第15回日本蛋白質科学会年会 シンポジウム・ワークショップ協賛 ご案内

2014年11月
第15回日本蛋白質科学会年会
シンポジウム・ワークショップ協賛
ご案内
各 位 殿
第15回日本蛋白質科学会年会
年会長 辻 明彦(徳島大学工学部生物工学科)
拝啓 貴社益々御隆昌のこととお慶び申し上げます。
さて、第15回日本蛋白質科学会年会は、2015年6月24日より26日までの3日間、徳島市:あわぎんホールにおいて
開催いたします。
周知の通り、蛋白質は、あらゆる生物機能、生体内化学反応の担い手であり、蛋白質科学は、生物物理学、生化学、
分子生物学などにまたがる学際領域であります。近年、生命科学は、生命のプログラムであるゲノム解析が進み、ヒト
全ゲノムの塩基配列決定も完結するなど、画期的な進展を遂げました。蛋白質科学は今後、ゲノム科学との連携を一
層強め、蛋白質物理化学などの基礎的研究の強化と、分子生物学・細胞生物学などの手法による機能解析の進展に
よって、生命現象の基礎的な理解をさらに深めていこうとしております。その結果に基づいた病気の治療、創薬など、
医学・薬学への貢献が期待されると共に、蛋白質材料の工学への応用にも注目が集まっています。
こうした時代の要請を受けて日本蛋白質科学会の第15回年会を開催する意義は大きく、今後ますますこの分野にお
ける重要性が増していくことは間違いありません。シンポジウム、ワークショップ、ポスター発表、ランチョンセミナー等
を通して、蛋白質科学の立場から生命科学を総合的に解明することを目指して、最新の情報の交換と活発な討論を展
開する場にしたいと考えております。
蛋白質科学の研究は、物理化学、遺伝子工学、蛋白質工学などにおける多様な技術を駆使することが必要とされま
す。遺伝子操作技術、X線結晶解析やNMRなどによる構造解析、プロテオーム解析、コンピュータグラフィックスなど、
多岐にわたる技術は今日驚くほどの速度で進歩しております。
このような状況において、本年会においては、シンポジウム・ワークショップへの協賛を募集し、企業と研究者との交
流を通して、生命科学研究の発展に役立てたいと考えております。
つきましては、今回の年会における協賛効果の高さにご期待いただき、貴社ご自慢の各種製品・サービスを多数PR
下さいますようお願い申し上げる次第でございます。
なお、協賛企画運営業務は株式会社 エー・イー企画に委託致しましたので、お問い合わせ、お申込みは同社宛に
ご下命くださいますよう重ねてお願い申し上げます。
敬具
第15回日本蛋白質科学会年会 組織 ※2014年11月現在
◆ 組織委員会
年会長
庶務幹事
プログラム幹事
辻 明彦
湯浅 恵造
長宗 秀明
(徳島大 STS研究部)
(徳島大 STS研究部)
(徳島大 STS研究部)
◆ プログラム委員会(順不同)
松木 均
(徳島大 STS研究部)
櫻谷 英治
(徳島大 STS研究部)
堀口 安彦
(大阪大 微生物病研究所)
高須賀 太一 (北海道大)
織田 昌幸
(京都府立大)
橋田 誠一
(徳島文理大 健康科学研究所)
片上 秀樹
(帝京大
千葉総合医療センター)
小迫 英尊
(徳島大
藤井記念医科学センター)
青木 一洋
(京都大学院 医学研究科)
木田 真也
木戸 博
福井
伊藤
大政
木原
清
孝司
健史
大亮
(産業技術総合研究所/AIST)
(徳島大
疾患酵素学研究センター)
(徳島大 疾患酵素学研究センター)
(徳島大 HBS研究部)
(徳島大 STS研究部)
(Purdue大)
【 第15回日本蛋白質科学会年会 開催概要 】
●名称
第15回日本蛋白質科学会年会
The 15th Annual Meeting of the Protein Science Society of Japan
●主催
第15回日本蛋白質科学会年会
