37号(2012年5月PDFファイル)

健康文化医療労働組合気付
メール:[email protected] 発行責任者:西川 勉
AX:03-3966-6107
Tel:03-6380-5638
ぼくの夢
のセンターも
「過労死防止基本法」
係わりが深く の内容は三項目です。
たくさんの方々
が参加してい ① 過労死はあっては
ます。
ならないことを、国が
「つどい」で 宣言すること
は、入れ替わ ② 過労死をなくすた
りながら民主 めの、国・自治体・事
党、共産党、 業主の責務を明確にす
みんなの党、 ること
新党きずなな ③ 国は、過労死に関
どの8人の国 する調査・研究を行う
会 議 員 も 参 加。 と と も に 、 総 合 的 な 対
提案されてい 策を行うこと
る過労死防止 ■この法律が実現され
基本法制定に れば法律によって規定
協力する連帯 され、長時間労働の規
のあいさつを 制などに繋がっていき
しました。
集会では中
学生になった
辻田君のメッ
セージの他に、息子さ
ん失った母親・父を失っ
た娘、夫を失った妻た
ちの訴えがとても胸に
迫りました。また、全
国センターの福地理事
長、田村副理事長も発
言をしました。
辻田真弘くん
署名にご協力を!
大きくなったら
ぼくは博士になりたい
そしてドラえもんに出てくるような
タイムマシーンをつくる。
ぼくはタイムマシーンにのって
お父さんのしんでしまう前の日にいく
そして「仕事に行ったらあかん」ていうんや
■昨年の11月18日
に衆議院第一議員会館
で250名余が集まっ
て「過労死防止基本法」
制定実行委員会がつく
られ、この集会は二回
目。
過労死弁護団全国連
絡会議と全国過労死を
考える家族の会が中心
なっています。私たち
上記の 詩は3月7日に開かれた「過労死防止基本法」の制定を願
う集い」で朗読されたものです。詩の朗読を聞いていると涙が
出てきます。この集会に寄せて辻田真弘君からのメッセージが
読み上げられましたが、その文の最後に「仕事の為の命ではな
く命の為の仕事」であると考える。命こそ宝である」と結んで
います。彼は現在中学3年生ですが、書いたときは小学1年生。
この詩は小・中学生の学習教材にもなっています 。
1
ます。実行委員会では
100万人署名活動を
進めていますが、署名
活動は始まったばかり
です。
6月上旬には三回目
の院内集会を予定して
います。そこに向けて
取り組んでいますのご
協力をお願いします。
(衆議院第一議員会館集会)
2012年5月1日
働くもののいのちと健康を守る板橋センター 第37号
〒174-0051 東京都板橋区小豆沢1-6-4 アパートメントあずさわ
ストップ!過労死
「過労死防止基本法」制定を求
めて衆議院第一議員会館で集い
三浦とし子さん
(板橋区職労支部)
で動画(12分)見られます。
「公務災害を検証する、三浦と
し子 さんの事例」
板橋区職労の役員さんが編集し
たものですがよく解ります。
YouTube
になりました。
前回協力された方々を
始め皆さんのご協力を
お願い致します。
泉南アスベスト・JAL整理解雇
不認定取り消しを求めて
新たな要請署名を始まる
三浦とし子さんが2
007年「両手母指C
M関節症」の公務災害
認定を求めて申請した
当初から板橋センター
で支援活動をしていま
す。しかし、2011
年2月に「両手母指C
M関節症」は主に加齢
によるもので、樹木の
選定作業によるもので
ないとして不認定になっ
ていました。
三浦とし子さんは、
納得できないとして、
広島大学医学部臨床教
授に科学的な測定実験
を依頼した結果を基に
基金支部に対して認定
の取り消しを求める審
査請求をしています。
そのために改めて公
務災害認定を求める要
請署名を取り組むこと
昨年8月に出された
泉南アスベスト第1次
国家補償裁判で大阪高
裁判決は産業発展の為
にはそこで働く人たち
の生命、健康が害され
ても仕方がないと信じ
られないような判決。
今年2月に出された
JALの整理解雇判決
は過去の病気欠勤、年
