茨木労働基準監督署

大阪労働局
Press Release
茨木労働基準監督署発表
平 成 28年 3月 14日
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検
(貨物自動車との接触防止策を講じなかった疑い)
平成28年3月14日、茨木労働基準監督署(署長 田中裕司)は、下記のとおり中
央砕石株式会社及び同社の業務部部長を労働安全衛生法違反の疑いで、大阪地方検察庁
に書類送検した。
記
1
被疑者
ちゆうおうさいせき
(1)中 央 砕 石 株式会社
本社所在地
大阪府高槻市大字原
事 業 内 容
砕石の製造及び販売業
(2)同社業務部部長 A
2
違反条文等
労働安全衛生法違反
同法第20条第1号
同法第27条第1項
労働安全衛生規則第151条の7第1項
同法第119条第1号(罰則)
同法第122条(両罰)
労 働 者 派 遣 事 業 の 適 正 な運 営 の 確 保 及 び 派 遣 労 働 者 の保 護 等 に 関 する法 律 第 45 条 第 3 項
3
事件の概要
被 疑 会 社 の 業 務 部 部 長 A は 、同 社 の 生 産 部 門 を 統 括 管 理 し 、労 働 者 の 指 揮 監 督 及 び
同社の安全管理を行う者であるが、平成27年6月3日、同人は、同社労働者に貨物
自 動 車 を用 いて 原 石 の 投 入 口 への 投 入 作 業 を 行 わせるに あたり、運 転 中 の 当 該 貨 物 自 動 車
に 接 触 することに より労 働 者 に 危 険 が 生 じるおそれ があ る箇 所 に 、同 社 に 派 遣 され ていた派 遣
労 働 者 B を立 ち入 らせ、もって貨 物 自 動 車 に接 触 することによる危 険 を防 止 するために必 要 な
措 置 を講 じなかったものである。
4
参考事項
( 1 )平 成 2 7 年 6 月 3 日 、被 疑 会 社 に お い て 同 社 に 派 遣 さ れ て い た 派 遣 労 働 者 B が
投入口前道路を横断していたところ、同道路に進入してきた貨物自動車と接触
し、死亡するという災害が発生している。
(2)適用法条文は、別紙のとおり。
別紙1
適用条文
労働安全衛生法
(事 業 者 の講 ずべき措 置 等 )
第 20条
事 業 者 は、次 の危 険 を防 止 するため必 要 な措 置 を講 じなければならない。
一 機 械 、器 具 その他 の設 備 (以 下 「機 械 等 」という。)による危 険
(労 働 者 の遵 守 事 項 )
第 27条
第 二 十 条 か ら第 二 十 五 条 ま で及 び 第 二 十 五 条 の 二 第 一 項 の 規 定 に よ り事 業 者 が
講 ずべき措 置 及 び前 条 の規 定 により労 働 者 が守 らなければならない事 項 は、厚 生 労 働
省 令 で定 める。
(罰 則 )
第 119条
(罰 則 )
第 122条
次 の各 号 のいずれかに該 当 する者 は、六 月 以 下 の懲 役 又 は五 十 万 円 以 下 の罰 金
に処 する。
一
第 十 四 条 、第 二 十 条 から第 二 十 五 条 まで、第 二 十 五 条 の二 第 一 項 、第 三 十
条 の 三 第 一 項 若 しくは 第 四 項 、 第 三 十 一 条 第 一 項 、 第 三 十 一 条 の 二 、 第 三 十
三 条 第 一 項 若 しくは第 二 項 、第 三 十 四 条 、第 三 十 五 条 、第 三 十 八 条 第 一 項 、
第 四 十 条 第 一 項 、第 四 十 二 条 、第 四 十 三 条 、第 四 十 四 条 第 六 項 、第 四 十 四 条
の 二 第 七 項 、 第 五 十 六 条 第 三 項 若 しくは 第 四 項 、第 五 十 七 条 の 三 第 五 項 、 第
五 十 七 条 の四 第 五 項 、第 五 十 九 条 第 三 項 、第 六 十 一 条 第 一 項 、第 六 十 五 条
第 一 項 、第 六 十 五 条 の 四 、 第 六 十 八 条 、 第 八 十 九 条 第 五 項 ( 第 八 十 九 条 の 二
第 二 項 において準 用 する場 合 を含 む。)、第 九 十 七 条 第 二 項 、第 百 四 条 又 は第
