初発の5大癌のUICC病気分類ならびに再発患者数

福岡大学筑紫病院の病院指標(平成 25 年度)
3.初発の 5 大癌の UICC 病期分類ならびに再発患者数
5 大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの人数を初発の UICC 病期分類
別、および再発に分けて集計しています。平成 25 年度中に退院した実患者数となっておりま
す。つまり、複数回入院された患者さんも 1 例としてカウントしています。
○UICC 病期分類
国際対がん連合(UICC)によって定められた、原発巣の大きさと進展度(T)、所属リンパ
節への転移状況(N)
、遠隔転移の有無(M)の要素によって各癌をⅠ期~Ⅳ期の 4 病期
(ステージ)に分類するものです。
部位
UICC 病期分類(ステージ)(初発)
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
再発
不明
胃癌
92
14
4
10
12
26
大腸癌
44
9
34
13
3
45
乳癌
0
3
0
1
1
6
肺癌
15
3
10
35
22
10
肝癌
8
7
4
4
8
58
UICC 分類 第 7 版
当院は消化器内科・外科として胃癌、大腸癌、肝癌の患者さんを、呼吸器内科・外科とし
て肺癌の患者さんを多く診療しています。特に胃癌や大腸癌は早期であるⅠ期の患者さんの
割合が高くなっています。これは、癌ができるだけ早期のうちに内視鏡的治療や腹腔鏡下治
療といった比較的侵襲の少ない治療を行うことによって、患者さんの負担を減らそうという
試みが表われていると言えます。
また、Ⅲ期やⅣ期といった患者さんの数も少なくはなく、手術や化学療法など患者さんの
状態に合わせた幅広い治療を実施しています。
なお、不明に分類されている症例については、治療前の検査入院に該当する患者さんが多
く、入院中に検査結果が出ていないため、病期分類ができていないことなどが理由として挙
げられます。
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