齢を理由に解雇を認め
た両判決は、企業維持
発展の為には何をして
もよいと言う、お墨付
きを与えるものです。
こ の 判 決 の 流 れ に は、
小泉改革で吹き荒れた
新自由主義の考えが色
濃く反映していると思
います。彼らにしてみ
れば大局を見ない烏合
の衆が何をいわんやと
の 思 い な の で し ょ う か。
国家規模の訴訟では
国が勝つまで裁判を続
け る と 言 わ れ て い ま す。
何も知らない人々が受
けた被害を無視して何
十年も裁判を続け、そ
の間にたくさんの原告
の方々が亡くなられて
います。
理事会報告
第2回理事会は3月
19日(月)に8人
の理事が参加して開
かれました。
初めに、東京セン
ターの色部氏を講師
に「メンタル不調の
最近の相談事例から」
と題して学習会を開
催しました。201
0年度の労災認定率
が29%の低さであ
ること、認定に対す
る判断指針の改定や
具体的相談事例など
を学習をしました。
その他に労働組合
幹部・産業保健セン
ターとの懇談を進め
て「いの運動」の理
解を深めてもらう活
動が決められました。
ホームページの開
設については作業が
遅れており、次回理
事会までに具体的草
案を提示できるよう
にしたいと思います。
次回 第3回理事会
5月14日(月)
2
2012年5月1日
働くもののいのちと健康を守る板橋センター 第37号
変だぞ!
近頃の裁判所判決
板橋センターでも笹山弁護士を招いて「職
場のパワーハラスメント」の学習会をしまし
た。その基準についてはあいまいなところが
多かったのですが、今回、提言として一つ基
準が提案されました。
暴言や仲間外しといった「職場のパワーハ
ラスメント」は、近年、都道府県労働局への
相談が増加傾向にあるなど、社会問題として
顕在化していて、こうした行為は社員のメン
タルヘルスを悪化させ、職場全体の士気や生
産性を低下させるとも指摘されています。
【職場のパワーハ に留意する必要があ
ラスメントの概念】 る)】
①暴行・傷害(身体
職 場 の パ ワ ー ハ ラ 的な攻撃)
スメントとは、同じ ②脅迫・名誉毀損・
職場で働く者に対し 侮 辱 ・ ひ ど い 暴 言
て 、 職 務 上 の 地 位 や (精神的な攻撃)
人間関係などの職場 ③隔離・仲間外し・
内 の 優 位 性 を 背 景 に、 無 視 ( 人 間 関 係 か ら
業 務 の 適 正 な 範 囲 を の切り離し)
超えて、精神的・身 ④業務上明らかに不
体的苦痛を与える又 要なことや遂行不可
は職場環境を悪化さ 能なことの強制、仕
せる行為をいう。
事の妨害(過大な要
求)
⑤業務上の合理性な
く、能力や経験とか
け離れた程度の低い
仕事を命じることや
仕事を与えないこと
厚生労働省、職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議
(座長:堀田力 さわやか福祉財団理事長)
【職場のパワーハラ
スメントの行為類型
(典型的なものであ
り、すべてを網羅す
るものではないこと
(過小な要求)
れる。
そ関わりあると思わ
⑥私的なことに過度 言葉の暴力、無視を れる人たち十四人の
に立ち入ること(個 することは精神的暴 委員の名前がありま
の侵害)
力です。
す。
④から⑥までにつ
提言には「パワハ
いては、業務上の適 ラ」生み出される根
正な指導との線引き 源についてはほとん
が 必 ず し も 容 易 で な ど 触 れ て い ま せ ん が、
い場合があると考え パワハラの概念につ
られる。こうした行 いては一定の基準ら
為について何が「業 しきものが示されま
務の適正な範囲を超 し た 。 職 場 の 中 で
え る 」 か に つ い て は、 「 パ ワ ハ ラ 」 と は 何
業種や企業文化の影 かの認識には役に立
響 を 受 け 、 ま た 、 具 つと思います。
【上記の内容の補足 体的な判断について
パワハラが生み出
説明】
は、行為が行われた される「根源」は何
