平成27年度事業計画書 1 人材育成事業 「知の交流拠点」機能を発揮し、産・学・官の研究交流を通じて、ライフサイエンスの発展 を担う創造性豊かな研究人材の育成を図る。 (1) 千里ライフサイエンスセミナー ① 千里ライフサイエンスセミナー 我が国を代表する第一線の研究者(各回6名程度)が先端的研究成果・動向等を発表・ 紹介し、研究交流と人材育成を図る。 対 象 者;大学・企業等の研究者等 回 数;年5回 場 所;千里ライフサイエンスセンタービル 回 ① テーマ名 コーディネーター 2015 年 セミナー J1 粘膜免疫システムの解明と免疫疾患 実施時期 國澤 純(医薬基盤研究所) 5 月 11 日 竹田 潔(大阪大学大学院医学系研 究科) ② 7月8日 セミナー J2 脳内環境の破綻としての疾患研究フロン 高橋 良輔(京都大学大学院医学研 ティア 究科) 山中 宏二(名古屋大学環境医学研 究所) ③ 9 月 18 日 セミナー J3 iPS 細 胞 技 術 を活 用 した創 薬 研 究 水口 裕之(大阪大学大学院薬学研 究科) 関野 祐子 (国立医薬品食品衛生研 究所) ④ 11 月 25 日 セミナー J4 がんシリーズ第 5 回「がん免疫療法の進 中面哲也(国立がん研究センター 展と将来展望」 早期・探索臨床研究センター ) 玉田耕治(山口大学医学部大学院 医学系研究科) ⑤ 2016 年 セミナー J5 光遺伝学による脳研究最前線(仮題) 山中 章弘(名古屋大学環境医学研 究所) 田中 謙二(慶應義塾大学医学部 ) 2 月(未定) (2)新適塾 各分野の第一線の研究者の講演と、若手が講師等と自由闊達に議論できる場を通じ、 今後のライフサイエンスの発展を担う人材を育成する。 テ ー マ;「未来創薬への誘い」「脳はおもしろい」「難病への挑戦」 対 象 者;大学・企業等の若手研究者等 回 数;各テーマ4回、年12回 場 所;千里ライフサイエンスセンタービル テーマ名 ① 未来創薬への誘い コーディネーター 中川 晋作(大阪大学大学院薬学研究科) 実施時期 1年間4回 小比賀 聡(大阪大学大学院薬学研究科) ② 脳はおもしろい 山本 亘彦(大阪大学大学院生命機能研究科) 1年間4回 古川 貴久(大阪大学蛋白質研究所) ③ 難病への挑戦 山下 俊英(大阪大学大学院医学系研究科) 菊池 1年間4回 章(大阪大学大学院医学系研究科) (3)技術講習会 ライフサイエンス分野の最新の実験技術、機器・装置等を研究者の講演と実習を通じて 紹介し、若手研究者等に新しい技術習得の機会を提供する。 対 象 者;大学・企業等の研究者等 回 数;年2回 場 所;概ね 千里ライフサイエンスセンタービル、大阪大学 回 テーマ名 コーディネーター 実施時期 ① MACS を用いた細胞分離と 中川 晋作(大阪大学大学院薬学研究科) 2015 年 FACS を用いた細胞表面蛋 5 月か 6 月 白質の発現解析 ② 質量分析による分子イメ (未定) 粟津 邦男(大阪大学大学院工学研究科) 7 月 23・24 日 ージング (4)大阪科学賞 創造的科学技術の振興を図り、21世紀の新たな発展と明日の人類社会に貢献するため、 極めて有望な若手研究人材を「大阪科学賞」として顕彰する。(大阪科学賞は昭和58年 創設。大阪府、大阪市、(一財)大阪科学技術センター主催。当財団は平成20年から共催。) (5)千里ライフサイエンス国際シンポジウム テーマ名 “Frontiers in Structural Biology – X-ray Free Electron コーディネーター 実施時期 岩田 想(京都大学大学院医学研究科/医学部) 月原 冨武(兵庫県立大学大学院生命理学研究科 /大阪大学蛋白質研究所) 2016 年 1 月 22 日 Laser and Drug Discovery” 2 岸本基金研究助成事業 独創性、先行性があり、ライフサイエンスの振興に寄与することが期待できる若手研究者の 研究テーマに対して助成する。 [助成研究テーマ] ・生命現象の解明 ・健康の維持増進と疾病の予防・治療 ・生物およびその諸機能の産業への応用 助 成 額;1件200万円 助 成 件 数;15件程度 3 普及啓発事業 一般市民や児童生徒に、学び、研究者等と交流する機会を提供するとともに、ライフサイ エンスに関する知識・情報や、当財団の役割、各種事業等について普及する。 (1)千里ライフサイエンスフォーラム 一般市民(産・学を含む)を対象に、ライフサイエンスを中心にその他多様な分野に ついて、学習と交流の場を提供する。 ・毎月1回、年12回 ・場所;千里ライフサイエンスセンタービル、千里阪急ホテル ・内容;講話と懇談会 (2)市民公開講座 一般市民を対象に、ライフサイエンスに関する身近なテーマ等について公開講座を開 催する。 対 象 者;一般市民 回 数;年2回 ① 第72回 テーマ・・・調整中 [2015 年 9 月 26 日(土)] ② 第73回 テーマ・・・調整中 [2016 年 1 月 30 日(土)か 2 月 20 日(土) 未定] 場 所;千里ライフサイエンスセンタービル (3)小学生、高校生向け事業 次世代の人材育成も含めて、生命・自然科学に対する知的好奇心、向上心を醸成するた め、小学生向け事業、高校生向け事業を実施する。 ○財団企画委員会担当委員が事業を企画実施する。 【小学生向け事業】 (学校の授業では取り組みにくい実験等を行う。) ・講師、テーマ等調整中 ・夏休み期間中2回開催予定 【高校生向け事業】 ① 第8回ライフサイエンスセミナー:研究者と語ろう 開 催 日;2015 年 7 月 21 日(火曜日) 場 所;エル・おおさか 講 師;医薬基盤研究所理事長 米田悦啓 大阪大学大学院医学系研究科教授 石井優 大阪市立大学大学院理学研究科准教授 杉﨑満 ② 高校へのサイエンスの出張講義の実施 対 象 校;大阪府立寝屋川高等学校(検討中) 大阪府立春日丘高等学校 回 数;年2~3回/校 開催 (4)広報誌の発行 ライフサイエンスに関する知識・情報、当財団の事業・活動報告、案内等の普及を図る。 ○千里ライフサイエンス振興財団ニュース [内容] ・理事長と第一線研究者の対談 ・ 「リレートーク」 ・「解体新書」 ・財団事業の報告・取材記事 ・財団事業案内等 情報提供 発 行 回 数;年3回 部 数;2,000部 配 布 先;大学・研究機関、ライフサイエンス関連企業、行政、セミナー・シンポ ジウム等財団主催行事参加者等 4 研究実用化支援事業 産・学・官の交流拠点・結節機関として、ライフサイエンス分野における研究とその実用 化・事業化を促進・支援する。 また、大阪府のバイオ政策との連携協力関係の中で、財団の各事業を通じてライフサイエ ンス拠点( 「北大阪バイオクラスター」)の発展を促進する。 ⑴ 研究実用化の促進・支援 ①「地域イノベーション戦略支援プログラム」文部科学省補助事業の活用 当財団は、「関西ライフイノベーション戦略推進地域」(大阪府・兵庫県)の総合調整機 関として、当該プログラムの取りまとめ等の調整役を担うとともに、各事業活動を通じて ライフイノベーションを推進する人材の育成を図り、併せてライフサイエンスにかかる研 究の実用化を促進・支援する。 ○ライフサイエンス研究者ネットワークの拡充 ライフサイエンス研究者(がん、難病、ワクチン等重点領域の研究者、その招へい研 究者、 「知的クラスター創生事業」参画研究者及び次代を担う若手研究者等)のネット ワーク化とその拡充 ○これらの研究者を対象として ・コーディネーターによる有望シーズの発掘と企業へのつなぎ活動 ・企業及び創薬支援ネットワーク等公的支援機関に対する研究成果プレゼンテーション の場の提供 ・特許、開発、薬事等実用化に向けての助言と必要な実務のサポート ○実用化に向けたステップアップに必要な各種競争的資金、民間助成制度の活用促進サ ポート ②第 6 回「産と学をつなぐSENRIの会」の開催 (SENRI:Seminar for Enchaining of Research & Industry の略) 製薬各企業の研究部門の責任者と岸本基金研究助成授与者等若手の先端的研究者が自 由に直接意見交換する機会を設け、若手研究者の実用化研究と企業とのマッチングを 支援する。 ③「バイオビジネスアワードJAPAN」の実施 バイオビジネスアワードJAPAN実行委員会に参画し、大学等の創薬シーズを、経 営・資金面で幅広い支援ができるベンチャーキャピタル(投資会社)等につなげる機会 を提供し、事業化・起業を促進する。 ⑵ ライフサイエンス関連産業の成長促進 「北大阪バイオクラスター・ライフサイエンス企業ネットワーク」及び「プロテイン・モ ール関西」の活動を通じ、大阪府の産業政策との連携・協力により、 ・技術開発助成の評価サポート ・企業と企業、産と学のマッチング、アライアンスの促進 ・競争的資金、民間技術開発助成の活用促進 ・技術開発、薬事等に関する助言、サポート ・市場開発等のサポート ・これらのための情報発信 を行う。 ①バイオ産業化事業(大阪府受託事業)の活用 ○国内外クラスターとの連携による「アライアンス支援」 在阪企業と国内外企業とのアライアンスを促進する。 ○プロテイン・モール関西における「セミナーの企画運営」 大阪・関西のバイオ企業等(108社・団体が参画)が、相互の研究成果を活用しビジ ネス機会を創出する。 ○情報提供、相談業務を通じた「研究開発支援」 当財団が有する「北大阪バイオクラスター・ライフサイエンス企業ネットワーク」 (全国 180社)へのセミナー等の情報提供、相談業務を実施する。 ②おおさか地域創造ファンド広域支援事業 「医薬品・医療機器・iPS細胞(再生医療・創薬 等)事業化・成長促進支援プロジェクト」の活用 ○企業助成金事業のサポート 公益財団法人大阪産業振興機構が実施する助成金事業に関し、助成対象企業の評価・選 定、助成事業の進捗・執行管理をサポートする。 ○高度専門サポート事業 ・専門実務セミナー事業 薬事、治験セミナー等の実務セミナーを開催し、企業等の成長促進を支援する。 併せて、企業等の実質的なパートナーシップの形成を促進する。 ・マッチング促進・市場開発支援事業 コーディネーター活動等により、企業間のマッチング機会(マッチング・市場開発セ ミナー、企業交流会等)を創出・形成するとともに企業の市場開発を支援する。
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