年会長
辻 明彦
(徳島大学 工学部 生物工学科)
●会期
2015年6月24日(水)~ 26日(金)
●会場
あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)
●参加者数
900名を予定
●学会会員数
約 1400名
●年会プログラム
シンポジウム
ワークショップ
若手賞奨励賞:若手研究者の育成を目的に企画
ポスター賞:学生会員を対象とした企画
ランチョンセミナー
附設展示会
など を予定
【シンポジウム・ワークショップ協賛募集要項】
●シンポジウム・ワークショップ協賛概要
会期中の各シンポジウム・ワークショップ開始前の時間帯に、各シンポジウム・ワークショップ会場入り口にて
貴社のチラシ等の配布を行うことが出来ます。
●配布可能時間帯、場所
○シンポジウム:各シンポジウムの開始30分前から●●:●●まで
○ワークショップ:各日ともに、●●:●●から●●:●●まで
※●●:●●までポスター発表を行っています。(予定)
※展示会は●●:●●をもって終了となります。(予定)
●シンポジウム・ワークショップ内容
※詳細は末尾にある参考資料をご覧ください。
●協賛にあたり
各シンポジウム・ワークショップへの協賛資格を有しますのは、本年会のランチョンセミナー開催者または
展示会出展者に限ります。1シンポジウム・ワークショップに対して、協賛者数は1企業/団体までとします。
協賛するシンポジウム・ワークショップの指定は先着順となります。複数のワークショップへの協賛も可能です。
●協賛費
①シンポジウム:100,000円(消費税別)/1シンポジウム
②ワークショップ:40,000円(消費税別)/1ワークショップ
※シンポジウム・ワークショップ番号は、お申込み用となっており、実際の表記と異なる場合があります。
●申込締切日
2015年 5月29日
※お申込書到着の先着順となります。
※重複の際には、お断りさせて頂く場合があります。ご了承ください。
申込先:㈱エー・イー企画 FAX. 03-3230-2479 / TEL. 03-3230-2744 ※FAXで送信される場合は必ず受信確認をお願いします。
第15回日本蛋白質科学会年会 シンポジウム・ワークショップ協賛
申込書
- 申込締切日:2015年5月29日 –
年
下記の通り、シンポジウム・ワークショップ協賛に申込みいたします。
貴社名
部署名
TEL.
E-mail
お申込みのシンポジウム・ワークショップ
(例:ワークショップ番号①、テーマ名:○○○○○○)
プログラム番号
タイトル
月
日
第14回日本蛋白質科学会年会 シンポジウム・ワークショップ詳細
後述
プログラム番号はお申込み用であり、実際の表記とは異なる場合がございます。
■シンポジウム詳細
○年会初日 (6月25日(水)9:30-11:30(予定))
プログラム番号:1SA
テーマ名
構造生命科学をさきがける先端的基盤技術
オーガナイザー
若槻 壮市(米国SLAC国立加速器研究所/スタンフォード大)、 栗栖 源嗣(大阪大)
演者
塚崎 智也(奈良先端大)、藤井 高志(理研)、村田 武士(千葉大)、猪股 晃介(理研)、古寺 哲幸(金沢大)、
渡邉 力也(東京大)、西増 弘志(東京大)
概要
先端的ライフサイエンス領域と構造生物学との融合によりライフサイエンスの革新に繋げることを目的とした構造
生命科学を展開するためのさまざまな先端基盤技術について、X線、電子線構造解析、1分子観測、in cell NMR
などの最先端の研究手法を高度化、組み合わせることで蛋白質膜輸送、筋肉、分子モーター、細胞内シグナル伝
達、ゲノム編集などの構造機能解明を目指す、さきがけ「構造生命科学」研究に焦点をあて議論します。
○年会3日目 (6月27日(金)9:00~12:00(予定))
