2007年8月 - いばらき診療所

いばらき診療所こづるニュース
八月号
二〇〇七年八月一八日発行 第三五号
編集・発行:医療法人社団いばらき会
いばらき診療所 こづる
355
霞ヶ浦
北浦
なめがた地域
総合病院
西蓮寺
いばらき町探訪
183
す。ひとまわりしてくると、蒸か
したジャガイモとお手製の漬け
物、麦茶でもてなしてくださいま
す。ダンボールの上に並んだ田舎
の味と、地元の方の飾らないもて
なしが、なんともいえず温かく、
これからもこの形で続いて欲しい
と思いました。
山百合の里
山百合の里
ら漂ってきました。山百合は、想
像していたよりもたくさん咲いて
いて、花も大きく、山にこんな華
やかな花が咲くものかと驚きまし
た。
地元の愛好会の方々が、休憩所
を用意して下さっていました。花
の期間中、入場料として一人30
0円を集め、山百合の植付けや
コース整備に役立てているそうで
霞ヶ浦大橋
残暑お見舞い
申し上げます
今年の梅雨明け は8月 1日
でしたが、明 けたと たん に連
日猛暑が 続いて います。 この
暑 さ はち ょっ とこ たえ ま す
ね。こども 達は 服の まま、噴
水で水遊びをしていました。
七月中旬、霞ヶ浦と北浦にはさ
まれた行方市西蓮寺に、山百合が
群生していると聞いて見て参りま
した。平成十七年に合併して行方
市になりましたが、もとの玉造町
にあります。西蓮寺という天台宗
の古刹があり、字名にもなってい
ます。
西蓮寺の境内に車を停めて、仁
王門をくぐり急な坂を降りていく
と、先月号で取上げた谷津田が広
がっており、その谷津田の向こう
斜面が山百合の群生地になってい
ます。田んぼ道を歩いて近づいて
いくと、ユリの香りが斜面全体か
50
17
臨床心理 学者の 河合隼 雄氏が 7月 日にお 亡
くなりに なった 。もう 数年 前のこ とにな る
が、友人 に誘わ れて参 加した 講演会 の講師 が
河合隼雄 氏であ り、彼 のユー モアた っぷり の
講演に魅 了され 、以後 、河合 氏の著 作をむ さ
ぼるよう に読んだ ことを 覚えて いる。
ここで大 切なこ とは、 意図を もたず にいる と
いうこと である 。もし ここで 、「相 手の自 主
性を引き 出すた めに」 または 「状況 の変化 を
生じさせ るため に」何 もしな いと したら、 こ
れは作為 的な「 何もし ない」 であり 、河合 氏
のいう「 何もし ない」 ではな い。「 ~のた め
に 何 も し な い」 と い う の は 、す で に 意 図 を
もった行 動であ り、何 もしな いこと にはな ら
ない。
「何もし ない」 とは、 手
を抜いた り、ほ ったら か
しにして 自然の なりゆ き
を見守る ことで はなく 、
物事が動 き始め るのを 待
つと い う こと で あり、
「待ち方 」とし ては、 あ
る程度の 時刻に は到着 す
るバスや 電車を 待つよ う
な「待つ 」では なく、 何
の約束も ないこ とを待 ってい るの である。 待
つことに よって 、相手 の自主 性が動 き始め る
場合もあ るが、 それよ りも、 誰の思 いもよ ら
ない方向 に状況が 動き始 めるか もしれな い。
ソーシャル
ワーカーの
雑念記
河合氏の 著作の 中でこ ころに 残って いる文 章
はいくつ もある が、そ の中で 、「何 もしな い
ことに全 力を尽 くす」 という 一文 がある。 こ
れは、カ ウンセ ラーの あり方 につい て述べ た
一文で、 「わた しが手 伝って あげま しょう 」
「こんな ふうに してみ て下さ い」な どと手 を
出し口を 出すの ではな く、希 望や信 頼をも っ
てじっと してい ること の大切 さを述 べたも の
である。
高野和也
もちろん 私たち は、道 で転ん だ人に 「大丈 夫
ですか」 と声を かけた り、重 いもの を運ん で
いる人に 「手伝 います よ」と 手を貸 したり す
る。これ は、「 何もし ないこ とに全 力を尽 く
す」場面 ではな い。何 をした らいい のか、 何
をすべきなのか分からないという状況の人
に、カウ ンセリ ングと いう手 段を用 いた場 合
の援助の 姿勢に ついて 述べ たもの が、「何 も
しないこ とに全力 を尽く す」で ある。
河合氏は 、どう するか という 行動の 仕方を 示
そうとい うので はなく 、カウ ンセラ ーがど う
いう状態 でそこ にいる かとい う態度 を示す た
めに、「 何もし ないこ とに全 力を尽 くせ」 と
述べた。 前回の この稿 で触れ た援 助者の「 存
在の仕方 」につ いて、 河合氏 は繰り 返し問 題
提起した 。「夢 を理解 しよう とだけ はして は
ならない 」とい うユン グの言 葉も、 援助者 の
存在の仕 方を重視 してい るから である。
(続く)
10
SOCIAL
WORK
10
今月の歌
いとねもごろなる道の物語に夜もふけぬれば
ころもで
しろたえの
なかぞら
衣手寒し秋の夜の
月中空に
澄みわたるかも
良寛
されどなほあかぬ心持して
ち よ
や ち よ
向ひゐて
千代も八千代も見てしがな
こと
空行く月の
事問はずとも
貞心尼
椅子に腰掛け、片足がまっす
ぐになるくらいまで伸ばしま
す。その状態で数秒間保ちま
しょう。
片方の足は軽く膝を曲げ立膝に
します。伸ばしている足を30
センチ位上げます。反対の足も
同様に行ないます。
★☆
☆
訪問看護師募集!