状況や行為が継続的 か。基本として「人
① に つ い て は 、 業 で あ る か ど う か に よっ 間 ら し い 仕 事 」 「 価
務の遂行に関係する ても左右される部分 値ある働き方」が、
も の で あ っ て も 、 もあると考えられる されていないことに
「 業 務 の 適 正 な 範 囲」 た め 、 各 企 業 ・ 職 場 あ る の で は な い で しょ
に 含 ま れ る と す る こ で 認 識 を そ ろ え 、 そ うか。
とはできない。
の範囲を明確にする
つまり暴力はダメで 取組を行うことが望
す。
ましいとあります。
② と ③ に つ い て は、例 え ば 、 仕 事 が 「 遅
業務の遂行に必要な い」の業務指導だけ
行為であるとは通常 でも、その根拠の決
想 定 で き な い こ と か 定 は 大 変 難 し い で す。
ら、原則として「業
こ の 提 言 に は 財 界、
務の適正な範囲」を 企業、労働組合、医
超えるものと考えら 師、学者など、およ
3
2012年5月1日
働くもののいのちと健康を守る板橋センター 第37号
職場のパワーハラスメント
の予防・解決に向けた提言
働くもののいのちと健康を守る板橋センター 第37号
太鼓をたたいて人のつながりづくり!
ともにつくる文化を通して地域の活性化を!
鎮魂と復興へ向けた明日への希望を!
2012年5月1日
第一部では、日本各地のさまざまな太鼓や踊りで祭りの賑わい、祭り
の楽しさをたっぷり味わっていただきます。フィナーレの「中山太鼓」
は「板橋荒馬座を観る会」実行委員との共演で舞台を創ります。
【 板橋公演】
45
・日時
2012年6月23日(土)18:00開演(17:30開場)
・会場 板橋区立文化会館 大ホール
(板橋区/東武東上線「大山」駅徒歩3分/都営地下鉄三田線「板橋区役
所前」駅徒歩7分)
・料金
指定席大人4,000円・4歳~高校生・障がい者・65歳以上3,000円・当日指定席
大人3,500円・4歳~高校生・障がい者・65歳以上2,500円
※「当日指定席」は公演当日17:00より受付にて座席券と引き替えます。
※当日300円増
・出演者 民族歌舞団荒馬座
・備考 公演内容は日本の民族芸能。日本の太鼓や踊り・唄など。
・主催 板橋荒馬座を観る会
・お問い合わせ・お申し込みは荒馬座まで
Tel.03-3962-5942 Fax.03-3962-5021
E-mail:[email protected] URL http://www.araumaza.co.jp/
☆労働災害・職業病
☆医療問題・年金問題
TEL
FAX
民族歌舞団荒馬座
創立 周年記念公演
『未来は祭の輪の中に』
第二部では、東北の芸能を中心に扱いました。東日本大震災で被害の
甚大だった三陸沿岸の芸能に鎮魂と復興への願いを込めて、そして明
日への希望を創り出す力強くたくましい民衆の心意気を表す芸能を演
じます。
☆メンタルヘルス障害
☆生活相談・法律相談
03-6380-5638
03-3966-6107
メール [email protected]
窓口は原則として毎週 月曜日・金曜日の11時~15時
訃報
個人会員であった水口
正治氏(59歳 )が3
月15日死去いたしま
した。ご冥福をお祈り
申し上げます。
【編集コラム】
地域で活動するセン
ターにとっては、とて
も参考になる「地域で
働く人々の健康づくり
」と題した学習交流
会がありました。
今まではどちらかと
言うと理念、制度的な
ものを中心に活動して
きました。しかし、地
域センターではそれだ
けでは無理がある部分
を感じていました。地
域では、身近で自己利
益につながる実践的な
活動なしに、私たちが
取り組んでいる「健康
づくり」運動は広がら
ないと思いました。
板橋センターで出来
る「実践的な活動」と
理念的な学習は何かの
討論を深めていきたい
ものです。
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