HDRA (組織培養法抗癌剤感受性検 査) ーHistoculture Drug Response Assayー 株式会社 エスアールエル 2005.5.1 HDRA 検査方法 コラーゲンゲル 腫瘍組織(約10mg) 重量測定 HBSS 20% FCS RPMI 1640 + 抗癌剤 2mm 角に細切 MMC CDDP 腫瘍組織 7日間培養 MTT 試薬 培養状態 確認用 癌細胞の確認 (薬剤なし) 薬剤未添加 5-FU コラゲナー ゼ ADM 培地を除去 16時間反応 DMSO 添加 吸光度測定 540nm (対照 630nm) 抽出 検査結果: Inhibition Index (%) = (1 – 薬剤添加群の吸光度/薬剤非添加群の吸光度)× 100 MTT-ホルマザンが産生した組織 胃癌,大腸癌,乳癌の判定可能率 胃 癌 判定可能数(率) 判 定 不 能 数 71(89.9%) 8 大腸癌 87(92.6%) 7 乳 癌 166 (98.8%) 2 細菌等の感染 8 6 0 吸光度の低下 0 1 2 79 94 168 合 計 尚,この中には癌細胞の含有量が少なかった検体,採取および保存状態が 悪かった検体は含まれていない. 胃・大腸癌における薬剤濃度の設定(MMC, 5-FU) 5-FU 100 100 80 80 感受性有効率(%) 感受性有効率(%) MMC 60 40 20 0 胃癌 大腸癌 60 40 20 0 1 2 薬剤濃度(μg/ml) 100 300 薬剤濃度(μg/ml) 感受性有効率:Inhibition Index(%)が50%以上を有効とした場合の有効率 1000 胃・大腸癌における薬剤濃度の設定(ADM, CDDP) ADM CDDP 80 80 感受性有効率(%) 100 感受性有効率(%) 100 60 40 20 0 胃癌 大腸癌 60 40 20 0 10 15 薬剤濃度(μg/ml) 20 10 薬剤濃度(μg/ml) 感受性有効率:Inhibition Index(%)が50%以上を有効とした場合の有効率 100 胃・大腸癌の感受性有効率 薬 剤 測定濃度 胃 癌 大腸癌 MMC 2 μg/ml 32.7 % 15.9% 5-FU 300μg/ml 20.0 % 19.7 % ADM 15 μg/ml 11.9 % 9.6 % CDDP 20 μg/ml 8.8 % 6.6 % 高度進行胃癌を対象とした術後化学療法と抗癌剤感受性試験 (prospective study) 高感受性群 高度進行・再発胃癌 高感受性薬剤投与 生存比較 HDRA 抗癌剤無投与 低感受性薬剤投与 低感受性群 高感受性群(=13, MST=10.6ヶ月) 低感受性群(n=11, MST=5.5ヶ月) 1.0 高感受性群(n=12, MST=5.7ヶ月) 低感受性群(n=11, MST=1.9ヶ月) 1.0 p=0.09(LR) p=0.02(GW) 生存率 生存率 p=0.02(LR) p=0.01(GW) 0.5 0.5 0 0 0 6 12 経過(月) 術後生存期間 18 24 0 6 12 18 24 経過(月) 術後在宅生存期間 LR: loglank test GW: general Wilcoxon test 国立病院東京医療センター外科 乳癌における判定基準の設定 (MMC, 5-FU) 5-FU (300μg/ml) 100 100 80 80 60 40 20 感受性有効率(%) 感受性有効率(%) MMC (2μg/ml) 原発 再発 原発 47.6% 再発 15.0% 60 40 原発 33.9% 20 再発 14.3% 0 0 20 40 60 Inhibition Index(%) 80 100 20 40 60 Inhibition Index(%) 感受性有効率:Inhibition Index(%)が50%以上を有効とした場合の有効率 80 100 乳癌における判定基準の設定 (ADM, CDDP) 原発 再発 CDDP (20μg/ml) ADM (15μg/ml) 100 100 80 感受性有効率(%) 感受性有効率(%) 80 