☆★
私達と一緒に在宅ケアの現場で働
きませんか?当診療所では、医
師、看護師、ケアマネージャー、
ソーシャルワーカーが連携してご
自宅でお過ごしの患者様とご家族
を支えます。平成16年の開院以来
約250名の在宅患者さんへの訪問
看護を行なってきました。在宅ケ
アに興味をお持ちの看護師の方、
是非ご検討ください。
お問い合わせは、いばらき診療所こ
づる、総務大森まで。℡291-0055
のんびり体操
太ももの筋力強化Ⅱ
(仰向けで)
訪問看護ステーションこづる
理学療法士 工藤春輝
梅雨もようやく明け、暑い日が続きま
すが、皆様いかがお過ごしでしょう
か。暑い日を乗りきる為、こまめな水
分補給と三度の食事、あとは睡眠を十
分取るように心掛けましょう。
今回は、皆様もよく耳にすることが
あると思いますが、変形性膝関節症に
ついて取上げてみたいと思います。膝
関節には、関節軟骨というクッション
の役目をするものがあるのですが、高
齢となるにつれて、または過度の負担
に伴い、軟骨は擦り減り、更に負荷、
磨耗が続くと関節全体の変形が起って
きます。そして、痛みとなって現れ、
日常生活に支障を及ぼすという訳で
す。
治療法としましては、保存的療法や
手術がありますが、主治医の先生に十
分ご相談の上、運動を勧められた方
は、図を参考に運動を行なってみてく
ださい。
それでは、自宅でできる簡単な大腿
四頭筋 だ(いたいしとうきん を)鍛える
運動をご紹介します。この運動は、筋
肉を鍛えると同時に、関節軟骨の代謝
も促進するので、柔軟性が増し、膝の
痛みに効果的です。
太ももの筋肉強化Ⅲ
(腰掛けで)
太ももの筋力強化Ⅰ
(仰向けで)
タオルや枕を片膝の下に入れま
す。それを床面に押付けるよう
にします。何秒か押付け、力を
抜くという動作を繰り返しま
す。
陰をつくる光、光を示す陰 第2回
茨城カウンセリングセンターの
ご協力を得て開催する大須賀発
蔵先生レクチャーシリーズの第
2回目です。今回は人の心を理
解するということについて、大
須賀先生の長年のカウンセリン
グのご経験を中心にお話いただ
きます。
講 師:大須賀発蔵先生
日 時:2007年9月14日(金) 18:00~20:00
場 所:茨城県産業会館大会議室
水戸市桜川2-2-35
参加費:無料
申込み いばらき診療所こづる 高野
℡029-291-0055 FAX029-291-1456
問合先 E-mail:[email protected]
9月の外来休診日
整形・漢方
9月12日(水)
五十嵐医師
ご不便をおかけいたしますが、
どうぞよろしくお願いいたし
ます。なお、当日の大須賀等
院長(内科・神経内科)は通常
どおり診療を行います。
休
診
ラン科ブラッシア属
ロンギシマ
花がまる で蜘 蛛の
ように 見え るの
で、別 名、ス パ イ
ダー オー キッ ド。
メキシコ やブ ラジ
ル の高 山 で、木に
着生して いる 蘭の
一 種で す。い つも
珍しい花 を見 せて
頂く患者 さん のお
宅 で、今 年 は 特に
花がたく さん つき
ました。
かまねこ
釜猫の
超かんたん
レシピ
ご飯ピザ
ご飯が 余った 時や 朝時 間がない
とき、卵か けご 飯に 飽き たとき
にやってみてください。
適当な 大き さに 刻ん だ具材と
卵、ご飯を ボー ルで 混ぜ 合わせ
ま す。塩、コ ショ ウ で味 付け ま
す。油をひ いた フラ イパ ンに平
たい丸 型に 整え ます。弱 火にし
て 蓋 を し、一 分 く ら い 焼 き ま
す。ひっく り返 して 裏面 も焼き
ます。両面 とも 軽く 焦げ 目がつ
材料
・ご飯 冷(、温どちらでも )
かるく一杯
・卵 一個
・サラミやベーコン、ハムなど
・ピーマン 半個
・溶けるチーズ
シート状のものなら二枚
・塩、コショウ
・ケチャップ
けば出 来上 がり です。ケ チャッ
プをかけてどうぞ。
いばらき診療所こづる
県指定訪問リハビリテーションステーション
訪問看護ステーションこづる
ケアプランセンターこづる
〒311-3107 茨城町小鶴127-1
電話: 029-291-0055
Fax: 029-291-1456
Email: [email protected]
URL: http://www.ibc.or.jp/
万が一電話がつながらない時は、いばらき会本部 いばらき診療所とうかい 電話: 029-283-4110