オリーブの家 (南相馬市)

企画・編集 福島県社会福祉協議会
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福島県の介護職に就いた皆さんの声をご紹介!!
(株)相馬の里 グループホーム
の
回
今
オリーブの家(南相馬市)
訪問先
福島県浪江町出身
か ま た
ふ み きよ
鎌田 文清さん(38 歳)
平成 27 年1月
南相馬市原町区のグループホーム
オリーブの家に就職
保有資格
ホームヘルパー2級
ガイドヘルパー
30歳を過ぎて介護に転職したのは「お年寄りとの関わりが好
きだったから」。穏やかな語り口調で利用者さんの笑顔を引き
出すコミュニケーション術は実にお見事です。
Q1
福島県の介護職を選んだ
理由を教えてください。
Q2
現在の仕事のやりがいや魅力、
今後の抱負について教えてください。
震災の時に私が勤務していた南相馬市の施設は津波の被害を
グループホームは、
一人ひとりの利用者さんに役割をもっても
受けました。まだ介護職として働き始めて1年を過ぎたばかり
らって、
できることを活かしながら生活しています。
認知症があっ
の頃です。お亡くなりになった利用者さんもいらっしゃって、そ
ても見事な包丁さばきを見せてくださる方や、
さりげなく気をきか
の状況が衝撃的すぎて、しばらくは食事も喉を通らず、何も手に
せてカーテンをしめてくださる方がいたり、
新鮮な驚きがある毎日
つかなくなってしまいました。その後、公的機関の求職者支援制
が魅力です。
そんなふうに無事で平和な1日1日を大切に積み重ね
度などを受けながら避難した宮城県岩沼市の老人保健施設で働
ていくことこそが、
現在の自分の願いです。
少し時間をかけながら、
き始め、知らない土地にもなじむことができたのですが、地元で
その先に何か目標などが見つかればいいなと思っています。
ある福島県浜通りの人手不足を耳にして「微力でも役に立ちた
い」と思うように
なりました。南相
馬市の就職説明
会に参加したり、
Q3
これから福島県の介護職を
目指す方にアドバイスを!
福島県社会福祉
協議会の制度な
県外に避難された介護職員の方のなかにも、
ふるさとに戻るこ
ども調べて相談
とを検討している方がいるのではないでしょうか。
ハローワーク
しながら新しく
や福島県社会福祉協議会、
地元の自治体などにも支援制度が設け
出来た今の事業
られていることがありますので、
積極的に問い合わせてみること
所に就職を決め
をお勧めします。
私自身も、
宮城県に避難したときに公的機関の方
ました。
が親身になって相談に乗ってくださったことで一歩踏み出すこと
ができました。
不安な点があれば抱え込まずに、
機会をとらえて誰
かに話してみるといいと思います。