 学 療 法 の 効果 を み
9)丸
岡 正 幸 ・安 藤
晴 夫 ・島 崎
るた め 新 し く提 唱 した方 法(泌 尿 器 科 紀 要 ・投 稿 中)
癌 の 内 分 泌 療 法.日
に 基 づ き 評価 を 行 な った.
2.前
立 腺 局 所,骨
転 移,軟
部組 織 転 移,PAPの
4項 目を個 別 に 評価 し,そ れ を 合 算 して総 合 評 価 を行
な った とこ ろ,PRとstableを
10)大
塚
燃.日
11)黒
立 腺 局 所 と骨 転 移 は 測 定 方法 が鋭 敏 な もの で
部 組 織 とPAPは
12)宇
5.化
稔 ・岡 島 英 五 郎 ・
analogICIl18630連
浩
日皮下 投 与 に よる前 立 腺
癌 内 分 泌 療 法.泌
尿 紀 要32:1475∼1488,1986
13)KarnofskyDA:Clinicalevaluationofanticancerdrugs.Cancerchemotherapy,GANN
い が,他 覚 的所 見の 総 合 評価 とはか な らず し も一致 し
Monograph2:223.231,1967
14)WHOhandbookforreportingresultsof
cancertreatment.WHOoffsetpublication
ない こ とが 多 い こ とが 判 明 した.
No.48WHO,Geneva,1978
療 効 果 に 影 響 を 及 ぼす もの と して,既 治 療 の
15)小
内容,performancestate,年
佐 美 道 之 ・古 武 敏 彦 ・松 田
好 忠 ・大 川 順 正 ・大 森 弘 之 ・小 幡 浩 司 。新 谷
・竹 内 正 文 ・宮 崎
重 ・ 園 田 孝 夫:LH-RH
学療 法 に よ り自覚 症 状 が 改善 され る こ とが 多
6.治
立 腺 低 分 化 腺癌
尿 紀 要27:1317∼1321,1981
長 船 匡 男 ・阿 曾 佳 郎 ・石 神 裏 次 ・板 谷 宏 彬 ・大 井
治療 効 果 を 鋭敏V'反 映 し
長 す る要 因 と して認 め られ た.
立 腺 癌 の 抗 男性 ホ ルモ ン 療法 と再
の 治 療 成 績.泌
の 改善 が 必 要 で あ る.
4.軟
立腺
泌 尿 会 誌70:1210∼1220,1979
村 隆 幸 ・古 武 敏 彦 。石 黒 信 吾:前
な いた め,総 合 評価 との一 致 率 が 低 く,今 後 の検 査 法
た.特 に ・PAPは 異 常 値 か らの 正常 化 が生 存 期 間 を 延
薫=前
理 ・村 上 信 乃=前
泌 尿 会 誌73:432∼437,1982
田 昌 男 ・三 木 恒 治 ・清 原 久 和 ・宇 佐 美 道 之 ・中
そ れ ぞれ19°° よび
27%に 認 め,両 者 は有 意 な生 存 期 間 の延 長 を み た.
3.前
研 ・野 積 邦 義 ・安 田 耕 作 ・伊 藤
淳 ・松 崎
齢,病 変 数,stageが
あ った が,初 回 治 療 時 の組 織 学 的 分 化 度 は 関 係が なか
った,
山 善 之 ・斉 藤 達 雄=が
定 規 準.厚
告.昭
ん化 学 療 法 の臨 床 効果 判
生 省 が ん 研 究 助成 金 に よ る 研 究班 報
和52,53,54年
度
16)SolowayMS,BeckleyS,BradyMF,Chu
7.新
TM,DeKernionJB,DhabuwaC,GaetaJF,
し く提 唱 され た評 価 方 法 の 妥 当性 が認 め られ
GibbonsRP,LoeningSA,McKielCF,
た.
McLeodDG,PonteJE,ProntGR,Scardino
本 研 究 は 厚 生 省 が ん 研究 助成 金(60-21)の
PT,SchlegelJU,SchmidsJD,ScottWW,
補 助 を受 け た.
