物理基礎・物理 - 鳥取大学/入学試験情報

鳥取大学
平成27年度入学者選抜学力検査問題(前期日程)
理
科
物理基礎・物理
(注意)
1.問題冊子は指示があるまで開かないこと。
2.問題冊子は8ページ,一解答用紙は4枚である。指示があってか
ら確認すること。
3,解答はすべて解答用紙の指定のところに記入すること。
4.計算その他を試みる場合は,問題冊子の余白を利用すること。
5.解答用紙は持ち帰ってはならないが,問題冊子は必ず持ち帰る一
こと。
◇M6(216-30)
羊
〔1〕
図1に示すように,質量卿〔kg〕の小球を斜面AB上の点Aに置き静かに放
す。点Aの高さはh〔m〕とする。小球は点Bを通過し,点Cに図のように鉛直
面内に立てた半径ア〔m〕の回転レールを一周する。その後,長さ2r〔m〕のあらい
床EFを通過し,半径27〔m〕の円弧状斜面を通b円弧の中心角が60度となる点
Gから空中に放出される。そして・点Gより1.5r〔m〕低い床面上の点Hに落下
する。あらい床EFの動摩擦係数をO.5とし,あらい床EF以外はなめらかとす
る。また,小球の大きさ,空気抵抗は無視し,重力加速度はg〔m/s2〕とする。
以下の問いに答えよ。
(1)小球が点Bを通過するときの速さ7B〔m/s〕をg,苑を用いて答えよ。
(2)小球が回転レールの最上点Dを通過したとすると,点Dでの速さVD〔m/s〕
の条件をg,プを用いて答えよ。
(3)小球が回転レールの最上点Dを通過するには,点Aの高さ泡を回転レール
半径プの何倍以上とすればよいか答えよ。
(4)小球が点Gから放出されるときの速さ7G〔m/s〕をg,乃,rを用いて答え
よ。
(5)小球が空中に放出されてから点Hに落下するまでの時間∫〔s〕をg,海,プを
用いて答えよ。
1
◇M6〔216-31)
別
A
D回転レール
r
海
EF
'一『、、
\、G'!\
2プ60。'、、
1.5r\
、
H
B
c幽
図1
2一
◇M6(216-32)
〔皿〕
図1-1に示すような,内部の幅が5L〔m〕,高さがし〔m〕,奥行きがし〔1血〕の
なめらかな内壁をもつ直方体の容器がある。容器内には,右内壁の中央にばね定
数雇N/m〕で質量が無視できるばねが取り付けられている。また,ばねの先端に
は,直径L〔m〕,質量卿〔kg〕の球体が取り付けられている。ばねが自然長の状態
であるとき,球体は,容器内のちょうど中央で静止した。この容器を,右内壁を
上面にして静かに立て,図∬一2に示すように,静止しているエレベーターの天
井に鉛直軸に沿うように静かに取り付けた。球体の空気抵抗は無視できるとし,
円周率をπ,重力加速度をg〔m/s2〕として以下の問いに答えよ。ただし,解答に
は問題文中(小問も含む)の記号を用いること。
(1)球体の密度〔kg/m3〕を求めよ。
②エレベーターが静止しているとき,球体は容器底面には接触せず,ばねは自
然長からわずかに伸びて静止した。このときの,ばねの伸び〔m〕を求めよ。
(3)エレベーターが,静止している状態から加速度ε〔m/s2〕で上昇を始めた。
この時,エレベーターに乗車している人が球体の動きを観察すると,球体は容
器底面には接触せず,単振動した。この単振動の振幅〔m〕を求めよ。
(4)エレベーターの加速度召〔m/s2〕が大きい場合,球体は容器底面に接触
する。球体が容器底面に接触せず単振動するときのエレベーターの加速度
8〔m/s2〕の条件を,不等号を用いて表せ。
(5)エレベーターに乗車している人から見て,ばねの中心軸に沿って鉛直上向き
方向にエ軸〔m〕をとり,エレベーターが静止しているときの球体の中心位置を
罪座標の原点(エ=O〔m〕)とする。なお,座標系∬はエレベーターに固定した
ものとする。また,時間を∫〔s〕とし,エレベーターが静止した状態から上昇
し始めた時刻を∫=0〔s〕とする。球体が周期丁〔s〕で単振動するとき,時刻
∫=0〔s〕から≠=T〔s〕までの球体の位置∫〔m〕,速度"〔m/s〕,および加速度
α〔m/s2〕の時間変化を表す図として,最も適切なものを図H-3の①から⑨の
中からそれぞれ選べ。ただし,球体の速度および加速度は,鉛直上向き方向を
正とする。
一3一◇M6(216-33)
~
5L
L
~
図五一1
図11-2
T∫〔s〕
T/2
1
し
0
{
T/2丁古〔s〕o
1
I
し
11
、I
LI
t
T/2T∫〔s〕
0
③
②
①
1
O
よド
ドロ
1・O
lT孟〔s〕
T/21
1
重〔s〕
一
T/2Tオ〔s〕
⑥
0
T/2T
i⑤
④
1
し
し
{
0
、T
I
1