プログラム番号:3SA
テーマ名
公募型シンポジウム
オーガナイザー
有坂 文雄(東京工業大)、木寺 詔紀(横浜市立大)
演者
林 重彦 (京都大)、内海 俊彦(山口大)、竹田 一旗(京都大)、堀越 正美(東京大)、佐々木 裕次(東京大)、
赤沼 哲史(東京薬科大)、高山 光男(横浜市立大)
概要
後日、アナウンス予定
○年会3日目 (6月27日(金)9:30~11:30(予定))
プログラム番号:3SC
テーマ名
世界結晶年記念シンポジウム:タンパク質結晶学の歴史
オーガナイザー
三木 邦夫(京都大)、禾 晃和(横浜市立大)
演者
三木 邦夫(京都大)、月原 冨武(兵庫県立大)、Brian Matthews(オレゴン大)
後述
概要
今年はラウエやブラッグ父子がノーベル賞を受賞してほぼ100年にあたることを記念する「世界結晶年」である。結
晶学は生命科学の進歩にも大きな貢献を果たし、タンパク質科学の分野では重要な研究手法として広く用いられ
るようになった。ここでは、およそ50年のタンパク質結晶学の歴史を内外の著名な研究者二人によって振り返って
いただき、これまでの足跡を示すとともに今後の展望についても言及していただく。
■ワークショップ詳細
○年会初日 (6月25日(水)16:00-18:30(予定))
プログラム番号:1WA
テーマ名
躍動するタンパク質とプロミスキャスネットワーク
オーガナイザー
西村 善文(横浜市大)、 嶋田 一夫(東京大)
演者
神田 大輔(九州大)、 西田 紀貴(東京大)、 竹内 恒(産総研)、 菅瀬 謙治(生有研)、
関 安孝(岩手医科大)、 西村 善文(横浜市大)
概要
細胞内の生命活動を支えるタンパク質相互作用ネットワークにおいては、複数のタンパク質とプロミスキャス(無
差別的)に相互作用する天然変性タンパク質をはじめ、従来の構造生物学的手法では捉えることができない動的な
構造や分子認識機構をもったタンパク質が重要な役割を果たしている。本ワークショップでは、特にNMR手法を中
心に新しい発想に基づいて細胞内で機能するタンパク質の姿を活写することを目指す研究例を紹介する。
プログラム番号:1WB
テーマ名
創薬等支援技術基盤プラットフォームにおけるバイオインフォマティクスをベースにした計算構造生命科学
オーガナイザー
清水 謙多郎(東京大)、 池口 満徳(横浜市大)
演者
清水 謙多郎(東京大)、 富井 健太郎(産総研)、 松本 淳(原子力機構)、 広川 貴次(産総研)、
白井 剛(長浜バイオ大)、 池口 満徳(横浜市大)
概要
これまで日本に蓄積されてきた構造生命科学研究基盤を活用し、さらに発展させるべく、「創薬等支援技術基盤
プラットフォーム」事業が推進されている。今回は、本事業にて幅広く展開されている構造生物学研究のうち、バイ
オインフォマティクス・計算構造生命科学分野を取り上げ、その取り組みと今後の展望について、具体的な研究例
を交えながら紹介する。
プログラム番号:1WC
テーマ名
全タンパク質を対象とした発現プロテオミクスと医療への応用
オーガナイザー
平野 久(横浜市大)、 山本 格(新潟大)
後述
演者
中山 敬一(九州大)、 朝長 毅(プロテオームリサーチセンター)、 松本 雅記(九州大)、 成松 久(産総研)、
平野 久(横浜市大)、 山本 格(新潟大)
概要
プロテオミクスの分野では、ヒト全タンパク質を対象とした発現解析が進んでいる。発現の部位や時期が明らか
でない約20%のタンパク質(missing proteins)の発現解析が当面の研究のターゲットになっている。また、タンパク
質の発現と疾患の関係、翻訳後修飾タンパク質の機能解析などの解析が進んでいる。全タンパク質を対象にした
発現プロテオミクスの最近の方法とこれまでの成果、課題について議論したい。
