講義資料(ネットワークの基礎)

今日の内容
•情報技術を活用した基本的な知的生産活動
⇒PCを用いた文章,図表,グラフ,プレゼンの作成
情報基礎 B
ソーシャル・ス
キル
ネットワークの基礎知識
&図形描画の基礎
担当教員:中村 健二
アカデミック・
第3回
スキル Ⅱ
アカデミック・
スキル Ⅰ
1セメスター 木曜4講時
工学部 6~10組 学籍番号奇数
•論理的思考の訓練とそれを実現する手段
の修得(プログラミング)
•セキュリティに関する知識・技能
•ネットワーク社会における倫理
•情報関係の法律や知的財産権
計算機の基礎知識・技能
TA:D2 田中秀明, M2 秋本一輝
M1 熊坂悠也, M1 高瀬圭祐
•計算機の基本的な操作
•計算機やネットワークに関する基礎知識
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1
計算機の利用形態(昔々)
Stand
alone
各計算機が互いに孤立しており,
各々独立に動作する
これ, 印刷し
たいなぁ
ネットワークの基礎知識
計算機 A
計算機 B
計算機 C
フロッピー等を使ってデータを移動しなければならない
3
4
計算機の利用形態(一昔)
計算機の利用形態(現在)
Network 数台の計算機が相互に接続されており,
互いに資源を共有したり情報を交換出来る。
多数の利用者に
様々な種類の
サービスを提供
Server
Powerful
これ, 印刷し
たいなぁ
LAN
(Local Area Network)
計算機 A
計算機 B
計算機 C
Not always
powerful
Client
サービスを利用する側
(数十台~数百台)
大規模になると計算機の利用効率が悪く,管理も煩雑になる
Client
Client
5
LANとインターネット
情報教育システムの構成(最新)

6
ネットワーク経由でOSイメージ,アプリなど
をサーバから受け取っている
Local Area
Network
(LAN)
Internet
インターネット
7
ネットワークの
相互接続
8
インターネットとは
インターネットの特徴
•共通の通信規則(TCP/IP)で網の目状に結び
ついた,全地球規模の巨大ネットワーク。
複数のコンピュータ・ネットワーク(LAN)
をTCP/IPと呼ぶ特定のプロトコル(規則)によ
り相互接続したネットワーク
•全体を特権的に管理する主体は存在しない。
(各LANの管理者が,個々のLANを独自
に管理するのみ)
•部分的にネットワークが破壊されたとしても,
インターネット全体が崩壊しないよう考慮さ
れている。
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IPアドレスとドメイン名

インターネットプロトコル
IPアドレス

インターネットに接続される全てのコンピュータを識別す
るために,割り当てられる唯一無二の固有番号
プロトコル
インターネット上の各種サービスを利用するための
通信規則のこと
(000.000.000.000~255.255.255.255まで)
(東北大学:130.34.xxx.xxx)

10
ドメイン名
数字の羅列であるIPアドレスに対応させた英数字の名前。
人間にとって覚え易い。(東北大学:tohoku.ac.jp)

World Wide Web(http, https)

E-mail(pop, SMTP, imap)

ファイル転送(ftp, sftp, P2P)

リモートアクセス
(telnet, ssh, remote desktop)
ブラウザ(Firefox)のURLアドレスに以下を入力
① http://www.tohoku.ac.jp/
② http://130.34.41.135/

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IP電話(VoIP, P2P)
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Googleとは
http://www.google.co.jp
インターネット上の情報の検索を
支援する主要なWebサイトのひとつ
WWWブラウザの利用
調べたい事柄をボックス
に入力して検索
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14
インターネット上の情報は正しいのか?
Wikipedia(ウィキペディア)とは
フリーの百科事典を提供するWebサイト
誰もが自由に編集に参加できる⇒時々刻々と更新されている

http://ja.wikipedia.org/


個人や企業,種々の団体が,ホームページや掲示板,
ブログなどを通じて自由に情報を発信できる。
ある1つの事柄に対して,個々の立場によりその内容
は様々(好意的なのか批判的なのかなど)
特に個人については,その大部分は匿名・無名である
(立場が不明,信頼性も不明)
不正確な(偏った)情報が多数存在しえる!
以下の言葉について調べてみよう!
東北大学,TeX,C言語
必要な対策
多種・多様のソース(情報源)を調べ,真偽を検証する
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Wikipediaの情報は大丈夫?反例①
Wikipediaの情報は大丈夫?
米大学で,Wikipediaを引用した学生の誤答が続出
した問題 (2006/12)
情報は,膨大な参加者がインターネット上で
発信・蓄積したものである。
 参加者の大部分は匿名・無名である。

米国のある大学の日本史の試験において,多くの学生
が米Wikipediaの誤った情報を引用したことにより誤答
が続出。
やはり不正確な情報が多数存在するのでは?


Wikipedia丸写しで作成した裁判書類に間違いが
あった問題(2009/12)
情報は参加者全体による共同作成(検証・修正・加筆)
参加者全体の最大公約数としての情報が作成される
⇒ 十分な数の参加者が存在する場合,中立的かつ客観
的に妥当な情報への収れんが期待できる。
ある訴訟事件の弁護士がWikipediaを参照して裁判書類
を作成。後日,事実と経緯が異なることが判明。
これらの事例のように,多数の参加者によって
検証や修正を行うことが困難な情報については,
不正確のまま放置される可能性がある。
ということは,「Wikipedia」の情報ならば大丈夫!?
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Wikipediaの情報は大丈夫?反例②
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インターネット上の情報を利用する際の注意事項
 多種,多様のソース(情報源)を調べ,真偽を
検証する
当事者による記述内容の修正(情報操作)問題
・某証券会社による行政処分情報などの削除(2006/08)
 情報を利用することによって発生するすべての
責任は,利用者本人が負う
・CIAやFBIによるイラク戦争記事の改ざん疑惑(2007/08)
当事者による編集を禁止することは不可能。
都合の悪い情報は意図的に修正・削除される
可能性がある
 ネット上に無い情報の方が多いことを忘れない
なお,当たり前ですが・・・
 インターネット上の情報を無断で転用,転載
することは著作権侵害(犯罪)です!
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