経済学A ミクロ経済学(第2回) 需要と供給 明治大学総合数理学部 2015年4月23日 大塚忠義 1 講義資料 http://tyotsuka.cocolog-nifty.com/blog/ から各自事前にダウンロードしてください 2 講義計画 第1回: オリエンテーション 第2回: 需要と供給 第3回: 需要曲線と消費者行動 第4回: 費用の構造と供給行動 第5回: 市場取引と資源配分(1) 第6回: 市場取引と資源配分(2) 第7回: 独占と競争の理論(1) 第8回: 独占と競争の理論(2) 第9回: 市場の失敗(1) 第10回: 市場の失敗(2) 第11回: 不確実性と不完全情報の世界(1) 第12回: 不確実性と不完全情報の世界(2) 第13回: ゲーム理論(1) 第14回: ゲーム理論(2) 第15回: まとめ 3 授業の到達目標 次の基礎概念を理解する -需給理論(需要と供給) -均衡理論(市場のメカニズム) -市場構造(完全競争、完全雇用、情報の 対称) -ゲーム理論 -不確実性のもとにある経済現象の解明 手法 4 需給曲線(1) 5 需給曲線(2) 6 需給曲線(3) 1 p f (d ) : d f ( p ) 1 p g (s) : d g (s) p, d , s : 非負、連続 f: 単調減少 g: 単調増加 f , g: 交差点が一意に存在 需給均衡点 7 均衡点 均衡価格:需給の一致をもたらす価格 :f, g の交差点(E) 超過供給⇒価格、供給が減少 超過需要⇒価格が上昇、需要が減少 価格メカニズム =市場原理 一物一価:市場価格の法則 8 一物一価(law of one price) ある時点における同一の財・サービスの 価格はひとつしか成立しえない 「無差別の法則」ともいう この法則の前提条件 1. 「完全競争市場の成立」、財の移動やサービスの提 供に物理的にも人為的にも制約が無いこと 2. 商品差別化(ブランド 等)の被価格競争が存在しな い ファイナンス理論においてはユージン・ ファマのランダム・ウォーク理論や効率的 市場仮説の前提となる 9 市場とは? 価格と数量が定義される任意の空間 2変数のほかに時間を含む複数のディメ ンジョンが存在 価格と数量は連続である必要はないが、 積分可能な変数であるほうが便利 完備市場、完備性(completeness): 完全競争 完全雇用、税・手数料、規制の不存在 情報の対称 10 非完備市場 一般の商行為(市場取引)で全競争、完 全雇用、税・手数料、規制の不存在、情報 の対称という前提はあり得ない ⇒完備性が成立する市場は極めてまれ :近いは金融市場か? 完備性の前提のもとで理論を構築し、 非完備の大きさ、影響を計測する 11 市場で価格の決定者は? 市場? 供給者? 需要者? プライシング理論(ミクロ経済学)は だれのもの? 12 価格弾力性 13 市場規模 =支出総額 =収入総額 14 需給曲線のシフト 15 計量経済学 16 Question? 17
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