“生物発光技術の基礎から細胞・酵素アッセイへの応用まで”

『第 6 回 創薬を支援する先進スクリーニング技術セミナー』
“生物発光技術の基礎から細胞・酵素アッセイへの応用まで”
神戸大学は大阪大学と連携し、企業・大学・研究機関等の研究者を対象に、セミナー「生物発光技術の
基礎から細胞・酵素アッセイへの応用まで」(4 回連続)をプロメガ株式会社の協力を得て神戸ポートアイ
ランドで開催致します。
再生医療や iPS 細胞関連技術の近年の目覚ましい進歩は、ライフサイエンス業界に大きな変化をもた
らしています。臨床に活用するためにはまだ開発途上ではありますが、創薬研究に応用できる技術はすでに
一部商業化されています。特に、3 次元培養技術・共培養技術の進歩により、今まで動物モデルでしか評価
できなかったことが人間の培養細胞で評価が可能になってきています。
しかし、これらの評価を通常のプレートリーダーを用いて行うには課題もあります。例えば、蛍光のマ
ーカーを取り入れた 3 次元培養アッセイ系を通常のプレートリーダーを用いて評価する場合、一部の成功例
を除いては信号強度が小さいため再現の良いデータを得ることが困難です。一方、生物発光技術を用いた場
合には、プレート底の形態、2 次元・3 次元培養と関係なく再現性の優れたデータを得ることができます。
生物発光技術を用いたアッセイは歴史も古く、大学でもよく用いられている技術ですが、上記のような
新しい研究領域における生物発光技術の応用について皆さんと考察していきます。最新の情報・技術を学び、
創薬研究の成功確率向上のご参考にしていただければ幸いです。また、大阪大学では創薬研究支援機器等を
取り揃え、様々な最新アッセイ技術を用いたスクリーニングを行っております。先進のアッセイ技術と共に
大阪大学での機器の利用方法についてもご紹介いたします。
◆今後のセミナースケジュール◆
第 1 回目
5 月 27 日(水)
生物発光アッセイの概論と基礎
第 2 回目
7 月 22 日(水)
生物発光を利用したレポーターアッセイの基礎
第 3 回目
9 月 16 日(水)
第 4 回目
11 月 18 日(水)
生物発光を利用した細胞アッセイ
≪生物発光を利用して、アッセイはここまでできる!!≫
生物発光の酵素アッセイへの応用
≪逆転の発想からうまれたラベルフリーの酵素アッセイシステム≫
【講師略歴】プロメガ株式会社 工藤 勤

1986 年~ 日本ロシュ株式会社研究所
HTS に従事:おもに中枢を標的とした target oriented screening / SPA, HTRF, 384 well など
技術評価、screening assay 系立ち上げのコンサル等

1998 年~
キッセイ薬品工業株式会社 臨床開発部
HIV protease inhibitor に従事

1999 年~
ワラックベルトールド株式会社 (株式会社パーキンエルマージャパン)
アプリケーションスペシャリスト、プロダクトマネージャーを経て、副事業部長
おもに次の製品を担当 - Plate reader, DELFIA, LANCE, FP2, AlphaScreen, Opera.EnSpre LF 等

2014 年 6 月~現在 プロメガ株式会社 テクニカルサービス部
第 1 回目(5/27 開催)「生物発光アッセイの概論と基礎」
(2 回目以後は順次ご案内致します)
概論
今回のセミナーから 4 回にわたり発光アッセイについてお話をします。概論では、この 4 回の全体像を
ご案内します。発光法を利用するにあたり、知っていたらよいこと、またレポーターアッセイあるいは細胞
生存性試験などのセルベースアッセイでの応用、さらには酵素反応などへのユニークな応用などをご紹介い
たします。
バイオルミネッセンスの基礎 「これだけは知っておきたい生物発光アッセイ技術」
創薬スクリーニングに利用できるアッセイ法は、近年の技術の発展にともない多種多様なものが利用可
能になっています。そんな中で吸光度、発光、蛍光は比較的古い技術であるがゆえに、広く利用できる環境
が整ってきた一方で、基礎的な情報が不足している面もあります。
発光と蛍光は、吸光度に比較し非常に高感度な検出が可能となり、その使い分けが重要となります。よ
り頑強なアッセイ系を構築するにあたり、試薬および装置の観点から発光と蛍光を比較し、ここでは創薬ス
クリーニングで標準となっているマイクロプレートを利用した発光法のメリットをご紹介します。また、バ
イオルミネッセンスを利用して、アッセイ系構築に利用できる発光アッセイの種類を原理に基づいて広く紹
介します。

日
時 :2015 年 5 月 27 日(水)午後 4 時~午後 6 時(意見交換は午後 7 時まで)

会
場 :神戸ハイブリッドビジネスセンター
2階
交流サロン
兵庫県神戸市中央区港島南町 6 丁目 7-6 [アクセス]

定

参加費用 :無料

セミナースケジュール
員 :30 名
1
16:00
3 次元培養技術がもたらしたもの
2
16:30
生物発光:概論と基礎
金 允政(大阪大学)
「これだけは知っておきたい生物発光アッセイ技術」
3
17:40
大阪バイオ・ライフサイエンスイノベーション拠点
4
18:00
意見交換
工藤 勤(プロメガ株式会社)
布村一人(大阪大学)
~19:00
共催:神戸大学・連携創造本部・産学連携部門
大阪大学・産学連携本部・創薬支援グループ
大阪大学・未来戦略機構・第六部門(創薬基盤科学研究部門)
大阪大学・創薬推進研究拠点
公益財団法人

先端医療振興財団
申込方法 :ご所属、部署・役職、氏名、メールアドレス、電話番号を明記のうえ、メールにてお
申込みください([email protected]
神戸大学連携創造本部
森宛)。先着順にて決定
ののち、事務局よりご連絡いたします。また、参加者の情報は講演者に提供されますのでご承知ください。
~本セミナーは、
「文部科学省地域イノベーション戦略支援プログラム」及び「文部科学省創薬等支援技
術基盤プラットフォーム」の支援により開催されます。~
以上