「理趣広経」の翻訳研究

《平成27年 研究会活動紹介》
研 究 会 名
代表者氏名
『理趣広経』の翻訳研究会
大塚恵俊
研究会名 略称:理趣研
所 属:綜合仏教研究所 研究員
活 動 紹 介
【活動内容】
『理趣広経』のチベット語訳を基本資料とし、宋代の法賢による漢訳を対照させた翻訳研究が主な活動である。そして、
当経典の註釈書、特にアーナンダガルバの『広釈』を参照し、翻訳研究に際する内容理解の補助とする。さらに、関連す
る文献、例えば、『初会金剛頂経』なども逐次参照し、当経典に説かれている教説や儀礼に関する文化的歴史的背景を
模索する。
【活動実績】※出版/論文/受賞・研究助成の経歴など
①Śrīparamādya 校訂テクスト 第1章 綜合佛教研究所年報 第35号 2013, ②Śrīparamādya 校訂テクスト 第2章・第3
章 綜合佛教研究所年報 第36号 2014, ③Śrīparamādya 校訂テクスト 第4章・第5章 綜合佛教研究所年報 第37号
2015(出版予定)
【平成27年度活動計画】
本年度より『理趣広経』の後半部に相当する「真言品」の精読を進めていく.「真言品」はインド中期密教から後期密教へ
の架け橋となる位置にあり,後代の密教文献にしばしば引用されている.そこで,『理趣広経』とその周辺の文献にも視
野を広げて研究を進めていく所存である.