百 八 条 の二 第 四 項 の規 定 に違 反 した者
法 人 の 代 表 者 又 は法 人 若 しくは人 の代 理 人 、使 用 人 その 他 の 従 業 者 が 、その 法 人
又 は人 の業 務 に関 して、第 百 十 六 条 、第 百 十 七 条 、第 百 十 九 条 又 は第 百 二 十 条 の
違 反 行 為 をしたときは、行 為 者 を罰 するほか、その法 人 又 は人 に対 しても 、各 本 条 の罰
金 刑 を科 する。
労働安全衛生規則
(接 触 の防 止 )
第 百 五 十 一 条 の七
事 業 者 は、車 両 系 荷 役 運 搬 機 械 等 を用 いて作 業 を行 うときは、運 転 中
の車 両 系 荷 役 運 搬 機 械 等 又 はその荷 に 接 触 することにより労 働 者 に危 険 が生 ずるおそれのあ
る箇 所 に労 働 者 を立 ち入 らせてはならない。ただし、誘 導 者 を配 置 し、その者 に当 該 車 両 系 荷
役 運 搬 機 械 等 を誘 導 させるときは、この限 りでない。
労 働 者 派 遣 事 業 の適 正 な運 営 の確 保 及 び派 遣 労 働 者 の保 護 等 に関 する法 律
(労 働 安 全 衛 生 法 の適 用 に関 する特 例 等 )
第 45条
3
労 働 者 が そ の 事 業 に お ける 派 遣 就 業 の た め に 派 遣 され て いる 派 遣 先 の 事 業 に 関 し て は 、
当 該 派 遣 先 の 事 業 を行 う者 を当 該 派 遣 中 の 労 働 者 を使 用 する事 業 者 と、当 該 派 遣 中 の 労
働 者 を当 該 派 遣 先 の事 業 を行 う者 に使 用 される労 働 者 とみなして、労 働 安 全 衛 生 法 第 十 一
条 、 第 十 四 条 か ら 第 十 五 条 の 三 ま で、 第 十 七 条 、 第 二 十 条 から 第 二 十 七 条 ま で 、第 二 十
八 条 の二 から第 三 十 条 の三 まで、第 三 十 一 条 の三 、第 三 十 六 条 (同 法 第 三 十 条 第 一 項 及
び 第 四 項 、 第 三 十 条 の 二 第 一 項 及 び 第 四 項 並 びに 第 三 十 条 の 三 第 一 項 及 び 第 四 項 の
規 定 に 係 る部 分 に 限 る。)、第 四 十 五 条 (第 二 項 を除 く。)、第 五 十 七 条 の 三 から第 五 十 七 条
の五 ま で、第 五 十 九 条 第 三 項 、第 六 十 条 、第 六 十 一 条 第 一 項 、第 六 十 五 条 から第 六 十 五
条 の 四 ま で、 第 六 十 六 条 第 二 項 前 段 及 び後 段 (派 遣 先 の 事 業 を 行 う者 が 同 項 後 段 の 政 令
で定 める業 務 に 従 事 さ せたことのあ る労 働 者 ( 派 遣 中 の 労 働 者 を 含 む。)に 係 る部 分 に 限 る。
以 下 この 条 に おい て 同 じ 。 ) 、 第 三 項 、 第 四 項 ( 同 法 第 六 十 六 条 第 二 項 前 段 及 び 後 段 並 び
に第 三 項 の 規 定 に 係 る部 分 に 限 る。以 下 この 条 において同 じ。)並 びに 第 五 項 (同 法 第 六 十
六 条 第 二 項 前 段 及 び後 段 、第 三 項 並 びに 第 四 項 の 規 定 に 係 る部 分 に 限 る。以 下 この 条 に
おいて 同 じ。 ) 、第 六 十 六 条 の 三 ( 同 法 第 六 十 六 条 第 二 項 前 段 及 び後 段 、 第 三 項 、 第 四 項
並 びに 第 五 項 の 規 定 に 係 る部 分 に 限 る。以 下 こ の条 において同 じ。)、第 六 十 六 条 の 四 、第
六 十 八 条 、第 六 十 八 条 の二 、第 七 十 一 条 の二 、第 九 章 第 一 節 並 びに第 八 十 八 条 から第 八
十 九 条 の 二 ま での 規 定 並 びに 当 該 規 定 に 基 づ く命 令 の 規 定 (これ らの 規 定 に 係 る罰 則 を 含
む。)を適 用 する。
(以 下 省 略 )