Kubo Hajime 2日目

はじめ
さん
代表取締役社長
ぼ
く
日東建設㈱ リストラ危機脱出に
隠された秘密とは―。
「クボハンマー」が
危機を救い出した。
転機は「コンクリート」
会貢献に役立てられるため、もっとクボハンマーが広まってほ
しいです。日東建設のように、仕事をする上で視野を広く持っ
ていきたいと思いました。
Kubo Hajime
コンクリートテスターは
「建物を壊さずにコンクリー
ト強度を検査する装置 。」そ
の分野では既に海外の技術が
世界で主流となっていまし
た。しかし、半世紀以上も前
に開発された技術が革新され
ないまま現在も主流となって
います。
久保さんは、最先端の技術
を持ってこの分野を制覇する
ことを決意。開発から 年が
たった今では、装置の販路は
国外にも拡大し、新聞やテレ
ビなど数多くのメディアが注
目する企業に成長。リストラ
危機から脱出し、名実ともに
成功を収めました。久保さん
は講義の節目に言い残しま
す。
「一生勉強していくこと
が人生には必要です。世界を
相手にビジネスするために、
今は海外担当社員も町の外国
語指導助手の力を借りて、英
語を勉強しています。会社の
トップとしていかにやる気を
引き出せるか…それが肝心で
す」
。
大人でも、常に学び続ける
ことが大切。新しい発見が危
機を救ったのです。
ボハンマーはニュースなどで取り上げられていたので、
ク 興味がありました。トンネル事故などを未然に防ぎ、社
建設業界の厳しい現状
最初に目をつけたのはコ
「
ンクリートでした 。」
年、山陽新幹線のコ
平成
ンクリート落下事故が発生。
大学時代にコンクリート耐
用年数を 年と教わっていた
久保さんは、あることを発見
します。戦後のコンクリート
建造物建設ラッシュからちょ
うど 年が経過し、保守点検
の時期が差し迫っていたので
す。
維持管理の時代がくると
「
直感しました。どんなことに
も情報のアンテナを張ってい
ました 。」
すぐに、コンクリートの健
全性を判断する装置の開発に
着 手。 後 に ク
「 ボハンマー
【
Kinematik
UnBOund
】と商標登録され
hammer
る、新技術搭載の検査器「コ
ン ク リ ー ト テ ス タ ー( C T
S)
」を完成させました。
雄武発の技術が世界へ
50
学び続けることが答え
インタビュー
クボハンマーを開発
リ ス ト ラ は 最 後 の 手 段。
「
小さな町では雇用先が必要で
す」
。
2日目に登壇したのは日東
建設㈱の久保元社長。愛する
雄武で育ち、雄武とともに生
きてきました。
「町のために
自分ができることは…」と出
した決断は「異業種分野」へ
の進出。危機脱出への新たな
挑戦が始まっていきました。
解雇なしで危機回避
20 4
久保 元
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↑当日展示されていたコン
クリートテスター(商標登
録名:クボハンマー)
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不況の波が押し寄せる
建設投資額が 兆円超で
推移していたバブルの時代。
ピークを迎えた平成 年以
降、減少に転じ、平成 年に
は 兆円まで半減。依然、建
設業界を厳しい現状が取り巻
いています。
このような状況の中、多く
の企業が従業員をリストラ
( 解雇 )し雇用を調整。平成
年に年商 億を越えた日東
建設㈱にも不況の波が押し寄
せました。
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この町を愛して…
10
6
広報おうむ
広報おうむ
7
たかゆき
おおむら
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11
東海大学工学部卒業後、一時、㈱熊谷組
に入社するも、日東建設㈱の前身である
土木建設会社「阿部組」にヘッドハン
ティングされる。前社長含め 3 人で雄
武での会社人生がスタート。昭和 53 年
に改称し、
平成 6 年から代表取締役社長。
開発した非破壊検査装置「コンクリート
テスター」は第3回ものづくり日本大賞
をはじめ、数々の賞を受賞。また、日本
ブルームボール協会長。
日の丸を背負い、
世界を舞台に活躍中。
大村 孝幸さん
2 日目
(3 月 5 日開講)
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