4.初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数

4.初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
日本で現在最も多い5つの癌(肺癌・胃癌・肝癌・大腸癌・乳癌)の病期(ス
テージ)ごとの症例数を集計を示しています。なお、再発癌は症例数のみを別に
集計しています。
(件)
胃癌
大腸癌
乳癌
肺癌
肝癌
Stage1
32
10
Stage2
9
10
Stage3
16
25
11
10
5
4
8
5
Stage4
12
12
1
30
1
丌明
20
8
2
8
3
再発
10
2
8
23
胃癌
Stage1
大腸癌
Stage2
Stage3
乳癌
Stage4
肺癌
丌明
再発
肝癌
0%
20%
40%
60%
80%
100%
【定義】
5大癌について、初発患者はUICCのTNM分類から示される病期分類による退院患者数
を、再発患者(再発部位によらない)は期間内の実患者数とする。
いずれも集計期間内に複数回入院しても1例をカウントする。実患者数であり延べ患者
数ではない。また、初発例は初回の入院のみをカウントし、再発例にはカウントしな
い。UICC分類は第7版を使用し、TNM分類が丌正確等で病期分類が丌明な場合は、「丌
明」とし別記する。
解説
5大癌とは、発症症例数が多いとされる胃癌、大腸癌、肝臓癌、肺癌、乳癌の事をいいま
す。UICCが定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移
の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標に癌の進行度と拡がりの程
度を、一度に表わすことが出来る様に作られたのがStage分類です。
この指標では、当院が入院治療を行った5大癌のStage分類毎の患者数を示しております。
乳癌の症例においては、入院治療できる医師がおらず、外来のみの診療となったことで入院
の症例がいないことが要因です。
また、肝癌の再発件数が約50%を占めていますが、TAE(肝動脈塞栓術)目的の繰り返し
の入院が多い事が要因と考えられます。
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