講義コード科目名 1A100760 授業形態講義日蓮教学の諸問題（一）事前登録の有無担　当　教　員　開講期　都守　基一第１期履修前提条件備考日蓮聖人の著述として有名な『立正安国論』や『法華取要抄』は、内容の異なる諸本が真蹟や写本で伝わっており、近年この方面の研究が進んでいる。また消息・要文断片・書入本など、新たな真蹟遺文の発見も相継いでおり、これらの分析から、授業の目的『善無畏三蔵鈔』など文献的価値が見直されている遺文もある。本講義では、これら「資料としての日蓮遺文」に関する最新の研究成果を紹介しつつ、日蓮教学の理解を深めていきたい。日蓮聖人の著作を読み、思想内容を説明することができる。到達目標授業外学修この科目では、60時間以上の授業外学修を行うこと。配布資料を繰り返し読んでおくこと。【第１回】資料としての遺文研究 - 日蓮聖人の実像を求めて【第２回】日蓮聖人遺文の概要【第３回】『立正安国論』に始まり『立正安国論』に終わる。【第４回】『立正安国論』の真蹟と古写本【第５回】本圀寺本『立正安国論』広本の文献的価値【第６回】法華経寺蔵『立正安国論』真蹟の用字と紙背文書【第７回】『法華取要抄』の概要【第８回】『法華取要抄』の系年と遺文中の位置【第９回】『法華取要抄』の草案『以一察万抄』『取要抄』について授業計画【第10回】『法華取要抄』草案が語る重要法門 - 三大秘法・上行自覚・真言批判など【第11回】『善無畏三蔵鈔』と『断簡一四九』【第12回】日蓮聖人書入『秘蔵宝鑰』古写本をめぐる問題【第13回】新出の日蓮聖人真蹟断簡をめぐる問題【第14回】補遺（一）【第15回】補遺（二）成績評価の方法授業への取り組み姿勢50％とレポート50％教科書『日蓮聖人遺文要集』立正大学日蓮教学研究所編（身延山久遠寺）昭和63年改訂版『昭和定本日蓮聖人遺文』立正大学日蓮教学研究所編（身延山久遠寺）昭和63年改訂版、『日蓮大聖人御真蹟対照録』立正安指定図書国会編（立正安国会）1968年、『日蓮聖人真蹟集成』（法蔵館）1977年参考書教員からの意欲的な学習を望む。お知らせその他