年会2日目 (6月25日(木)13:00-15:30(予定)) 2WA1 テーマ名 巨大

●年会2日目 (6月25日(木)13:00-15:30(予定))
2WA1
テーマ名 巨大生物マシンの構築原理と機能発現
オーガナイザー 栗栖 源嗣(大阪大学)、姚 閔(北海道大学)
生体内で起こる複雑な化学反応や分子運動は,複数の分子により構築された巨大生物マシンが正確に機能す
る事によって行われている.本ワークショップでは巨大生物マシンの構築原理に焦点を当て,その解明に取り組
概要
む先生方に最新の研究成果をご発表いただく.また,より複雑な生命マシンの構築原理と機能発現の解析に関
する最近の研究の動向と今後の課題についても議論する.
演者
田中 良和(北海道大学)、有坂 文雄(日本大学)、栗栖 源嗣(大阪大学)、三木 邦夫(京都大学)、横山 茂
之(理化学研究所)、岩崎 憲治(大阪大学)
2WC1
テーマ名 プリオン生物学の新展開
オーガナイザー 桑田 一夫(岐阜大学)
近年、プリオン病のカテゴリーが大きく変わりつつある。アルツハイマー病やパーキンソン病などの多くの神経変
性疾患も、プリオンライクなメカニズムで発症すると考えられるようになってきた。また、プリオンタンパク質のダイ
概要 ナミクスやフォールディング現象も解明されつつある。さらに、プリオンの構造やダイナミクスに基づいて早期診
断や早期治療も始まりつつある。単なる構造解析に留まらない、大きく変わりつつあるプリオン生物学の現況に
ついて考察し、タンパク質科学の未来を考える。
演者
山口 圭一(岐阜大学)、宗 正智(大阪大学)、新 竜一郎(長崎大学)、桑田 一夫(岐阜大学)、茶谷 絵理
(神戸大学)、坂口 末廣(徳島大学)、志田 俊信(理化学研究所)
2WF1
テーマ名 レア・イベントとしてのタンパク質構造ダイナミクスの理論と実験
オーガナイザー 楯 真一(広島大学)、 藤崎 弘士(日本医科大学)
NMRによりタンパク質が溶液中では最安定構造とは異なる「低存在率構造」を取ることが分かってきた.一方
で,レア・イベントとしての低存在率構造への変化の経路を解析する理論的方法は様々に提案されてきており,
概要 実験情報を理解するための相補的な技術になりつつある.本ワークショップでは,タンパク質構造ダイナミクスの
実験的観測と,レア・イベント物理学の理論的手法の協働をめざし,それぞれの立場から研究の現状を紹介す
る.
演者
楯 真一(広島大学)、藤崎 弘士(日本医科大学)、冨樫 祐一(広島大学)、光武 亜代理(慶應義塾大学)、
Monika Fuxreiter (Hungary Acad. Sci.)、Weiqing Ren(National Univ. of Singapore)
●年会2日目 (6月25日(木)16:00~18:30(予定))
2WA2
テーマ名 蛋白質科学における中性子利用の現状と展望
オーガナイザー 玉田 太郎(日本原子力研究開発機構)、海野 昌喜(茨城大学)
概要
日本国内では、パルス中性子源であるJ-PARCが順調に稼働しており、蛋白質の構造とダイナミクスの研究は
新たな展開を迎えている。中性子に関する最新の研究の成果をまとめるとともに、蛋白質科学における中性子
利用における今後の展望について議論を深めたい。
演者
海野 昌喜(茨城大学)、五十嵐 圭日子(東京大学)、横山 武司(富山大学)、中川 洋(日本原子力研究開発
機構)、杉山 正明(京都大学)
2WB
テーマ名 微生物による組換え蛋白質発現
オーガナイザー 岩谷 奈央子(名古屋大学)、 萩原義久(産業技術総合研究所)
平成20年6月から公開を始めた蛋白質科学会アーカイブは、蛋白質研究者が実験技術ノウハウを紹介するウェ
ブベースのプロトコル集で、現在までに 85種類のプロトコル、総説が公開され、WEBページ閲覧数は年間に45