プログラム番号:1WD
テーマ名
多階層イメージングで探るオートファジー関連因子の分子機能:構造から細胞内動態まで
オーガナイザー
野田 展生(微生物化学研究会)、 中戸川 仁(東京工業大)
演者
鈴木 邦律(東京大)、 濱崎 万穂(大阪大)、 中戸川 万智子(東京工業大)、 和栗 聡(福島医大)、
小山-本田 郁子(東京大)、 藤岡 優子(微生物化学研究会)
概要
細胞内の主要な分解系であるオートファジーは複雑な膜動態を伴い、それは多くのオートファジー関連因子群を
必要とする。しかしながら、これら因子群がそれぞれどのような分子機能を担い、複雑な膜動態を引き起こしている
のか、その詳細は依然明らかとなっていない。本ワークショップでは、多様な手法・階層で“見る”ことを通してオート
ファジーの分子機構解明を進めている研究者が一同に会し、最新の知見を紹介する。
プログラム番号:1WE
テーマ名
クロマチンの動的構造とDNA機能発現機構
オーガナイザー
胡桃坂 仁志(早稲田大)、 河野 秀俊(原子力機構)
演者
河野 秀俊(原子力機構)、 胡桃坂 仁志(早稲田大)、 下條
木村 暁(遺伝研)、 笹井 理生(名古屋大)
秀朗(横浜市大)、 木村 宏(大阪大)、
概要
シーケンシング技術や分子イメージング技術の進歩によって、核内の分子動態、特にDNA動態について詳細な
情報を得ることができるようになってきた。核内のDNAはクロマチンの形で収納されているが、DNAはそのクロマチ
ンがダイナミックに構造を変えながら機能を発現している。本シンポジウムでは、分子シミュレーション、X線結晶構
造解析、NMR、分子イメージングなど様々なアプローチによって明らかにされてきた最新の知見を提供して頂き、ク
ロマチン動態とDNA機能発現の関係を議論する。
○年会2日目 (6月26日(木)16:00~18:30(予定))
後述
プログラム番号:2WA
テーマ名
Anfinsenによる熱力学仮説から半世紀:展開する現在のフォールディング研究
オーガナイザー
高橋 聡(東北大) 、田口 英樹(東工大)
演者
Vijay Pande(Stanford Univ.)、高橋 聡(東北大)、William Eaton(National Institute of Health)
吉田 賢右(京産大)、伊藤 隆(首都大)
概要
Anfinsenが切り拓いたタンパク質のフォールディング研究は、半世紀を経た現在でも、先端的な一分子計測、大
規模分子動力学計算、細胞内NMR計測などの新しい展開を取り込んで発展している。また、生物学的な側面につ
いても大きく研究が進んでいる。本ワークショップでは、内外の第一人者による講演をお願いし、広がりを見せるフ
ォールディング研究を俯瞰することを目的とする。
プログラム番号:2WB
テーマ名
タンパク質リン酸化がもたらす多様な制御:分子からシステムまで
オーガナイザー
西 羽美(横浜市大)、 渕上 壮太郎(横浜市大)
演者
深川 竜郎(遺伝研)、 Emmanuel Levy(ワイツマン科学研究所)、 久保田 浩行(東京大)、
椎名 政昭(横浜市大)、 中神 弘史(理研)
概要
リン酸化は翻訳後修飾の中で最も多く見られ、ヒトでは1万ほどのタンパク質で修飾部位が同定されている。リン
酸化はタンパク質の構造変化やタンパク質間の結合・解離を促進し、シグナル伝達などの制御に利用されている。
一方、細胞が取り得る多様な状態は、多数のタンパク質のリン酸化状態の違いによって理解され得る。本ワークシ
ョップでは、リン酸化タンパク質の立体構造的研究からリン酸化で制御される細胞内システムの研究までを幅広く
紹介し、リン酸化研究の現状を俯瞰するとともに、リン酸化が果たす役割について包括的に議論する。
プログラム番号:2WC
テーマ名