:
}
o
l
T/21古〔$〕
}
T/2丁古〔s〕
10
l`〔s〕
;
T/2T
⑨
1
⑧
⑦
図五一3
_4一
◇M6(216-34)
〔皿〕
図皿一1に示すように,シリンダーとピストンに囲まれ,周囲が断熱された圧
力室がある。圧力室の断面積は君〔m2〕,長さはし〔m〕でその中に1モルの気体が
圧力か〔Pa〕で入っている。圧力室の中には加熱装置があり,中の気体を均一に
加熱できる。ピストンの外側は圧力♪1であり,外側にはばね定数飢N/m〕のば
ねが取り付けられ,ピストンの反対側は固定されている。また,圧力室の左側に
は,開閉バルブを介して断面積A,長さしの真空室が周囲と断熱された状態で
設けられている。ピストンはシリンダーの中をなめらかに動き,両者の間から気
体のもれはないとする。開閉バルブと連結通路の容積は無視でき,気体が通過す
るとき損失は生じないとする。
初め開閉バルブは閉じていてピストンは図皿一2に示す状態1にあり,ばねは
自然長の状態にある。状態1から加熱装置で気体をゆっくりと加熱したところ,
ピストンが右方向に移動してばねが縮み圧力室の容積が2倍の状態2になった。
問(2)以外は,L,ρ1,・4,尭および気体定数丑〔J/(mo1・K)〕を用いて次の問いに答
えよ。気体は理想気体として扱う。
(1)状態1での気体の絶対温度丁1〔K〕を求めよ。
(2)状態1から状態2への変化でたどる圧力室の容積と圧力の関係牽・図皿一3
の(a)~(e)の5種類の変化過程の中から選べ。
(3)ピストンが動いた後の状態2での気体の温度丁2を求めよ。
(4)気体が単原子分子であるとき,上記の変化で加熱装置により加えられた熱量
Qを求めよ。
(5)状態2のピストンの位置を固定して開閉バルブを開いたところ,圧力室と真
空室の圧力は♪1になった。この場合のたを求めよ。ただし,この変化では気
体の内部エネルギーの総量は変化しないものとする。
一5
◇M6(216-35)
r
圧力室
真空室
五
LL
シリンダー
、! 'l :一i五 l 冒・、1㌧一、' 気体昌ρli」41 tl、1 '㌧ カ1海。
開閉バルブピストン
加熱装置
図皿一1
圧力ρ
(a)一(b)〔c)(d)状態2(e)
♪1
状態1
、4L島4L容積V
図皿一2
一6
◇M6(216-36)
〔lv〕
図IV-1に示すような回路があり,電源から抵抗1~1〔Ω〕を通してコイル1に
電流11〔A〕が流れ,それによって鉄心中に発生した磁束φ〔Wb〕はすぺてコイル
2を通るようになっている。また,コイル2には,抵抗1~2〔Ω〕が接続されてお
り,流れる電流を12〔A〕とす為。ただし,ム,φ,一12はそれぞれ図の矢印の向き
のときを正の値とし,逆向きめときを負の値で表すものとする。また,コイル
1・コイル2の巻き線の方向は図の通りでありゲコイル2'φ巻数をNとする。
さらに,すべての導線,コイルの抵抗は無視でき,また12はムにくらぺて十分
小さく,12の作る磁束は無視できるものとする。一一
さて,11の時間オ〔s〕(0≦`≦5T)に対する変化が図IV-2に表されている。
このとき,以下の問いに答えよ。
〔1)1~1の両端の電圧V〔V〕(点bに対する点aの電位)の≠に対する変化を表す図
として,最も適切なものを図IV-3の①から⑨の中から番号で選べ。また,11
の最大値を1m〔A〕とするとき,IVIが最大となるときのVを求めよ。
(2)φのfに対する変化を表す図として,最も適切なものを図IV-3の①から⑨
の中から番号で選べ。
(3)12の孟に対する変化を表す図として,最も適切なものを図IV-3の①から⑨
の中から番号で選べ。
以下の問いでは,1φ1の最大値をφ。、〔Wb〕として,φm,R2,N,Tを用いて答
えよ。
〔4)1121が最大となるときの12を求めよ。
〔5)時間O≦f≦5Tにおいて,1~2で発生する熱(ジュール熱)を求めよ。
7
◇M6(216-37)
I2
2 R2 f=
Rl ~1 rf )~ 2 I l c
'-,
~j~~ a b ~Irf)~1
~~ J*L\
~llV- 1
Il
I^
O
h ! tCs
T 2T 3T 4T 5T
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T 2T j tCs] O
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~M6 (216-38)
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