7.診療科別主要手術症例数上位3 各診療科別に手術件数の多い順に上位3術式について、症例数、術前日数、術 後日数、平均年齢、転院率を示しています。 【定義】 手術術式の点数表コード(Kコード)による集計であるが、輸血関連(K920$)は 除外する。術前日数は初回の様式1開始日から手術日まで(手術日当日は含まない) の日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から最終的な退院日までとす る。「転院」は様式1の退院先が「4.転院」「9.その他」「0.丌明」とし、転 院症例数/全症例数を転院率とする。 消化器内科 Kコード 名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 平均年齢(歳) 転院率 460 0.6 2.1 67.2 0.0% K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除 術(長径2cm未満) K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術 (ENBD) 88 4.7 40.8 72.6 6.8% 内視鏡的胆道ステント留置術 72 4.4 28.3 74.0 2.8% K688 特徴 大腸内視鏡検査で大腸のポリープが発見された場合、癌化する可能性のある腺腫性ポリープ が治療の対象となります。以前までは外科的な手術が必要でしたが、現在では内視鏡を用い てのポリープ切除が可能となり基本的には1泊2日入院で治療を行います。ENBDとは総胆管 結石で胆管炎や閉塞性黄疸をおこした場合に行います。ドレナージチューブを用いて胆汁を 鼻から体外に出す方法です。内視鏡的胆道ステント留置術は、胆道癌による胆管閉塞から閉 塞性黄疸をきたすため、胆管内にステントを挿入し黄疸や胆管炎に対する治療方法です。 20 7.診療科別主要手術症例数上位3 循環器科 Kコード 名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 平均年齢(歳) 転院率 467 2.2 5.9 68.2 0.9% K549 経皮的冠動脈ステント留置術 K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 57 1.6 4.8 70.9 3.5% K546 経皮的冠動脈形成術 54 1.1 10.4 66.7 3.7% 特徴 冠動脈ステント留置術の治療実績は年々増加傾向にあります。また、近年では四肢の 血管拡張術・血栓除去術を積極的に受入れ、多くの治療実績を残しています。 また、経皮的冠動脈ステント留置術、冠動脈形成術が増加傾向であるため、治療後の 定期検査での心臓カテーテル検査の入院も多く診ています。 腎臓内科 Kコード 名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 平均年齢(歳) 転院率 18 15.5 25.6 65.4 0.0% K610-3 内シャント設置術 K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除 術(長径2cm未満) 5 19.4 14.6 67.6 0.0% K3772 口蓋扁桃手術 4 0.9 11.7 38.3 0.0% 摘出 特徴 当科では維持透析を行っている患者に対して内シャント設置術を行う事があります。 また、口蓋扁桃手術はIgA腎症の症例に対する治療法の一つで耳鼻咽喉科医師により行わ れます。また、ステロイドパルス療法を加えた診療も行っています。 21 7.診療科別主要手術症例数上位3 外科 Kコード 名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 平均年齢(歳) 転院率 K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 71 1.7 5.3 58.6 0.0% K6335 鼠径ヘルニア手術 49 1.1 2.9 69.8 0.0% 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両 側) 41 1.1 3.1 68.2 0.0% K634 特徴 腹腔鏡下胆嚢摘出術は、利根医療圏の中でも症例数が多く利根医療圏内の症例の約30~ 40%を占め、鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術においても利根医療圏内の 約20%の症例を診療しています。また、上記に示した症例数の多い手術だけでなく多く の症例にクリニカルパスを用いて効率的なムダのない治療を行っています。 脳神経外科 Kコード 名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 平均年齢(歳) 転院率 K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 45 0.5 10.9 75.4 13.3% K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 17 1.1 6 73.4 5.9% K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇 所) 15 1.4 20 63.1 20.0% 特徴 慢性硬膜下血腫は症例数が多い為、クリニカルパスを用いて短期間の入院となっていま す。頸動脈狭窄症に関しては症例毎に頸動脈ステント留置術、頸動脈内膜剥離術の適応 を決めます。脳動脈瘤に関しても症例毎にクリッピング術、コイル塞栓術の適応を決 め、24時間365日開頭手術、血管内治療が可能な体制を整えています。 22 7.診療科別主要手術症例数上位3 泌尿器科 Kコード 症例数 平均術前日数 平均術後日数 平均年齢(歳) 転院率 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 (一連につき) 83 0.1 1.1 53.9 0.0% K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 61 1.2 6.4 61.3 0.0% K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術) (電解質溶液利用) 46 3 6.5 74.4 2.2% K768 名称 特徴 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術は、利根医療圏内の症例の約40%の症例数を行っていま す。また、膀胱悪性腫瘍手術においても約40%の症例を行っていて利根医療圏内の医療 機関の中でも最も多くの症例数をこなしています。上記の膀胱悪性腫瘍手術の平均術前 日数が3日となっていますが、早期退院にできるように現在取り組んでいます。 眼科 Kコード 名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 平均年齢(歳) 転院率 K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入 する場合)(その他) 230 1.0 5.3 72.8 0.0% K224 翼状片手術(弁の移植を要する) 10 0.0 1 69.5 0.0% 8 0.8 4.4 71.9 0.0% K2682 緑内障手術(流出路再建術) 特徴 2013年は患者さんのご希望に沿い、日帰り手術、入院(片眼のみ手術、もしくは両眼 の手術)などの対応をさせていただきました。今後、手術種類を増やし、より患者さん のニーズに合った医療を提供してまいります。 23 7.診療科別主要手術症例数上位3 耳鼻咽喉科 Kコード 名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 平均年齢(歳) 転院率 K347 鼻中隔矯正術 22 1 5.5 45.3 0.0% K339 粘膜下下鼻甲介骨切除術 18 1 5.6 41.6 0.0% K358 上顎洞篩骨洞根治手術 17 1 5.5 51.4 0.0% 特徴 耳鼻咽喉科では、慢性副鼻腔炎の治療が耳鼻咽喉科全症例の約19%を占めています。鼻 中隔弯曲症等を伴っている症例も多く、症例によって鼻中隔矯正術、粘膜下下鼻甲介骨 切除術、上顎洞篩骨洞根治術などの同時に複数の手術を行います。また、扁桃周囲膿 瘍、急性扁桃炎に対する口蓋扁桃手術や、化膿性中耳炎に対する鼓膜切開術等も行って います。 24
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