解離定数とストイキオメトリーを考えた分子間相互作用解析
オーガナイザー
内山 進(大阪大)、 明石 知子(横浜市大)
演者
明石 知子(横浜市大)、 織田 昌幸(京都府立大)、 内山 進(大阪大)、
Huaying Zhao(National Institute of Health)、 Chad Brautigam(Univ. Texas)、
Robert Karlsson(GE Healthcare)、 新井 宗仁(東京大)
概要
蛋白質複合体の構造解析とともに、ストイキオメトリーおよび解離定数を正確に決定し蛋白質の分子間相互作
用を定量的に把握することは、生命現象の理解のみならず、蛋白質医薬開発や蛋白質を標的とした創薬において
も重要である。本セッションでは、1:1の単純な相互作用のみならず、弱い相互作用や、マルチステップ結合など、
従来は解析が困難であった、複雑な相互作用の定量解析を可能にする手法を利用した研究に焦点を当て討論す
る。
後述
プログラム番号:2WD
テーマ名
製薬企業における抗体創薬
オーガナイザー
上村 みどり(帝人ファーマ㈱)、 三浦 隆昭(中外製薬㈱)
演者
大杉 義征(一橋大学イノベーション研究センター)、 飯田 茂(協和発酵キリン㈱)、
木村 剛(帝人ファーマ(株))、 白井 宏樹(アステラス製薬㈱)、 服部 有宏(中外製薬㈱)
概要
本学会では、抗体をトピックとしたWSを連続的に開催してきた。効果が明らかでかつ安心安全な新薬を患者さん
に届けるためには、専門の異なる多くの研究者が連携し、情熱と使命感をもって多くのハードルを越えていくことが
不可欠である。本WSでは、「製薬会社における抗体創薬」と題し、日本初の抗体医薬であるアクテムラの創出、1
昨年上市されたモガムリズマブの創出、ベロ毒素抗体、抗体デザイン、将来の抗体医薬の展望について5名の製
薬企業研究者から創薬の実際について講演を頂き、産学連携も視野に議論する。
プログラム番号:2WE
テーマ名
蛋白質における動的秩序形成と高次機能発現
オーガナイザー
加藤 晃一(自然科学研究機構)、 上久保 裕生(奈良先端大)
演者
加藤 晃一(自然科学研究機構)、 岡本 祐幸(名古屋大)、 寺嶋 正秀(京都大)、 芳坂 貴弘(北陸先端大)、
稲垣 直之(奈良先端大)、 上久保 裕生(奈良先端大)
概要
生物が示す高度な機能性は,蛋白質などの生体分子集団が協奏的かつ自立的に高次秩序を創出し,さらに,こ
の秩序が動的に組変わることによって実現されている.従って,生物が示す機能性を理解するためには,システム
を構成する多数の分子素子が示す集合離散現象を明らかにし,その過程を分子科学的な視点から解き明かすこ
とが本質的である.本ワークショップでは,理論・実験の両側面から蛋白質集合体が示す動的な集合離散現象に
注目する。
○年会3日目 (6月27日(金)15:00~17:30(予定))
プログラム番号:3WA
テーマ名
限定されたデータからの構造情報の抽出
オーガナイザー
深井 周也(東京大)、 稲垣 冬彦(北海道大)
後述
演者
深井 周也(東京大)、 稲垣 冬彦(北海道大)、 前仲 勝実(北海道大)、 三島 正規(首都大)、
植村 健(信州大)、 西野 達哉(遺伝研)、 上田 卓見(東京大)
概要
構造解析技術の発展に伴って,解析可能な試料の幅は広がり,高精度の立体構造決定も可能になってきた.一
方で,試料自体の性質や解析方法の制限などにより,期待するデータを完璧に揃えるのが困難な局面にぶつかる
ことは未だに少なくない.本ワークショップでは,結晶化が困難な試料からの構造情報の抽出,結晶構造とAFMや
NMRを組合せた解析,モデル構築の難しい分解能での構造解析など,限定されたデータから出来るだけ確からし
い構造情報を導きだすための様々な方法を議論する.
