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平成 26 年度愛知県環境調査センター研究発表会プログラム
日 時:平成 27 年 2 月 10 日(火) 午後 1 時 30 分~午後 4 時 20 分 (開場午後 1 時)
場 所:愛知県環境調査センター講堂(名古屋市北区辻町字流7-6)
1
愛知県内のレッドデータブック掲載種の分布状況
(13:35~13:55)
愛知県では、絶滅のおそれのある種についての資料集として、これまでにレッドデータブックを
平成 13 年に植物編、平成 14 年に動物編を作成し、平成 21 年に改訂版として植物編と動物編を作成
した。これまでレッドデータブックを作成した過程で、専門家や調査者から提供されたレッドデー
タブック掲載種の生育生息情報をもとに、愛知県のレッドデータブック掲載種の分布状況について
調べた。
2
大気中粒子状物質の形状観察と元素分析について
(13:55~14:15)
大気中に浮遊する粒子状物質で粒径が 10μm 以下のものを浮遊粒子状物質(SPM)
、空気動力学的粒径が
2.5μm 以下のものを微小粒子状物質(PM2.5)といい、人への健康影響が懸念されることから環境基準が
定められている。本報告では、走査型電子顕微鏡及びエネルギー分散型蛍光X線解析装置を用い、大気
中の個別粒子の粒径別の観察を行い、形態及び元素割合について得られた結果を報告する。
3
2014 年 2 月及び 3 月における PM2.5 高濃度現象の解析
(14:20~14:40)
2014 年 2 月下旬に広域的な PM2.5 の高濃度現象が観測され、北陸地方や西日本を中心にのべ 12 府県で
注意喚起がなされた。また、3 月 18 日には愛知県、三重県及び香川県で注意喚起がなされ、愛知県にお
いては尾張地区及び西三河区域で初の注意喚起となった。本報告では、愛知県内の大気汚染常時監視測
定局の測定値や後方流跡線によりこれらの要因について考察した結果を報告する。
4
イオンクロマトグラフを用いたシュウ酸イオンの測定について
(14:40~15:00)
微小粒子状物質は、発生源から直接排出される一次粒子と大気中の光化学反応等によって生じる
二次生成粒子で構成されている。愛知県では、微小粒子状物質の成分調査を季節毎に行っており、
無機イオンをイオンクロマトグラフ法により測定しているが、有機イオンについては測定していな
い。そこで、今回、無機イオンと光化学反応により生成すると言われているシュウ酸イオンを同時
分析する手法を検討し、平成 26 年度春季及び夏季の測定を行ったのでその結果を報告する。
5
愛知県の地下水中砒素除去についての一考察
(15:05~15:25)
愛知県内では、地下水中に地質由来の砒素を含む地域があり、これらの地域では環境基準値
(0.01mg/L)を上回る濃度の砒素が多数の井戸水から検出されている。この地下水中の砒素を除去
する方法として、鉄共沈法があり、酸化剤などにより除去効果に差があることがわかったので報告
する。
6
パージ・トラップ-ガスクロマトグラフ質量分析法による 1,4-ジオキサンと揮発性有機化
合物の一斉分析 (15:25~15:45)
水質環境基準に係る 1,4-ジオキサンの測定方法に、パージ・トラップ-ガスクロマトグラフ質量
分析法が新たに追加された。そこで、1,4-ジオキサンと他の揮発性有機化合物の一斉分析条件を最
適化し、さらには、揮発性の高い塩化ビニルモノマーとの一斉分析が可能かどうか検討した。その
結果、揮発性の低い 1,4-ジオキサンを感度良く測定することができ、塩化ビニルモノマーを含む他
の揮発性有機化合物との一斉分析も可能であったので報告する。
7
液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法による水環境試料中のテトラサイクリン
系抗生物質の定量 (15:45~16:05)
テトラサイクリン系抗生物質(TCs)は、人や動物に最も多く使用されている抗生物質の1つである。
TCs は、畜産施設周辺の土壌や水域で検出されており、また、その耐性菌が環境中に存在することが確
認されている。
現在、TCs の分析は、主に液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法(LC/MS/MS)が適用されて
おり、その前処理法は、固相抽出法が一般的に用いられている。そこで、今回、試料への EDTA-2Na の
添加と固相カートリッジからの溶出方法を検討した結果、簡便な前処理方法で、TCs の効率的でしかも
再現性のある回収が実現され、10 ng/L レベルの TCs を精度よく定量することが可能となったので報告
する。
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定員になり次第、締切りとさせていただきます。(60 名)
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