SlackNHandMurphyGP:Acomparison
文
献
ofestramustinephosphateversusCIS-platinu皿
aloneversusestramustinephosphateplus
1)島
崎
淳 ・伊 藤 晴 夫 ・宮 内 大 成 ・布 施 秀 樹 ・井 坂
cis-platinuminpatientswithadvanced
茂 夫:前
立 腺 癌 の 内 分 泌 療 法.Oncologia10;
82^-98,1984
2)島
崎
淳 ・布 施 秀 樹:前
hormonerefractoryprostatecancerwhohad
hadextensiveirradiationtothepelvisor
立 腺 癌 の 腫 瘍 マ ー カ ー.
lumbosacralarea.JUrol129:56r}61,1983
臨 泌39=379∼386,1985
3)赤 座 英 之 ・宇 佐 美 道 之 ・古 武 敏 彦 ・松 村 陽 右 ・森
17)SmithPH,SuciuS,RobinsonMRG,Richards
山 信 男 ・今 井 強 一 ・布 施 秀 樹 ・井 坂 茂 夫 。山 中 英
LardennoisB,WilliamsRE,DePauwMand
寿 ・松 本 恵 一 ・島 崎
SylvesterR:Acomparisonoftheeffectof
淳:前
B,BastableJRG,GlashanRW,Bou伍ouxC,
立 腺 癌 の薬 物 療 法 に
お け る 臨 床 効 果 判 定 基 準 に つ い て.泌
尿 紀 要33:
diethylstilbestrolwithlowdoseestramustine
894-904,1987
4)泌
phosphateinthetreatmentofadvanced
尿 器 科 ・病 理,前
尿 器 科 学 会,日
立 腺 癌 取 り扱 い 規 約.口
本 病 理 学 会 編,金
原 出 版,東
本泌
prostaticcancer:Finalanalysisofaphase3
trialoftheEuropeanorganizationfor
京,
1985
researchontreatmentofcancer.JUrol136:
5)HugginsCandHodgesCV:Studiesou
619--623,1986
prostaticcancer.CancerRes1:293297,
1941
18)志
6)TheVeteransAdministartionCooperative
prognosisofthecarcinomaoftheprostate:
Scooperativestudy.Jurolloo:59∼&5,1968
元
晋 ・布 施 秀 樹 ・島 崎
淳 ・森 田 新 六 。恒 元
淳 ・西 村 隆 一 ・竹 内
立腺 癌 に お け る抗 癌 剤 の臨 床
効 果 判 定 規 準 の 提 唱.西
UrologicalReserchGroup:Factorsinthe
7)秋
田 圭 三 ・松 木 恵 一 ・島 崎
弘 幸 ・瀬 戸 輝 一:前
日泌 尿401869∼877,
1978
19)SlackNH,MittelmanA,BradyMF,Murphy
GPandlnvestigatorsinthenationalprostatic
cancerproject:Theimportanceofthestable
1395
井 坂 ・ほ か:前 立 腺 癌 ・化 学 療 法
24)LmrichL,J,ProreRL,MurphyGP,Brady
categoryforchemotherapytreatedpatients
MPandtheinvestigatorsofthenational
withadvancedandrelapsingprostaticcancer.
Cancer46;2393-2402,1980
20)丸
岡 正 幸
崎
・ 安 藤
理=前
施 秀 樹
・ 野 積 邦 義
・ 島 崎
淳
prostaticcancerproject:prognosticfactors
inpatientswithadvancedstageprostate
・松
cancer.CancerRes45:5173∼5179,1985
立 腺 癌 の 経 過 と前 立 腺 性 酸 性 フ ォ ス フ
ァ タ ー ゼ.西
21)布
研
・鏡
25)吉
日 泌 尿44:1391∼1396,1982
年 清
・片 海 善 吾
腺 癌 患 者 血 清 中 ガ ン マ セ
・島 崎
淳:前
ミ ノ プ ロ テ イ ン.泌
本
立
靖 ・水 野 全 裕 ・大 森 弘 之:進
行 前 立 腺 癌 に 対す る
Vincr量stine,Ifosfamide,Peplomycin併
用 療 法.
尿 紀
要31:81∼85,1985
西 日泌 尿43=425∼430,1981
22)WangMC,ValenzuelaLA,MurphyGPand
ChuTM:Purificationofahumanprostatic
26)安
藤
specificantigen.InvestUrol16;159163,
GR,ScottWW,MurphyGP,Thenational
研 ・丸 岡 正 幸 ・原
繁 ・島 崎
腺 癌 再 燃 例 に 対 す るIfosfamide療
43:1299^1303,1981
1979
23)SchmidtJD,GibbonsRP,JohnsonDE,Prout
純 ・松 村 陽 右 ・朝 田 俊 彦 ・尾 崎 雄 治 郎 ・棚
橋 豊 子 ・陶 山 文 三 ・金 重 哲 三 ・亀 井 義 広 ・津 島 知
27)布
施 秀 樹 ・座 間 秀 一 ・秋 元
法,西
晋 ・島 崎
淳=前
淳:前
prostaticcancerproject:Chemotherapyof
腺 癌 再 燃 例 に 対 す るcyclophosphamide,adriamycin,cis-platinum併
用 療 法.西
日 泌 尿481
advancedprostaticcanccr.Urology7:610∼
1553^-1556,1986
610,1976
(1987年2月12日
立
日泌 尿
立
迅 速 掲 載 受 付)