概要 万件、原稿PDFのダウンロード数は年間50万件を超える。
本年度のワークショップでは、微生物による蛋白質発現についての最近の実験技術の進歩と実際に実験を行う
際のコツについて専門家の皆様にご講演頂く。
演者
花方 寛(ヒゲタ醤油㈱)、村木 三智郎(産業技術総合研究所)、白石 充典(九州大学)、上垣 浩一(産業技
術総合研究所)、幸田 明生(大関㈱)、杉木 俊彦(大阪大学)
2WC2
テーマ名 高感度免疫測定法による蛋白質の超微量定量および医学応用
オーガナイザー 橋田 誠一(徳島文理大学)、 片上 秀喜(帝京大学ちば総合医療センター)、
概要
免疫測定法はペプチドやタンパク質を特異的かつ高感度に定量する方法として広く普及して来た。殊に医学に
おける貢献は大きい。そして、その追求された検出感度は分子レベルにまで達して来ている。本ワークショップ
では、超高感度測定に至る原理や方法とその臨床応用について、最近の知見を紹介したい。
演者
橋田 誠一(徳島文理大学)、片上 秀喜(帝京大学ちば総合医療センター)、野地 博行(東京大学)、田中 靖
人(名古屋市立大学)、福浦 正義(プライムテック株式会社)
2WD
テーマ名 酵素・蛋白質研究、ケミカルバイオロジーの 医療 応用への展開
オーガナイザー 木戸 博(徳島大学)、 伊藤 孝司(徳島大学)
本ワークショップでは、細胞機能障害によって発症する様々な疾病を念頭に、その治療戦略に関与する酵素と
蛋白質研究、さらに生命科学と化学が融合したケミカルバイオロジー研究を中心に演題を選んだ。細胞膜でのク
概要 ラスリン依存性エンドサイトーシス、ミトコンドリアでのエネルギー代謝、リソゾームでの代謝産物の分解といった
細胞機能に対する治療戦略を紹介すると共に、化学合成によるタンパク質製剤調製への挑戦について紹介し
たい。
演者
嶋田 睦(九州大学)、木戸 博(徳島大学)、大高 章(徳島大学)、伊藤 孝司(徳島大学)、中島 元夫(SBI
ファーマ株式会社)
2WE
テーマ名 酸素リモデリング・レドックスシグナルとタンパク質修飾の新たな潮流
オーガナイザー 赤池 孝章(東北大学)、 森 泰生(京都大学)
生物種に普遍的に見られる多くの生命現象は、分子状酸素のユニークなレドックス活性に依存している。すな
わち、生命の系譜は、酸素分子の化学的反応性に基づくリモデリング機能により制御されてきた。一方、近年、
活性酸素によるレドックスシグナル伝達機構が注目されている。そこで、本ワークショップでは、酸素関連レドッ
概要
クス活性小分子が惹起するシグナル経路を司る新規なタンパク質化学修飾を、翻訳と翻訳後レベルで横縦断的
に俯瞰して、酸素レドックスバイオロジーと酸化ストレス病態理論にパラダイムシフトをもたらす新たな潮流につ
いて議論する。
演者
森 泰生(京都大学)、赤池 孝章(東北大学)、内田 浩二(名古屋大学)、三木 裕明(大阪大学)、本橋 ほづ
み(東北大学)、南嶋 洋司(慶應義塾大学)
2WF2
テーマ名 バイオ医薬品の品質管理技術と蛋白質科学
オーガナイザー 大政 健史(徳島大学)、 本田 真也(産業技術総合研究所)
バイオ医薬品の生産においていは、有効性と安全性を保証するための高度な品質管理が求められる。それを支
えるのはタンパク質物性に関する深い理解と最新の分析技術である。本ワークショップでは、各分野の専門家
概要 の先生方からバイオ医薬品の品質管理に関して、現状と課題、技術開発の動向、品質と安全性の関係等の話
題を紹介していただく。また、タンパク質科学はいかなる貢献が可能なのかをワークショップ参加者ともに議論し
たい。
演者
柴田 真吉(第一三共株式会社)、橋井 則貴(国立医薬品食品衛生研究所)、鬼塚 正義(徳島大学)、内野
智信(静岡県立大学)、内山 進(大阪大学)、渡邊 秀樹(産業技術総合研究所)