武史 社長 私が担当した第二モジュール(8〜 月) ではモノの見方を中心にプログラムを構成し た。戦略思考や会計、マーケティング、意思 決定など、コンテンツは大きく変えていないが、 それを使って何をみるのか、そしてこれまでと 違った視点からモノを見た場合どうなるのか、 というメッセージを送ったつもりである。 寺子屋式リーダーシップの講師陣はアフガ ン支援の中村哲医師や本多機工の龍造寺健 介社長、ヤフーの復興デパートメントを手掛 ける長谷川琢也氏など、世代もやっているこ とも志も全く違う陣容にした。共通している プログラムなのである。 やるんだ」ということに気づく機会が碧樹館 KAILの特徴の一つは一人称で思考すると ころにある。そして「自分はこうする、こう 将来的には世界でも輝きを放つ人材育成モデ と言える。九州にとってKAILは宝であり、 決する変革型のリーダーを生み出す存在だ とっては解決すべき課題を定義し、実際に解 KAILは個人にとっては自らを走り続け させてくれる推進力であり、地域や企業に つづけてくれるのである。 卒塾後も自らの挑戦や成長を促し、鼓舞し えることができたという前提でプログラムが ている。第三モジュールは、モノの見方を変 の意義が少しでも伝わるのではないかと考え 験になれば、モノの見方を変えるということ な何かを感じ、魂を揺さぶられるような体 でいるということだ。彼らに共通する普遍的 ーとスピードで周りを巻き込みつつ突き進ん て、理想の世界の実現に向けものすごいパワ のはわれわれとは異なる視点でモノを見てい 当然、最先端の教育プログラムや知識も 取り入れていくが、ただ単に単位を取得した されるようになってくる。中途半端な気持ち を担当する制度を導入した。第一モジュール (6 周年の節目を迎えたKAILは、 期か ら3人のモジュールディレクターが3つの期間 わっていきたいと思っている。世の中は急速に った。塾生と同じ気持ちで今後もKAILに関 KAILに関わり約 年が経ち、私自身も 塾生の悩みや焦りなどを共感できる年齢とな きな飛躍ができるはずだ。期待している。 取ってくれれば、きっと第三モジュールで大 他の塾生たちの変化と自らのギャップを感じ 構成されている。当然、個人差はあるのだが、 異なる視点でモノを見る ルになれるのではないかと思っている。 するのか、それでいいのか」ということを常 に問われ、迫られる場なのである。プログラ ムが進むにつれ、バックボーンやフィールドが では居づらい場所ではあるが、これ程お互い 〜8月)ではイノベーションやクリエイティビ 変化しつつあり、先の見通しにくい状況にある 異なる塾生間においてもこのような問いがな を切磋琢磨できる場所はほかにはないだろう。 ティなど時代が求める要素を取り入れて、リ せっさたくま だからこそ人財の森という言葉に象徴される ーダーシップの基軸を考えてもらった。 11 が、塾生たちと一歩ずつ前に進んでいきたい。 10 130 Zaikai Kyushu / FEB.2015 12 り、知識を得る場ではない。 「あなたはどう (朝日ビジネスコンサルティング社長) 九州の産学官が連携して設立した特定非営利活 動法人(橋田紘一塾長) 。各企業・団体の中核の人 材を対象とした 「 碧樹館 ( へきじゅかん ) プログラ ム 」 を運営。週末を利用し、知識偏重に陥ること なく、志の涵養に重きを置いた講義により、明確 な基軸を有する次世代リーダーの育成に取り組む。 URL http://www.kail.jp/ ように人が育ち、ネットワークが強固になり、 10 現状認識を問われる切磋琢磨の場 九州 ・アジア経営塾 KAIL第二モジュールディレクター古川 〜夢の途中〜
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