プログラム番号:3WB
テーマ名
スマートプロテインデザイン:次世代蛋白質工学を目指して
オーガナイザー
新井 亮一(信州大)、 上田 宏(東工大)
演者
石北 央(大阪大)、 座古 保(理研)、 大室 有紀(東工大)、 田中 直毅(京工繊)、 新井 亮一(信州大)
概要
近年、蛋白質に関する基礎研究成果が蓄積されつつあるにもかかわらず、その応用分野は、酵素や医薬品、食
品等に留まっているのが現状ではないだろうか。そこで、本ワークショップでは、次世代の蛋白質工学として、高機
能で有用な蛋白質の設計・開発・応用を目指した「スマートプロテインデザイン」を掲げる。基礎から応用まで様々
な研究者が一堂に会することで、蛋白質科学から社会への貢献を目指す新潮流を起こしていきたい。
プログラム番号:3WC
テーマ名
生命素子による転写環境と代謝のクロストーク制御
オーガナイザー
清水 敏之(東京大)、 白木 琢磨(近畿大)
演者
白木 琢磨(近畿大)、 金 俊達(筑波大)、 松本 道宏(国際医療研究センター)、 有田 恭平(横浜市大)、
酒井 寿郎(東京大)
概要
細胞のエネルギー代謝は、その増殖状態や分化段階によりダイナミックに制御され、恒常性維持や新しい定常
状態への移行を実現している。代謝産物 (=生命素子) の一部は、転写環境の形成にも利用されている。本ワー
クショップでは転写環境の構築とエネルギー代謝のクロストーク制御を理解するために、書き込み・読取り・消去・
書換え等のメカニズムに着目し、転写と代謝のクロストーク制御について最新の成果を報告する。
プログラム番号:3WD
後述
テーマ名
タンパク質凝集と溶解性は同じコインの裏とも表?その物理化学的な解明を目指す研究
オーガナイザー
後藤 祐児(大阪大)、 黒田 裕(農工大)
演者
八谷 如美(東京医科大)、 後藤 祐児(大阪大) 津本 浩平(東京大)、 白木 賢太郎(筑波大)、
李 映昊(大阪大)、 黒田 裕(農工大)、 末永 敦(産総研)、 亀田 倫史(産総研)"
概要
本ワークショップは、タンパク質やペプチドの凝集を物理化学的な視点に立って解析する研究を紹介します。
特に、アミロイド凝集とアモルファス凝集と相違点、凝集と溶解性の関係、細胞内凝集と試験管内凝集性の関係、
凝集性の制御、計算機シミュレーションによる凝集の解析について、分子レベルでの議論をしていただきます。
プログラム番号:3WE
テーマ名
新生鎖生物学の最前線
オーガナイザー
稲葉 謙次(東北大)、 田中 元雅(理研)
演者
田口英樹(東工大)、 稲田 利文(東北大)、 門倉 広(東北大)、 千葉 志信(京都産大)、 田中 元雅(理研)
概要
すべてのタンパク質はmRNAとtRNAから新生ポリペプチド鎖(以下、新生鎖と呼ぶ)として産まれてくる。しかし新
生鎖はタンパク質合成における単なる中間体ではない。最近の研究によって、新生鎖は翻訳速度の調節、mRNA
の品質管理、タンパク質の成熟化などの様々な機能を有することが見出されてきた。本ワークショップでは、細胞
恒常性維持の根幹をなすものとして注目を集める“新生鎖”に関する最前線の研究を紹介する。