徳島県鳴門病院の病院指標(平成26年度) 3.初発の5大癌のUICC病期分類ならびに再発患者数 癌の5大癌と呼ばれる、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの人数を初発の UICC病期(ステージ)分類別、および再発に分けて集計しました。 定義 複数回入院した患者も1例としてカウントし、患者数は実患者数とする。 初発例としてカウントした患者は再発例にはカウントしない。 ◇UICC病期分類 国際対がん連合(UICC)によって定められた、※原発巣の大きさと進展度(T)、所属リンパ節への 転移状況(N)、遠隔転移の有無(M)の要素によって各癌を0期~Ⅳ期の5病期(ステージ)に分類 するものです。※原発巣・・・癌が最初に発生した場所にある病巣 部位 UICC病期分類(ステージ)(初発) 0 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 再発 不明 胃癌 0 12 1 5 26 1 3 大腸癌 0 5 14 9 4 1 2 乳癌 1 4 6 2 0 1 2 肺癌 0 4 1 7 37 11 12 肝癌 0 0 1 1 4 4 19 UICC分類第7版 解説 当院では、消化器内科・消化器外科が消化器癌の診療を積極的に行っており、 なかでも5大癌のうちの胃癌・大腸癌・肝癌の比率が多くなっております。 しかし、残念ながら肝癌は肝機能・肝予備能の点から、手術適応になる症例は多くありません。 胃癌・大腸癌は、手術治療だけでなく、最新の化学療法も取り入れ、いわゆる修学的治療を行っております。 肺癌も手術適用例が少なく、主に呼吸器内科が診療しております。 乳癌は外科が治療に対応する疾患です。外科では原則的にガイドラインに沿った治療を提供しておりますが、 必ずしもそれにこだわらず、個々のいろんな状況に応じた治療も行っております。 また、当院では肺癌、肝癌の診療を多く行っており、肺癌では初期の場合は手術療法を行っておりますが、 内科ではⅢ期、Ⅳ期といった進行した癌が多く、化学療法や放射線療法を行っております。 病期不明となっている症例につきましては、治療前の検査入院が多く、 入院中に検査結果が出ていないため、病期分類ができていないことが理由として挙げられます。 また、当地区ではC型肝炎が多いことから肝癌の症例も多くなっております。 主に冠動脈塞栓術や薬物療法を行っております。 地方独立行政法人 徳島県鳴門病院
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