業務実績報告書 27年 1月 30日 1.職名・氏名 助教 江口千代 2.教育活動 (1)講義・演習・実験・実習 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 母子看護学Ⅱ(小児)(2 単位 3 年次) 小児看護学(名称変更 2 単位 3 年次)2012~2014 年度 ② 内容・ねらい 様々な発達段階や、健康障害とその段階にある小児の適切な看護を行なうための基本となる 考えと基本的な技術について学ぶことをねらいとしている。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 講義・演習は、オムニバスで行われている。担当部分では、学童・思春期の発達段階の特徴 を振り返り、この時期に多く見られる疾患について整理している。また、担当部分の講義の工 夫では、小児の疾患に伴って生じる皮疹を視覚化し、その特徴について区別し、理解できるも のとしている。未熟児・小児の虐待・こころを病む子どもについても、映像や生のデータを利 用し、視覚的な刺激を得られるよう図や写真を資料として提示しながら、その背景にある家族 関係・生活過程について事例を用いて検討している。 演習では、学生が年齢別の子どもを具体的にイメージできるように人形や具体例を用いてい る。子どもと触れ合うことの少ない学生の特徴を鑑みて、赤ちゃんのモデル人形を用いた衣の 着脱や身体計測、フィジカルアセスメントなどを取り入れている。また、臨床現場では採血や 輸液療法を行う患児が多いため、小児の腕モデルを導入し、そのモデルから、学生が実際の子 どもをイメージし治療介助の方法が具体的に実施できるよう工夫し、臨床に即した演習ができ るよう工夫している。加えて、演習時に活用できるよう基礎的な資料を作成し用いている。 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 母子看護学実習Ⅱ(小児)(2 単位 3,4 年生)小児看護学(名称変更)2012~2014 年度 ② 内容・ねらい 子どもの成長発達や健康レベルに応じた看護を実践できる能力を修得することを実習目的と し、各実習施設(保育園・小児病棟・こども療育センター)の特徴を理解し、それに応じた看護 過程が学生の修得レベルに応じて展開できることをねらいとする。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 学生が受け持つ子どもや、関わる子どもが、生まれてから今日まで育まれてきた家族との生 活過程・環境のなかで、どのような体験をしているかを理解し、各実習施設の特徴を活かした 関わりができるように、また、その関わりが看護として成立しているか常に看護学的視点から 振り返られるよう個別に確認している。看護実践が、臨床の現場でチームの中で成り立つこと を意識できるよう、報告の重要性、他職種との連携を伝え、学生を受け入れてくださった子ど もやその家族に不利益のないよう調整している。 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 卒業研究 (3 単位 4 年生) 2012~2014 年度 ② 内容・ねらい 看護実践および看護学を発展させるための科学的思考を養い、研究的態度を身につける。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 小児臨床看護学実習、あるいは子どもやその家族に関する生活を見聞することにおいて、自 己が解決できなかった問題や疑問を整理し、ゼミの中で自己の問いを明確化し、研究プロセス を通して解決することに重点をおいている。 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 ・基礎看護学実習 2 期(補佐) 2 年生 2012~2014 年度 ・応用援助技術ゼミ 3 年生 2012 年度 ② 内容・ねらい 各領域の実習・ゼミ目的・目標に基づき行なう。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 基礎:基礎領域の実習を基盤にして、学生が対象者とコミュニケーションを中心とした日常 生活援助をできるよう調整を行なっている。 応用援助技術ゼミ:実習前の統合的な看護過程の展開を学生個別に支援する。 (2)非常勤講師担当科目 ① 担当科目名(単位数) 開講学校名 ② 内容・ねらい ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 ④ 本学における業務との関連性 (3)その他の教育活動 3.研究業績 (1)研究業績の公表 ① 論文 ・共働きの母親が行政に期待する子育て支援―福井県における調査結果より― 江口千代, 日本看護福祉学会誌 17(2),p135-146,2012 ・生命危機状態にある家族員の治療決断の是非に苦悩している家族への治療的質問の意味と 効果~ビリーフに焦点をあてて~ 戸井間充子、正野逸子、江口千代、藤本照代, 日本看護福祉学会誌,17(2)p119‐133,2012 ・個人システムを通して介入する家族へのシステムアプローチ~ターミナル期の患者をキー パーソンとした事例を通して~ 藤本照代,正野逸子,戸井間充子,江口千代, 鷹井樹八子, 家族看護 (2014 年 8 月) ② 著書 ・ 「考え・実践する保育相談支援」 ,共著 担当部分 「保護者支援の内容」 2012 年 6 月刊行,保育出版社 ・「事例で学ぶスーパービジョン」 ,共著 担当部分 第 2 章 スーパービジョンの機能 2015 年 2 月刊行, 建帛社 ③ 学会報告等 ・ターミナル期の患者のいる家族の悪循環の要因と特徴:正野逸子,戸井間充子,藤本照 代,江口千代,第 19 回日本家族看護学会学術集会(2012 年 9 月) ・乳幼児期から腹膜透析を受けてきた子どもの母親の体験-先天的腎疾患・後天的腎疾患 の事例より-;石榑志織,江口千代,第 20 回日本家族看護学会学術集会(2013 年 8 月) ・外来入院支援室で家族の感情表出を促す介入方法とその技術の検討;菅村孝子,橋本知 佳,久保田美智子,江口千代 第 21 回日本家族看護学会学術集会(2014 年8月) ④ その他の公表実績 (2)学会活動等 学会でのコメンテーター、司会活動 学会での役職など 学会・分科会の開催運営 (3)研究会活動等 ① その他の研究活動参加 関西子どものケア研究会 2009 年~現在に至る 加賀市民病院「家族看護研究」研究活動支援 2013 年 ② その活動による成果 (4)外部資金・競争的資金獲得実績 (5)特許出願 4.地域・社会貢献 (1)学外団体 ① 国・地方公共団体等の委員会・審議会 ② 国・地方公共団体等の調査受託等 ③(公益性の強い)NPO・NGO 法人への参加 ④(兼業規程で業務と見なされる範囲内での)企業等での活動 ⑤ 学間あるいは大学と他の公共性の強い団体との共催事業等 ・福井県保育カウンセラー配置事業参加:福井市保育カウンセラーとして幼稚園・保育園の訪 園・助言、保護者への面接など(2009 年~現在に至る) ・滋賀県社会福祉協議会講習会講師(2012~2013 年) ⑥ その他 (2)大学が主体となっている地域貢献活動等 ① 公開講座・オープンカレッジの開講 ② 社会人・高校生向けの講座 ③ その他 福井県立大学著作「ようこそ県大研究室」執筆参加(2012 年) (3)その他(個人の資格で参加している社会活動等) ・ 福井市内幼稚園教諭への講習会(2012,2013 年) ・ 加賀市民病院看護部研修会「臨床で実施する家族看護」講演(2014 年 1 月) ・ 加賀市民病院看護部研修会「事例で学ぶ家族看護」講演(2015 年 1 月) 5.大学の管理・運営 (1)役職(副学長、部局長、学科長) (2)委員会・チーム活動 親睦委員 2012~現在まで 実習検討委員会 2013 年~ (3)学内行事への参加 ・オープンキャンパス参加 (2013 年) (4)その他、自発的活動など ・FD におけるワークショップ参加; TPWS(ティーチングポートフォリオ、ワークショップ)におけるティーチングポートフォリ オの作成終了(2013 年 3 月) APWS(アカデミックポートフォリオ、ワークショップ)におけるアカデミックポートフォリ オ作成(2014 年 3 月) 6.学外研修での成果
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