原発 60.2% 60 40 再発 31.8% 20 60 40 20 原発 24.6% 再発 8.7% 0 0 20 40 60 Inhibition Index(%) 80 100 20 40 60 Inhibition Index(%) 感受性有効率:Inhibition Index(%)が50%以上を有効とした場合の有効率 80 100 乳癌の感受性有効率 薬 剤 濃 度 判定基準 HDRA 有効率 原発腫瘍 再発腫瘍 2 μg/ml 70% 47.7%(51/107) 15.0%(3/20) 5-FU 300 μg/ml 60% 33.9%(40/118) 14.3%(3/21) ADM 15 μg/ml 31.8%(7/22) DDP 20 μg/ml 60% 60.2%(74/123 50% )24.6%(29/118) MMC 8.7%(2/23) 乳癌症例におけるHDRA検査の臨床効果予測性 (retrospective) HDRA検査結果(I.I.%) 症例 治療薬剤 臨床効果 相関 MMC 5-FU ADM CDDP 3 4 5 67.8 72.1 81.3 76.1 65.6 56.9 35.0 70.5 63.4 35.4 73.4 64.1 40.1 78.2 70.1 21.5 31.9 67.0 34.8 9.0 CEF,CTF MMC+CPA+EPI CAF CAF CAF CR PR PR PR PR TP TP TP TP TP 6 7 61.9 75.6 64.8 46.3 63.1 66.6 ND 25.4 5-FU+CDDP MMC, CTF NC PD FP FP 8 9 10 11 57.8 50.1 61.9 57.9 54.5 26.1 64.8 ND 27.3 35.5 63.0 25.3 21.4 15.3 ND 42.6 CMF 5-FU+CDDP MMC CAF PD PD PD PD TN TN TN TN 1 2 ピンク字はHDRAにて「有効」と判定された薬剤,下線は治療に使用した薬剤, NDはno dataを示す.また,EPIはADMと同等として評価した. 予測率: 81.8% 真陽性率: 71.4% (化学療法有効 率: 45.5%) 真陰性率: 100% HDRAの特徴 1.In vivo に近い三次元組織培養法を採用 2.高い判定可能率(90%以上) 3.臨床との相関が良好 4.時間依存性薬剤も評価可能 5.非増殖期の腫瘍細胞の評価も可能 6.従来と比較して少量の検体で検査可能 HDRA検査検体提出方法 検体の予約 資材のお届け 検体の採取 検体の保存 検体の集荷 検査結果報告 貴院検査室または弊社営業所までご連絡下さい. 専用輸送容器,検査依頼書をお届けします. 輸送容器は冷蔵庫で保存ください. ・検体は滅菌生理食塩水 で洗浄後, 輸送容器に入 れて下さい. ・検体はできるだけ早く輸送容器 に入れて下さい. ・切り出し時のレーザーメスの使用はお避け下さい. 冷蔵庫(4℃)にて保存して下さい. ・ご連絡いただければ,集荷に伺います. ・採取後,48時間以内に検査に入らなければ, viabilityが下がってしまいますのでできるだけ 早くご連絡ください. 9~15日以内にご報告いたします. HDRA検査要項 材料 固形腫瘍(胃癌,大腸癌の原発巣,転移リンパ節,乳癌.他 癌種は要相談). *ホルマリン固定および凍結検体は不可. 検体量 検査薬剤 4薬剤で1~1.5cm大(1薬剤の場合はこの半分) 正規項目:マイトマイシンC,5-フルオロウラシル,アドリアマイシン, シスプラチン 参考値報告:イリノテカン,タキソール,エピルビシン,ピラルビシン, シクロフォスファミド,イフォスファミド,エトポシド,カル ボプラチン 保存方法 冷蔵(専用の輸送容器使用).凍結は不可. 検体採取~検査開始まで48時間以内厳守. 所要日数 検体受付日から15日以内 受託可能日 月~金(土日および祝日は不可) 本検査は予約検査とさせていただきます.
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